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UNISON SQUARE GARDENの鈴木貴雄さんが激白! マリカーで兄に赤甲羅をぶつけて以来、20年以上絶交状態

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

鈴木貴雄さん完全版トーク前編はこちらから↓↓

■スプラもドラムも、誰もできる人がいなければ、僕がやる

「マイゲーム・マイライフ」のゲストにUNISON SQUARE GARDENのドラマー、鈴木貴雄さんがやってきました。
鈴木さん、お話を伺っていると、超ストイックな研究者肌という印象を受けました。ゲーム志向としては、歯ごたえがあればあるほど楽しめるタイプ。戦略を立てて自分の腕を高みまで磨いていくのに喜びを覚えるようです。
そのストラテジックなプレイスタイルは、幼い頃の兄弟喧嘩のエピソードにも表れています。


鈴木「兄との思い出で、マリオカートを一緒に遊んでいたとき、ゴール間近で僕が赤甲羅を最後にゲットしたんですね。僕は一位を走っていたんですけど、わざとスピードを落として、兄を前に行かせて、赤甲羅を兄にぶつけて転ばせて……」

宇多丸「いじわる!」

鈴木「それで兄を抜いてから確実にゴールしたんですよ」


宇多丸「うわぁ! すごくいじわるな勝ち方!(笑)」

このとき、鈴木さんはまだ小学校一年生くらいだったとのこと。小一にしてこんな冷静かつ戦略的なプレイができることにまず驚きました。そしてこの赤甲羅事件のあと……。

鈴木「そしたら、終わったあとに殴られて」

宇多丸「はははははは」

鈴木「そのときに強烈な一言を言われたんですよ。『お前をそんな風に育てた覚えはない!』」

宇多丸「育てた(笑)。ははははは」

鈴木「育てられた覚えもないって言いながらも、それ以来、今まで20年以上絶交状態(笑)」

宇多丸「え! マジですか!」


鈴木「子どもながらに、この人とは真面目な話はできないと思って。小学一年くらいのときなんですけど」

宇多丸「え! 愉快な話として聞いていたけど、結構……」

鈴木「いや、愉快です、愉快です」

宇多丸「重いじゃないですか!」

鈴木「いやーでも、ゲームを一緒に楽しく遊べない人とは仲良くなれない……」

宇多丸「まあね、まあね。お兄さんはお兄さんで、この勝ち方する奴とはちょっと、みたいな(笑)」

鈴木「それはあったかもしれないですね。赤甲羅をわざと後ろからぶつけるような奴とはって。でも、そういうゲームだからな……(笑)」

宇多丸「いやー、ご兄弟でやっていて喧嘩になっちゃうという話はよく聞くけど、それ以来ってすごいですね。兄弟喧嘩でもこんな強烈なものは……」

「マリオカートが原因で20年以上も兄と絶交状態」って文字情報だけで読むと結構びっくりすると思うのですが、鈴木さんのさらりとした語り口のおかげなのか、声だけだとなぜか妙にマイルドな雰囲気に聞こえます。
廃人級にハマっているという「スプラトゥーン」の話になったときも、「昨日も3時くらいまでやってました」とさらりと言っていた鈴木さん。「昨日“も”」ということは、しょっちゅうそれくらい夜中までやっているということでしょう。そこそこ忙しい社会人が頻繁に3時までゲームをするのはこれまたすごいことです。
鈴木さんの順位は800万人中、2000位くらい。こんなに上位にいてもなお、「まだまだ、全然、全然です。まだ上に2000人もいるんですよ」と鈴木さんは満足していない様子。どこまでストイックなのか。しかも、決して得意な武器を選んで腕を磨いてきたわけではないのそうです。そこが自身の仕事にも通じているという話になりました。


鈴木「もともとの性格が凝り性なので、自分が今どういう技術を持っていて、じゃあどういう練習をすればいいかというのを考えて実行するのが好きっていうのは、スプラトゥーンに関してもドラムに関しても一緒なんです」

宇多丸「うんうん」

鈴木「スプラトゥーンのチームでも、メンバーに特性があって、向き不向きがあるので、できないことをメンバーに求めてはいけないな、と。じゃあ自分がやればいいやって。メンバーができなことを自分が得意になるようにするっていうことなんですけど、そういえばこれ、バンド内でもやってたな、とスプラトゥーンをやりながら感じましたね」

宇多丸「チームワーク的な」

鈴木「昔、スプラのチームで、メンバーが苦手なことが1つ大きく浮き彫りになったんですよ。メンバーの中に長い射程の武器を持てる人がいないっていう。それで僕、じゃあそれやるよって言ったんです。イチから練習して、今、腕を上げているところなんですけど」


宇多丸「長い射程というと、スナイパー的な」

鈴木「スナイパー的な。で、それ、よく考えたらバンドにおいてもそういうことやってきたなと。もともとリズムが得意だったわけでもないんですけど、たまたま一緒にバンドやろうっていう仲間の中にドラムできる人がいなかったから、じゃあ俺がやるよ、って言って始めたのがドラムだったし」

なんなんでしょうね。w-inds.の橘慶太さんといい、この世代のゲーム好きのミュージシャンは皆さんこんな感じなのでしょうか。奇しくも二人は同い年なのです。二人ともとにかくストイックな努力家。どんなに経験ゼロからでも、できないことをできるようになる努力を厭わないところが共通していました。1985年生まれのゲーマーミュージシャンは、そういう星の巡りなのかもしれません。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

鈴木「番組名に『ゲーム』がついている番組に出られるなんて本当に嬉しい」

宇多丸「てか、ゲームの話以外禁止の番組ですから(笑)」

鈴木「じゃあこれもう、プロモーションもやめましょう。最後に曲を流すという話をしてましたけど、やめましょう(笑)。(ゲームの話をする時間が減って)時間がもったいないです!」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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