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アイスクリームの原材料が世界的に値上げラッシュ!今年の夏はどうなる?

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」
本日5月19日(木)はレポーター田中ひとみが『アイスクリームの原材料について』について取材しました!

現場にアタック(田中ひとみ)

現場にアタックレポーターの田中ひとみ

★アイスクリームの値段が10倍に!?

先週末、ニューヨークポストに「今年の夏はソフトクリームの値段が10倍になるかもしれない」というニュースが載りました。これは個人的にもかなり深刻・・・。いま、アイスクリームの原材料に何が起こっているのか調べました。
まずは、アイスクリームの材料でかかせない「砂糖」について。原材料から砂糖をつくる、製糖会社の方に聞きました。

製糖会社の担当者
大きな生産国の生産が落ち込んでいる。特にインドとかタイですね。干ばつが各国で観測されて、水が少なくさとうきびの生育だとか砂糖そのものの生産が下がっている。各種統計機関が、世界の生産と消費を最近発表しているんですが、大体500万トンから1000万トンくらい生産が消費より少ないということで、「供給不足」と発表していて、これが来年度の16年~17年度の砂糖においても供給不足になるのではないかという予測が出ています。トンあたり220ドルあたりだったものが現在では380ドルくらいにあがっています。

ビックリしましたが、世界中の「干ばつ」によって、いまは生産が消費より少ないんです。さらに来年も同じような予想が出ていて、もはやアイスクリームに限った話ではない、大変な話。そうなると日本の砂糖も値上がりしてしまうのか?再び、製糖会社の方に聞いてみました。

★世界的な砂糖不足!でも、日本への影響は少ない

製糖会社の担当者
日本の砂糖業界においてはですね、砂糖の価格調整に関する法律がありまして、世界の砂糖事情がどういう風に動いても、日本の値段はそんなに大きくブレないで、供給できるシステムが出来ているんです日本の場合は。

日本では国内で消費全体の37%の砂糖を作っていますが、国内での生産は世界に比べてコストがかかってしまうので、国内と世界の価格差を埋めるために、世界の砂糖の方をちょっと高く売っているそうなんです。そしてその高く売った分のお金を国内の生産農家に回すことによって国内産を安く販売します。これは、国産と世界の価格差をなくす「砂糖及びデンプンの価格調整に関する法律」で定められているシステムなんです。

それでも世界的に砂糖価格があがると多少はあがってしまうので、今年は1キロあたり4円の上昇で(直前に2円下がっているので実質2円上昇)、少し上がってしまったということです。でも、実は以前も世界で価格が高騰したことがあったんですが、その時は「いま砂糖が高く売れるらしい」と世界中で砂糖農家が増えて、結果的に価格が落ち着いた、ということがあり、今回もそうなるだろうと予想されています。

アイスクリーム、まずは一安心か…?!と思いきや、干ばつの影響は砂糖だけではないようなんです。
続いては、アイスクリームに欠かせない材料、「バニラ」についてです。スパイス輸入量日本一、小林圭株式会社の石原 雅之さんのお話です。

★今度はバニラビーンズが危ない?!

小林圭株式会社 石原 雅之さん
昨年、マダガスカルの収穫が不作だ。という予想が出まして、それで一気に値段が今年にかけて上がりだした。やはり、バニラビーンズ=マダガスカル産というのが、高級品という位置付けになっていると思います。消費量としてはアイスクリームが一番多い。あとはシュークリームとか、最近は黒い点々、バニラの種の「バニラシード」が入っていたりとかしますけど、まぁ嗜好品に使われることが多いです。ここ4~5年前と比べると、6~7倍にはなっているかなと思います。

バニラの元になるバニラビーンズの価格もここ5年で6~7倍の上昇。日本ではほぼ100%を輸入に頼っていて、そのうち90%以上はマダガスカルから。

石原さんは「マダガスカル産が不作だ」という予想が出て上がったと言っていましたが、現在の現地の状況はどうなっているのか、マダガスカル共和国大使館に聞いてみました。大使のお話ですが、大使秘書の清水 紀久子さんに日本語で話して頂きました。

★そんなことより、マダガスカルが大変なことになっていた・・・

マダガスカル共和国大使館 大使秘書 清水 紀久子さん
今年はじめ、マダガスカル南部では降水量が少なく水不足に陥ったため、南部の食糧生産に影響が出てほとんどの住民、特に女性と子供の栄養状態が悪くなっています。そこでマダガスカル政府から国際社会に対して呼びかけが行われ、日本政府にもマダガスカルを支援して頂いています。

マダガスカル、かなり大変なことになっているようです。ただ、「干ばつの被害が大きかったのはマダガスカル南部、バニラビーンズの主な産地は東部なので、バニラビーンズの輸出は大丈夫だと思います」とも言っていただきましたが・・・。
どうやら、マダガスカルはアイスクリームどころではないようです。

(取材・レポート:田中ひとみ)


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