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マイアミの奇跡がもたらしたもの~ 前園真聖さん

コシノジュンコ MASACA

2019年6月30日(日)放送
前園真聖さん(part 1)
1973年生まれ、鹿児島県生まれ。鹿児島実業高校からJリーグ横浜フリューゲルスに入団し、1996年のアトランタオリンピックではU23日本代表のキャプテンとして出場。2005年に現役を引退し、現在はサッカー解説者としてメディアで活動しながら、「zonoサッカースクール」で全国の子供たちにサッカーを教える活動をしています。

JK:相変わらずやっぱり黒いね(笑)

前園:アハハ!

JK:元気がいいよ。永遠のサッカー少年ですね。ラモスさんがぜひ「次は前園だよ!」って言って。それがすごくうれしかったの!

前園:ラモスさん、半ば強引に僕の名前を推してたみたいですね(^^;)すぐご連絡をいただいて。

JK:そういう友情っていいなぁと思って。あの時結束した人たちってつながってますよね。私もその当時はどっぷりだったけど。鹿実からまっすぐ横浜フリューゲルスに行ったっていうラッキーボーイぶりはどうやって?

前園:どうやったんですかね? タイミング的に1993年にJリーグ開幕だったので、僕が卒業して入団したのが1992年だったんですけど、ちょうど開幕の準備期間というのもありましたし、プロというタイミングも重なったんだと思います。

JK:いいタイミングだったのね。Jリーグが始まって、これから!っていうときだったのね。でもそこに自分から目をつけたのか、それともオファーしたの?

前園:数チームですけれど、声をかけてもらって。そういうチャンスに恵まれたっていう感じです。

JK:そのとき城は? 年下でしょ?

前園:僕が高校3年の時に彼が1年生で、僕がプロに行った後に城がプロに入ってきたっていう。

出水:フリューゲルスに入ってからの活躍はみなさんご存知だと思うんですが、やっぱりどうしても聞きたいのは1996年のアトランタオリンピック! 優勝候補のブラジルを1-0で下すなんて、すごいことじゃないですか! マイアミの奇跡と言われましたけれど。

JK:あれでスターになったわよね! もうみんな見ましたよ!

前園:まさか自分たちも勝てるとは思ってませんでしたけど、そこで勝てたことで、周りの環境も、サッカーもだいぶ変わっていったというのは確かですね。

JK:あれから日本選手が飛躍して。あの1点は大きかったわね~。

前園:そうですね。あれ以来ずっとブラジルと対戦してますけれど、ずっと勝ててないってことは……いまだに僕もこの話を聞かれますし。この前もブラジルとの対戦があったんですけど、勝ってほしい気持ちと、勝たないでくれっていう気持ちと(笑)

出水:本音が出ましたね~!!

前園:ハハ(^^)でもいつか勝ってくれるだろうな、と願ってます。

出水:当時キャプテンとして、チームの雰囲気を鼓舞するために心がけていたことはありますか?

前園:僕はもう飾りのキャプテンみたいなものだったので……僕以外に、後輩でそれこそ図太い中田英寿がいたり、城がいたり(笑)ゴール周りでは川口能活が冷静に守ってくれたりと本当にみんなに助けられて、僕はキャプテンでしたけれど、自分のプレイに集中してやらせてもらってた部分はあります。本当に若いメンバーだったので、失うものもなかったし。チャレンジして当たってくだけろ、じゃないですけれど、それがいい方向に出たのかなと思います。

出水:今だから話せる当時の裏話ってありますか?

前園:いや、それはもう!(笑)それこそ昨年ワールドカップの西野監督が僕らを率いてくれてたんですが、当時西野さんももう40~41歳で、僕らが20代がわがままというか、いい方向に行くためにいろんなことを西野さんにぶつけられる関係だった。試合中のハーフタイムに意見を言ってぶつかることもあったし。でも、西野監督はそれを受け入れながらチームをまとめてくれた。一番大変だったのは西野監督だったんじゃないかなと思います。

JK:監督によって違いますよね。チームワークの考え方って。

前園:おっしゃる通りで、西野監督はどちらかというと自分の考えを押し込むというよりも、選手の良さを引き出してあげて、良さを尊大に出すサッカーをしていた。それは僕らもわかってたから、甘えて言いたいことを言ったりしてたんですけど。でもチームがまとまるときはまとまったし。いい意味で、チームをよくするためのディスカッションはしてました。

JK:ハーフタイムのちょっと間に、ばーっと言うわけですか?

前園:前半はこうだったから、もっとこうしたい!とか、僕らは攻撃だったから「もっと攻めたい!」とか、守備的な選手は「もっと守らなきゃ」とか。僕らも言いたいことを言うけど、西野監督は一度それを受け入れて、全員の意見を汲んでから、「チーム全体としてはこれでいこう」って。

JK:15分の間にパパパパッ!と頭を切り替えるのね!

前園:それができる監督だったから、昨年のワールドカップでも2か月前に就任して
チームをまとめられたんだと思うんですよね。

出水:ブラジルでの試合では、ハーフタイムにはどういったディスカッションが行われていたんですか?

