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DJ松永×中野信子「ラップ好きはプライドが高い。メタル好きは自尊感情が低い」

ACTION

5月8日「ACTION」のゲストは脳科学者の中野信子さん。

中野:さっき(放送前)、ラップ好きの人とメタル好きの人とで対極にあるよねっていう話をしてたんですけど…。
松永:それ超意外なんですよ、どう対極なんですか?
中野:36000人を対象にして、性格傾向と音楽はどの分野が好きか?というのを研究した人がいたんですけど、ラップ好きな人たちは意外にもプライドが高いという特徴があったんです(笑)
松永:それはむちゃくちゃ納得なんですけど(笑)でもメタルはなんで?
中野:プライドが低いというか、自尊感情が低いという特徴があるんです。
松永:不思議!理解できない!

中野:何でなのかわからないんですけど、性格的にメタルに惹かれる特徴があるらしくて。聴いてると安心感が得られるとか、自分の気持ちを代弁してくれてると思うから好きだったりするんです。
松永:あ〜、代弁なんだ!ヒップホップは音楽のジャンルとして他のジャンルを拝借していて、歴史が浅いのに「リアルかどうか」っていうジャッジがむちゃくちゃ厳しいんですよ。成り立ち考えたら一番ニュートラルじゃなきゃいけないのに。

中野:すごいわかる!言いますよね、俺だけがリアル!とか。
松永:その線引きが少し厳しくて。ヒップホップって、自分が「俺はどれだけ無敵で最強か」「俺はどれだけラップが上手いか、お前らは雑魚、俺、最強!」みたいな歌詞がオーソドックスなスタイルとされているんです。まとめて”ブリンブリン”なんて言ったりするんですけど、金色のゴージャスなネックレス下げて、高価な時計つけて、女性をはべらせて、プール付きの家で騒いでるPVを撮ったりして、「俺らみたいになりたきゃ…」ってかぶくんですよ。

中野:なるほど、上昇志向を煽るんですね。

松永:そう。それこそダボダボのサイズを着て大きく見せる。あと、ちょっと前に流行ったけど、タグ付きの服を着るんです。新品の服を着てるぜ、ていうアピールなんですけど。
中野:あ〜、そうか!

松永:だからそう言われるとプライドが高いんだ、逆にメタルがそうじゃないっていうのが驚きました。
中野:メタルファンの間ではすごくたくさんジャンルがあって、お互いをディスりがちなんですけど(笑)
松永:そういうヒップホップ的な傾向かなと正直思ったんですよ。
中野:似た感じはあるけれど、自尊感情としてはやっぱり低くて不安傾向が高いんですね。「俺たちとお前たちは仲間なのかどうか?」っていうのをすごく気にするタイプですね。
松永:へ〜!
中野:ラップ好きの人たちは「俺とお前は仲間」じゃなくて「敵!」って感じが強いですよね。

松永:レベルミュージックって言ったりするんですけど、権力に立ち向かうカウンターパンチの音楽なんですよ。
中野:今、自尊感情の話をしたんですけど、実は2種類あって、顕在的自尊感情と潜在的自尊感情というのがあって。顕在的自尊感情はプライドの高さで出るんですけど、潜在的自尊感情って「本当の俺は本物かどうかわからないけど、自信があるふりをしなきゃ」っていう風に現れたりするんです。
幸坂:あ〜!
中野:本当に自信があるわけじゃないんだけど、なんとかしなきゃ埋めたいっていう気持ちが高くなってギャップが出ることがあって、ナルシシズムというかたちを取ったりするんです。
松永:ナルシシズムというかたち?
中野:たとえば「カッコいい俺が好き!」って外から見えるような振る舞いをとるわけですね。
松永:あ〜、なるほど!ヒップホップでいうと、自分がリアルかどうかに自信がないから、急にいなたいフードを被って、90’sぽい音楽鳴らしながら首振ってる、リアルファッションをやる人いっぱいいますね。
中野:そうです、面白いですね。

松永:俺、やたら自分の腕に超自信があって、わかりやすくB-BOYファッションに身を包んで「本物だぜ」って言ってる誰よりも上手い自信があるから、逆にスーツ着てるところはあるんですよ。
中野:なるほど〜、区別したいんですね。

松永:さっきクイーンの「We will rock you」をかけましたけど、決断をするときに聴くと効果抜群って…。
中野:これはアメリカ人の研究なので、アメリカ人はこの曲を聴くと決断力が高まるかもしれないですけど、一般的には重低音でベースの音がしっかりしてる音を聴くと、人間は安心して決断をすることができるようだと言われていますね。

松永:そうなんだ!そうなってくるとクラブミュージックっていいんですかね?
中野:そうですね。リズムがちゃんと刻まれていて、重低音が効いてるものですからね。

松永:たとえばラジオの本番前とかいいんですか?
中野:緊張するときはいいと思いますよ。二つの効果が考えられていて、一つは安心する、もう一つは思考を狭めてくれる。
松永:あ、余計なこと考えなくていいんだ!
中野:そうです、余計な不安を抑えてくれる。
松永:やっぱり客観視してるときが一番パフォーマンスが下がるんですよ。
中野:あ、そうですよね。

松永:主観でのめり込んで「自分最強!自分最高!」って視野が狭くなってくると、身振り手振りのパフォーマンスが上がるんですよ。
幸坂:へ〜!
松永:ライブ中に素に戻るとダメですね。
中野:松永さんはご自身の才覚でやってこられた方なので、頭の回転も早いと思うんです。これ失敗したらこうなるだろうって一度に考えてしまうと思うんです。その妄想が広がっちゃうことで自分のパフォーマンスを抑えてしまうんですね。
松永:ある!めちゃくちゃある!
中野:そういうのを重低音が抑えてくれるんです。思考が広がらないようにしてくれるんで。閃きたいときには向いてないんですけど、決断したいときには重低音がいいですね。

「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」は実は嘘だった!?
さらにコラムのコーナーで語っていたDJ松永の潔癖症も分析詳しくはラジコのタイムフリーでお聴きください。

ラップ脳?メタル脳?http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190508163156

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