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沖縄県知事選の違う一面、そしてマック赤坂の当選…宮藤官九郎が聞く

ACTION

宮原:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、僕たちが扱っているような立候補されている方は、色んな形で取材するんですが、その取材内容を原稿で買ってくれるとか、テレビで使ってくれるとかが非常に少ないんです。

宮藤:極端にいうと“仕事が少ない”っていう。言い方悪いですけど、「どうせ落選する人」と思ってるわけですもんね。

宮原:インターネットが出て以降、紙面の都合が関係なく平等に載せられるというメディアが増えてきて、僕が原稿を書くという機会は増えてきたんですが、なかなか新聞とかは厳しくて。もうちょっと仕事があっても良いんじゃないかなと。

今年は選挙イヤー。5月20日(月)のゲストは、畠山理仁さん、宮原ジェフリーさん。お二人は選挙のたび、他の記者たちが取り上げない候補者にも注目し、取材を続けています。

宮原:政治に関する意識みたいなものでは、泡沫とされている人たちの方が、覚悟が違うというか。考えた上でやっぱり出たいと思う人たちなので。一方で、当たり前に当選してしまう、与党や大きい野党の候補者も「あんまり大したこと言ってないな」という人も結構いる。

幸坂:去年の沖縄県知事選挙もそうだったんですよね?取り上げられない候補者が。

宮藤:全然知らなかったですが、4人いらっしゃったんですね。

宮原:そうですね。当選なさった玉城デニーさん、自民・公明が推薦した佐喜真淳さんの一騎打ちという形でメディアが取り上げていて、日本中からの注目度の高くて色んな記者さんが行ってるんですけど、もう2人の兼島俊さんと渡口初美さんについては、僕と畠山さん以外誰も取材していない(笑)

宮藤:えぇ~!

宮原:僕、道端で兼島さんと初めてお会いしたのですが。彼、特に何もしてなくて。襷も掛けずに。顔をたまたま覚えてて。そのときは佐喜真さんの演説会の聴衆で来ていて。小泉進次郎さんの応援演説で人が集まってきてるときに、本人が聴きに来ている。

宮藤:聴きに来ている!マック赤坂と全然違いますね(笑)
畠山:マックさんは乱入しちゃいますから(笑)

宮原:で、そこにいた兼島さんを見付けたのですが、「誰にも声を掛けてもらえなかったから、本当に嬉しい」と言ってて(笑)で、まぁ色んな面白い選挙の展開をしていたので、「これは僕か畠山さんが残さなかったら、彼らが訴えていたことが何も残らないぞ」と思いました。

宮藤:結果見ちゃうと、得票数が全然違いますね。兼島さんが3638で、渡口さんが3482ですね。

宮原:渡口さん自身は沖縄では結構有名な料理研究家で、市議会議員も1期務めた方。大分経ってから「もう1回訴えたいことがある」ということで出てきた、83歳のお婆ちゃんですね。
宮藤:へぇ~!
宮原:兼島さんは40歳のIT企業の会社員なんですが、本当に想いだけで。今、東京に住んでるんですが、県知事選挙に出るということで地元に戻って、選挙を戦うと。事務所もなかったのですが、友達が飲食店を営んでて、そこが改装工事だったのをそれを止めてもらって、そこを事務所として使う。FAXもなくて。Twitterでずっと自分の主張を投稿していたのですが、そこで渡口さん陣営から「会いませんか?」と来て、仲良くなったと。

宮藤:すごいな。良いお婆ちゃんですね~。

宮島:すごく仲良くなって、FAXがないから「うちの事務所のFAX使いなさい」ということで。新聞社やテレビ局が聞いていたFAX番号、兼島さんと渡口さん同じ番号っていう。
宮藤・幸坂:へぇ~!
宮原:それなのに、最終的に兼島さんの方が投票数は多い(笑)
畠山:開票のとき、渡口さんの事務所にいたのですが、明らかに渡口さんの機嫌が悪い(笑)「どうして兼島さんの方が多いかね?」って。ポスターもお互い協力して貼っていたのですが、一生懸命貼ったんですが、投票日の直前に台風が来て、掲示板自体が撤去されるという(笑)
幸坂:えぇ~!
畠山:努力が無にされるという。台風なのでしょうがないんですが。
宮藤:なんか、泡沫候補ってちょっとキャラが立った強烈な話しか知らなかったですが、そういったほのぼのとした話もあるんですね。

