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日本の盆栽を世界へ発信「ガチャ盆」の世界

森本毅郎 スタンバイ!

今日は、盆栽についてのお話。最近、海外から注目が集まっている、という話もありますが、ちょっと変わった盆栽が登場することになった、というのですどんな盆栽なのでしょうか。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!8月7日(水)は、レポーターの近堂かおりが『日本の盆栽を世界へ発信。盆栽・最前線!』というテーマで取材をしました。

★【ガチャ盆】ってなに?

いったいどんな盆栽なのか、こちらの企画に携わった藤田茂男さんにお話を聞きました。

藤田茂男さん
「ガチャっていうシステムがありますね。なんとドライ盆栽(DRY BONSAI©)の手作りキットがガチャとして発売されます。盆栽ってそもそも生であったり、高かったり、難しかったりあったと思うんですけど、今回はなんとガチャで、ワンコインないしは小銭で買えるというシステムで発売することになりました。手作りキットなのでミニの鉢、それと苔、本物の盆栽、それと本物の枝葉が入ってますので、自分でお好みの形で仕上げられるという画期的なガチャがいよいよ発売です。」

ガチャガチャに盆栽の手作りキットが入っている、ミニマムサイズで手作りできるカプセルトイ【ガチャ盆】。

これがガチャ盆!

器、土台、枝、葉、苔、そしてボンドが入っています!

盆栽というと管理が大変そうで、中々手が出せないイメージがありますが、そんな盆栽がガチャガチャの商品になったというもの。本物の盆栽の木、葉、苔などが入っていて、手軽に自分なりの盆栽が作ることができます。今年の11月に発売、いまのところ5種類。(一回400円の予定)

こちらの5種類の盆栽が、ガチャ盆。いろいろ作りたくなりそう!

本物とはいっても、これはドライ盆栽(DRY BONSAIc)の手作りキット、というお話。ドライ盆栽・・・?

★ドライ盆栽ってどんなもの?

ではそもそも【ドライ盆栽】ってどんなものなのか?ドライ盆栽作家の藤田茂男さんに聞きました。

藤田茂男さん
「これは私が商標取りました新しいタイプの盆栽で、完全に水分はない状態で簡単、枯れない、綺麗。僕的には3Kになるんですが、3Kで言いあらわせる画期的な盆栽のシステムです。水分なし、土はなし、長持ちする、オブジェ・アートとして飾って楽しめるんですね。管理がいらないのがまず一番いいとこだと思います。手土産としてオリンピックでたくさんの外国の方来ますから、お土産ギフトとして持ち帰って頂きたいってのもありますし、おかげさまで注目度は今じわりアップしてますから、インバウンドの方とか、いろんなところで今は展開が始まってますので、マーケットはね、これから大きくなると思いますよ。」

ドライ盆栽とは、生の盆栽とは異なり枝の剪定や、水やり、鉢変えなどのメンテナンスが一切不要。新しいスタイルの盆栽(枯れ盆栽)。ドライフラワーの盆栽版という感じでしょうか。

DRY BONSAIの紅葉。まるで本物に見えます!でも一年中紅いまま!

インテリアやオブジェとして人気のアート作品。海外の方から大きな注目が集まってあり、藤田さんのいる銀座のサロンでは、特に中国、アメリカ、スイスの方から多くの問い合わせや購入を頂いているということでした。

★盆栽の輸出は大変なのです!!

このドライ盆栽が外国の方から注目されるのは、扱いの手軽さだけではないのです。埼玉県・花と緑の振興センター・緑化企画振興担当の大熊洋一さんのお話です。

大熊洋一さん
「生きた植物なり、動物というのは当然良害虫を持っておりますので、それを持ち込まないように検疫という作業をして輸入をしているんですけれども、実際に日本から持って行った盆栽の中に線虫という小さな虫が土の中にいて、それが見つかったことで問題になったという経過がございます。ヨーロッパでは盆栽についてかなり人気が高いので、土がついたままヨーロッパの方へ輸出ができるんです。他の国では土がついてるものは一切輸入しないというのが一般原則なってますので、そういう意味では盆栽というのは土を取ってしまうとかなりリスクが大きいので土付きで輸出ができるヨーロッパというのは大きな魅力の市場になってるということでございます。」

つまり普通の盆栽を持って帰れるのは、EUだけ、ということなのです。だからこそ、EUでは検疫が厳しいのです。例えばコンテナの中で一鉢でも虫が発見されれば、コンテナごと廃棄に。ドライ盆栽は生きてる盆栽ではないから検疫がない、そうなると、持ち出しが簡単で人気があるのも分かりますね。

一方、生の盆栽も海外のファンに届けたいですから、埼玉県では、県と研究機関などが協力して検疫の対策に取り組んでおり、新しいマニュアルも作りました。そういった努力が実り、埼玉県はEU向けの輸出は国内で1位。国内需要が頭打ちの中で、輸出に参入する業者も増えているそうです。

★EPAの恩恵を活かそう!

そして、更に追い風も吹いてきていると、埼玉県・花と緑の振興センターの大熊洋一さんはおっしゃいます。

大熊洋一さん
「やはりEPAで関税率なりが低くなる、あるいは関税が無くなるということになれば、日本の盆栽そのものは他の諸国のものよりも高いものですから、そういった高級盆栽がいくらか向こうで安価に安く手に入れられるということですね。需要がより広がるというのは考えております。元々盆栽そのものの文化というのは日本で発展してきてるものですから、日本の盆栽の質というのはかなり高いと、世界の中でも技術的にはトップというかですね、一番だというふうに理解しております。」

EPA、今年2月に、日本とEUの間で結ばれた経済連携協定ですが、欧州が大きな市場になっている盆栽にとっては追い風になりそうだという話。日本ではワインやチーズが割安になるということで喜んでましたが、あちらの盆栽ファンにとっては本場日本の盆栽を手に入れやすくなる、というメリットがある。つまり、売れるようになる可能性は高いわけですから、しっかり検疫対策をして、EUの盆栽ファンに届けたいですよね。

★人気の裏返しで・・・

ただ、この海外での盆栽のブームを受けて、ある問題も発生しているのです。埼玉県・花と緑の振興センターの大熊洋一さんのお話です。

大熊洋一さん
「盗難事件そのものは増えてると思います。盗難もかつての盗難、いわゆる昼間の万引きというような形で盗られる被害は過去からあったんですけれども、最近の被害は特に夜間に高級盆栽これを大量に盗まれたというケースが結構増えてきております。私の方で聞いてる中では、100万円から数百万単位のモノも盗まれてるというのは聞いております。やっぱり盆栽盗難も含めてですね、そういったものの全ての対策これらをしっかり行って徹底して行こうというのがですね、いま生産者の中で意識が高まっているという風に感じてます。」

人気が出るのはうれしいことですが、その裏返しでこういう残念な事件も起きているのも現実です。今後、盆栽の市場を広げていきたい、と考えているからこそ、盗難など含めて様々な対策を徹底していく必要がある、というお話でした。しっかり守りながら、海外の皆さんの手に届くといいですね!

追伸:ちなみにこちらが私の作った【ガチャ盆】です。

斜めに差し込みすぎました!が、自分で作ると妙に可愛く見えちゃう!

先ほどの藤田さんによる作り方動画を見ながら奮闘しました!!枝葉のバランスを取るのが、意外と難しかったです!でも、ついつい夢中になって楽しかったです。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。