前園:ブラジルの時は前半0-0で行けたので、多分後半0-0でいけば、焦ってくるのはブラジルだと言ってたんですよ。

JK:自分たちのほうが上だと思ってるからね。気持ちの上で焦っちゃうのね。

前園:そうなんです。2~3点取って前半を終えるつもりでいたと思うし、スタジアムもその雰囲気でいたと思うんです。だから僕らは格下だったんで、相手が嫌がることを粘り強くやっていきながら少ないチャンスをものにするという形だったので、流れはずっと来ていた。なのでこのままずっと耐えて行こう、チャンスは必ず来ると。まあ相手のミスも重なりましたけど、そこに持っていけたのかなと思います。

出水:同時のブラジル代表のキャプテンと前園さんの対談とか見てみたいですね(笑)いまだから話せる、みたいな(笑)

前園:そうですね。のちに素晴らしい選手になるロベルト・カルロスという選手がいて、2006年のドイツW杯のときに取材で行ったんですけど、その時に彼も覚えてました。「あの試合だけは忘れられない」って。

出水:現在のお仕事の仕事が、男子バスケットボールBリーグの特命広報部長、というのがあるんですが、どういったきっかけですか?

前園:TV番組で2リーグ問題のころから取材をさせてもらっていて、その当時川渕さんがチェアマンとして改革していた関係で、取材をやってくれないかとお話をいただいて。とくに特命広報部長ということで何かやっているわけではないんですが、いろいろ番組やいろんなところで発信をさせてもらっています。

JK:バスケットは興味あったんですか?

前園:全然。NBAとかは見てたんですけど、日本のバスケはあんまり見てなかったんで。でも見たら、システムとかパスワークとか、サッカーにつながるものがあって。必ずシュートで終わるじゃないですか。24秒ルールがあって切り替えが早いし。それでハマって、ずーっと試合を見るようになったんです。

出水:実際にボールを触ってみて、シュートしたり?

前園:ちょっとやらせてもらったことはありますが、足みたいにはうまくいかないですね。手のほうが簡単なはずなんですけど(笑)基本サッカーでは手を使っちゃいけないって言われてますから、ドリブルしている時点でずっと違和感があるんです。ずっとハンドなわけですから! いいのかな、と思いながら(笑)

出水:いまバスケ界も熱いといいますか、非常にいい方向に向かっているじゃないんですか?

前園:そうですね、Bリーグ自体も観客数も増えてきて、ワールドカップ出場も決まりましたし、来年の東京オリンピックも決まりましたし、そういう意味ではすごくレベルが上がってきてると思います。それこそサッカーと一緒で、国内から海外に出ていく選手も出てきたので、レベルが上がっているのかなと思います。

JK:でもヨーロッパってすっごい背が高いけど、日本はそこまでいかないでしょ?

前園:そうですね。そこはサッカー以上にバスケのほうが、フィジカル的なハンデは多少あると思うんですけど、サッカーと一緒で、小さいながらの俊敏性やアジリティでなんとか対応できているので。まだ3年目なので、Jリーグも20年以上経ってますし、これから少しずつかな、と思います。

JK:私もエールフランスに乗ってて、フランス代表のバスケの選手と偶然一緒だったんです。もう林の中みたいで! わかる? 飛行機の天井にくっつくんじゃないかって。

前園:2m以上なんか普通ですもんね。

出水:Bリーグではないですが、八村塁選手がワシントンウィザーズからドラフト1巡指名を受けましたね。

前園:すごいですよね。渡邊雄太という選手もグリズリーズに所属してますし。少しずつ日本人選手が世界に出て行ってますね。

JK:サッカーがいい例よね。そういう意味で別のスポーツへの影響は大きいわよね。

出水:前園さんはzonoサッカースクールも運営していらっしゃいますよね。どんなスクールなんですか?

前園:引退からずっと子どもたちに指導させてもらっているんですけど、指導といっても僕が一番楽しんでるんですが(^^)やっぱり自分が子供のころサッカーと出会って、楽しめないと上達しないと思っていて。子供たちが全員プロの選手になりたいと思っているわけではなくて、楽しくサッカーをやりたいと思っている子もいるのでね。

JK:ゾノに会えるだけで、プロになれるんじゃないかと思うんじゃない? 子供ってそういうものなのよ、本物の人に会うっていうだけで、なれる気分になれる。

前園:引退して10年以上経つので、子どもたちも僕の現役時代のことをそんなに知らないし、いまのオッサンみたいなスタイルしか知らないと思うんです。なるべく子供たちと一緒にプレイした時に動けないとダメだなと思って、普段からトレーニングして、子どもたちと2時間以上プレイできる準備だけは毎回しておこうと思っています。いまの子供たちは海外のサッカーも見てるし、口とか笛だけで教えても説得力がないんですよ。見せてあげないと。

出水:ドリブル対決とかしたりするんですか?

前園:そうですね。子供でも負ければ悔しいです(^^)ゲームとかになると、いまの子供たち上手いですから。

JK:何年生ぐらい? 男子だけ?

前園:高学年だと5、6年。中学生もいます。女子もすごく多いです。ちょっと前まではほとんど男の子だったんですが、いまは関係ないですね。なでしこの影響もあっていっぱいいますし、上手いです。

出水:サッカーの技術だけじゃなくて、精神面とかで意識して教えていることはありますか?

前園:サッカー教室なので楽しくやってもらうということと、グラウンドに入るときと出るときに絶対挨拶をすること。それからコーチが話をするときはちゃんとコーチの目を見て話をきくように、ということは言っていますね。その姿勢が大事だと思うし。

JK:あとは遅刻しない(笑)

前園:そうですね(笑)

出水:毎年zonoサッカースクールでは、夏に鹿児島に遠征があるそうですが?

前園:12年目ぐらいかな? 鹿児島県の地元の子供たちを集めて大会を開いているんです。まあ鹿児島で育ててもらったので、自分に何ができるかなというときに、子供たちに会って話をしたりとか。

JK:それは地元にとってはうれしいわね。鹿児島の英雄だもの! 西郷隆盛と並んで(笑)

=OA楽曲=

M1. Club Tropicana / Wham

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