お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


「パクチスト」が増加中!!

森本毅郎 スタンバイ!

森本毅郎・スタンバイ!ロゴ
 

忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、
気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。5月10日(火)はレポーター近堂かおりが『パクチストが増加中!』をテーマに取材しました!

現場にアタック(近堂かおり)

現場にアタックレポーターの近堂かおり

今なかなかモノが売れないといわれる一方で、お店に置いたらとたんに売り切れてしまう商品もあります。今その代表格なのが、パクチー味のポテトチップス。

入荷するとすぐに売れてしまう! パクチーポテチ!

入荷するとすぐに売れてしまう!パクチーポテチ!

パクチーはタイやベトナムの料理でよく使われる香草。これが今、女性に大人気。入荷と同時に段ボール箱ごと買って行くOLもいるとか。そこでいろいろ調べて、あるお店に入荷するという情報をキャッチして買ってきた。袋を見ると「パクチー好きが作ったパクチーポテトチップス」と書いてあります。実はポテトチップス人気というより、どうやらこのパクチーのほうが人気らしい。
東京・世田谷区に2007年にオープンした世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」の佐谷恭さんにお話を伺いました。

★パクチーメニュー、続々!

佐谷恭さん
2~3年前から「うちもパクチーを出してます」とか、パクチー料理専門店ができたのがこの1年半ぐらいです。もう都内でいうと10店舗以上、把握できないぐらいできてると思いますけど、実は僕がいつも驚くのは、友だちと居酒屋に入ったら、「ここにもパクチーサラダ!」とか「あれ、おひたしにしてるんですか」とか、そういうチャレンジが普通に起こっている。これが今の特徴だと思います。
僕はパクチーを何にでも乗せる、一緒に食べるというのをずっとやってますけど、「よくやるね…」って感じだったんですけど、今スーパーとか小売店の店頭をみると何でも入れようとしてるじゃないですか。面白い現象ですよね。

佐谷さんが9年前にパクチー料理の専門店を開こうとした時、飲食店コンサルタントや中小企業診断士、みんなから「絶対お客が来ないから、やめなさい」と全否定。ところが今、パクチー人気がにわかに盛り上がって、アジア系でもない普通のお店でもパクチーメニューが登場するようになっている。さらに、パクチー味の商品や調味料などが増えていると言います(はじめにご紹介したポテトチップスもその一つ)。そこで街のみなさんに、パクチー商品の目撃情報を聞いてみました。

★パクチー商品、続々!

パクチー商品が増えたと思います。パクチードレッシングとかよく見るので。
何でもパクチーを入れちゃう。パクチーを買いたくて買いに行ったら売ってなくて、ネットで「パクチー」「スーパー」で調べて。スープの素みたいな。あとお肉と焼いたり。
今日ランチに行ったところは刀削麵(とうしょうめん)屋さんなんだけど全部にパクチーが乗ってる。私はパクチー抜きにして、先輩はみんな大盛りにしてた。周り全員ほとんど。私は少数派なんです。
ポテトチップスは知ってます。あとパクチー味のモヒート(カクテル)とか出てますもんね。パクチー好きの人が会社で話していたから、パクラーじゃないの?って。(パクラーって呼んでるの?)呼んでない、呼んでない、先輩なので!(笑)

パクラー???(笑) ちなみにネットでは今、パクチー好きたちを「パクチスト」とか「パクチニスト」と呼んでいます。そのパクチストたちをターゲットに今、とにかく何でもパクチーと抱き合わせ。
ドレッシング、スパゲッティソース、カレー、ラーメン。フリーズドライのパクチー。

ラーメン・カレー・ドレッシング・パスタソース・フリーズドライパクチー!!

ラーメン・カレー・ドレッシング・パスタソース・フリーズドライパクチー!!


エースコックはタイ料理店の監修でトムヤムラーメンの第2弾を4月に発売、こちらは第1弾の3倍の量のパクチーを投入。エスビー食品もきざみパクチーやパクチーペーストなど、家庭用も業務用もパクチー押し全面展開。おみそのマルコメもパクチーに参戦、まさかのトムヤクムクン風みそ汁。それってみそ汁なの? トムヤムクンなの??

すごいですねえ…。それにしてもなんでこんなに人気が出たのでしょう。
パクチーは美容や健康にいいといわれていることもあるが、物心ついた時にはパクチーが割と普及していて、当たり前に知っている若い世代が成長した今、このパクチー人気を引っ張っている、という話しも。この世代を「パクチー・ネイティブ」というとか!?
この人気で、輸入中心だったパクチーを国内で生産する動きが全国各地に広がっています。輸入物のパクチーは主に茎の部分が多いが、葉っぱの部分は傷みやすいので、国内で生産したほうが新鮮なものが手に入るということなのです。首都圏での需要に応えて、各地で(例えば仙台や岡山などで)生産者が増えています。そして静岡県の西部でもパクチー栽培に転作する農家が増えている、といいます。こちらは元々メロンの栽培が盛んな地域なのだが、どうしてパクチーに転作したのか。
磐田市の栽培農家の方にお聞きしました。

★メロンからパクチーへ!

パクチー農家さん
10年ぐらいになるのかな、栽培しだして。その時、温室メロンをやってたんですけど、メロンの場合冬場、部屋の中を温めるのに重油をすごく使いますので、重油の高騰で経営的にも大変になってきたので、ほかの野菜は何かないかと探したんですけど、近くの人がちょうど栽培していて、冬場、重油を使わなくてもなんとか栽培できるということで始めました。最初は夏場に失敗したりしてやっぱり採れなかったね。それと好き嫌いが激しい、クセのある作物なので、食べられます? 突然だね、この頃。2~3年前から。こうなるとは思いませんでしたね。

メロンは収益が高いkれど、とてもデリケートなので栽培にはかなり神経を使う。一方、パクチーはメロンに比べれば収益は落ちるけれど、栽培はずっと楽。また、メロンと違って一年に数回収穫できるので、収入が安定し、農家としては精神的に安心感が大きいそうです。
そしておしまいに、パクチストもあんまり知らない、パクチーの一番おいしいところを、せっかくだからといって教えてくれました。

捨てちゃう人もいるかもしれないけど、根っこも大事にしないと。根が美味で、珍味で、てんぷらにして食べたりすると、またおいしいですよ。食べてみて。
これが、パクチーの根っこの天ぷら! ものすごく美味しかった!!

これが、パクチーの根っこの天ぷら!ものすごく美味しかった!!

ブームはいつか終わるかもしれないけど、「食材」として定着すれば、農家の参入も増えるかも。

(取材・レポート:近堂かおり)


TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「 radiko 」でも
お聞きいただけます!