TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2019年3月4日(月)放送後記
スタジオは、高校2年生の小林萌夏(こばやし・もか)さん、
高校2年生の太田瑞希(おおた・みずき)くんとお送りしました。
<高校生の主張>
毎回、TBSラジオキャスターが首都圏の高校に伺い、現役高校生たちに
学校生活にまつわる話題を取材します。
今回は、神奈川県川崎市、東急・JR武蔵小杉駅近くにある共学校、
「法政大学第二中・高等学校」をお訪ねしました。
「法政大学」の付属校で、「10年一貫教育」を掲げ、
受験にとらわれずに勉強に取り組み、自由な時間を
課外活動、部活動に活用している学校です!
今回は高等学校の「放送部」を、TBSラジオキャスターの
田中ひとみが取材、校内にあるスタジオで、
部長の野口紗梛さん、安田陸くん、齊藤美月さん、
そして本間理央さん(いずれも2年生)にお話しを伺いました。
田中キャスター
- 「法政二高放送部の活動について教えて下さい」
- 生徒
- 「アナウンス班と映像班にわかれています。アナウンス班は発声練習、滑舌練習、原稿の読み合わせなどの活動を行っています。映像班はカメラを使って撮影、それを編集する活動などを行っています。「総文祭」(全国高等学校総合文化祭)や「神奈川県高校放送アンデパンダン大会」、毎年夏の「Nコン」(NHK杯全国放送コンテスト)に向けて、撮影や編集などの活動を行い、準備しています」(野口さん)
校内にある本格的なスタジオです
田中キャスター
- 「コンテストで優秀な成績をおさめているそうですね」
- 生徒
- 「映像班は去年、Nコンのテレビドラマ部門で全国優勝しました!『影松伸男の成長記録』という作品で、まず神奈川県で1位を獲得し、全国大会でも優勝することが出来ました」(安田くん)「アナウンス班は、『アナウンス』と『朗読』の2つの活動にわかれています。『アナウンス』は、Nコンで、校内の題材で原稿を作成し、皆の前で発表しました。『朗読』は、課題の書籍が与えられて、その課題本の中から自らが読みたい箇所を選んで、それを自分なりの表現で相手に伝えています。『アンデパンダン大会』で5位、その後の関東大会で優秀賞でした」(本間さん)「『総文祭』でアナウンス部門2位でした。今年8月に佐賀県で開催される全国大会に出ます」(齊藤さん)
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
今回は、「言葉のスペシャリスト」をお迎えして、
「日本語の書き方、読み方、使い方」について学びます。
スタジオには、朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長の
前田安正(まえだ・やすまさ)さんをお迎えしました。
「校閲」とは、編集が終わり、印刷する前の原稿について、
誤字や脱字、間違った表現が無いかどうかを確認し、
校正する仕事です。いわば、発行前の「最終チェック役」です。
4日の放送では、新聞社の「校閲」の仕事や、
「日本語、言葉の変化」などについて伺いました。
前田安正さん。
神奈川県出身。早稲田大学を卒業後、朝日新聞社に入社。用語幹事や校閲センター長などを歴任、2016年に朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長に就任されました。また、日本語や漢字についてのコラムも担当するほか、企業の文書コーチングなども手掛けるなど、活躍の場を広げています。ベストセラーとなった著書も多く、先月には、朝日新聞出版から「ヤバいほど 日本語知らないんだけど」を出されています。
- 石井大裕アナウンサー
- 新聞社の「校閲」とは、どんな仕事ですか?
- 前田安正さん
- 日々のニュースがそのまま入ってくるので、時間との戦い、締め切り前のギリギリの勝負です。「1分が勝負」というところがありますね。原稿が入ってきて、間違いが無いかを確認して印刷に回します。用語や、その時々に出てくる表現の問題、新しい言葉をどう使ったら良いのか、これは「用語幹事」という会議で統一して決めています。校閲部の本体は東京で約80人います。ローテーションで入って、新聞の「1面」「2面」など、それぞれ一つの面に一人ずつ担当がいて、三つの面に対してデスクが一人付いてダブルチェックを行っています。政治的なビッグニュースや夜中に入ってくる海外のニュースなどはギリギリの段階で仕事をしています。
- 石井アナ
- 「言葉は進化する」とも言われますが?
- 前田安正さん
- 言葉の本来の意味と、実際の使われ方が変わってきているものも多いですね。例えば、「苦肉の策」という言葉がありますね。「苦し紛れに何かをする」というイメージがありますが、本来は「敵や相手を欺くために、あえて自らの身を傷つけてまで行う謀りごと」という意味です。「苦し紛れに何かをする」という意味の言葉としては「窮余の一策」という表現があります。現在では「苦肉の策」を本来の意味で使う方はなかなかいませんね。でも、本来の意味も知っておくことが重要ですね。
《おまけの一枚》
スタジオの3人の中で花粉症に悩まされているのは
萌夏さんと石井大裕です。
瑞樹くんは今のところ、平気のようです。
皆さんはいかがですか?花粉症の方、おだいじに。
まだまだ受験シーズンです。体調に留意して、
ラジオをお聴きの受験生の皆さん、頑張ってくださいね!