■4月、ついに東京都港区議選に当選したマック赤坂氏について
畠山:今まではマックさんが選挙期間中1人でずっとパフォーマンスをして、コスプレして踊って、いつ始まるか分からない演説を待って取材するという形だったんですけど、今回はマックさんの体調が良くなくて、本人がほとんど街頭に立てなかったんですよ。
宮藤:そうだったんですか!

畠山:2,3回しか立てなくて。その代わり、スマイル党という政治団体の党員とか、マックさんの息子さん、マックさんの秘書を務める方が、一生懸命「マック赤坂という男は、コスプレをしてたりふざけて見えるかもしれませんが、京大出身で伊藤忠からレアアースの会社を立ち上げ、真面目に真面目にやっている男でございます!」と、マックさんが出て来なかったら当選したという選挙です(笑)

宮藤:良いのかな(笑)
畠山:マックさんからしたらとても皮肉な結果にはなったのですが(笑)ただ、マックさんがコスプレや派手なパフォーマンスをすることには理由があって、12年前に初めて港区議選に出たんですよ。そのときは、マックさんスーツを着て、所謂普通の選挙運動をしていたんです。

宮藤:あっ、そうなんですか?

畠山:でも政党にも属していないし、組織の支援もないので、本当に普通の候補として初めて選挙に出たら179票しか集まらなかった。「皆が見てくれないなら、俺が振り向かせてやる!」ということでパフォーマンスを始めたんです。自分の言っていることを聞いてもらうため、有権者に訴えるための方法としてのコスプレだったので、当選したからコスプレをする必要はなくなったので、「本当にマック赤坂の実力が発揮出来るよ!」ということで、非常に喜んでおりますね。

宮藤:そうですか。なんとなくなんですが、「この人は天然ではないだろうな」と思ってはいたんですよね。

畠山:政見放送もアドリブでやっているように見えますが、例えば大阪府知事選出られたときの政見放送の原稿があるんですが、すごく細かいことも全部台詞として書いていて、「マックはん、スマイルセラピーってなんですの?」っていうのも手書きの原稿で書いてたんですよ。それぐらい覚えといてくれよって感じなんですが(笑)、それぐらい緻密に計算してやられている方ですね。本当は真面目なのかもしれない。

宮原:有権者の人たちが真面目に立候補している人たちの政策を、色眼鏡なしで見てもらうことをしてもらいたいと思っていて。例えば以前、稲田朋美さんが選挙公報で何を訴えていたかというと、“日本福井化計画”と言ってたんですね。

宮藤・幸坂:福井化計画…?(笑)
宮原:「福井は素晴らしい場所なので、福井のおもてなしの気持ちを日本中に広げていきますよ」という。福井の人は嬉しい気持ち良いかもですが、政策としては…

いわゆる「泡沫候補」取材の裏側http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190520162707

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

■選挙が終わっても選挙公報を消さないでください!

さて、畠山さん、宮原さんは、あるACTIONをされています。

宮原:政策を見るベーシックなツールは選挙公報だと思うんです。最近だとそれは各選挙管理委員会で、インターネットからPDFでダウンロード出来るようになっていて、便利になってはいるんですが、選挙が終わると多くの自治体では、選挙公報を見れなくすることが多い。
宮藤:えっ、インターネットでもですか?
畠山:削除されちゃうんです。

宮原:選挙のときに何を約束したのか。そこから政治家になってその通りやっているのか、有権者がチェックするためにも残しておいて欲しいという訴えを僕と畠山さんでchange.orgという署名サイトで呼びかけをしております。是非チェックして頂いて、賛同して頂けたらと。

宮原:落選した人の主張も大事。「この人、選んどけば良かったな」って思うことも大事だと思うんですよね。そのためにも、民主主義を考える上では大事なツールだなと思うんですよね。