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「褒め合う」文化でやる気アップ!今話題のピアボーナスとは?

森本毅郎 スタンバイ!

突然ですが、最近職場で「褒められた」経験ありますか?今、会社内の従業員同士で褒め合う「ピアボーナス」という文化に注目が集まっています。1月17日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

まずは、「ピアボーナス」とはどんなものなのか?Unipos(ユニポス)株式会社、代表取締役の斉藤知明さんのお話です。

★従業員が“感謝”を送り合うピアボーナス

Unipos株式会社 代表取締役の斉藤知明さん
「ピアボーナス」は、少額の成果給を従業員同士が送り合うという仕組みのこと。普通、成果給は経営者から従業員に支払われるが、ピアボーナスでは従業員同士が“ピアtoピア(個人対個人)”で成果給を送り合う権限を持つ制度のことを指します。
元々はグーグルが発祥だと思っていて、6年前から自社の人事制度でピアボーナスをやっていて(個人が個人に成果給を送る仕組み)、それがプロダクトとなってアメリカで流行り、日本に持ち込まれたという感じですね。何かしてくれて感謝するときに、飴ちゃんやお菓子をあげて、「〇〇してくれてありがとう」とあげるじゃないですか。それを会社が一つの権利として皆さんに付与している。

「ピア=同僚、仲間」と「ボーナス=特別給」を併せた造語「ピアボーナス」は、日常的に従業員同士で感謝の気持ちや賞賛として送られる少額のボーナスのこと。元々はグーグルが導入し始めた制度で、数年前から日本でも取り入れられ始めました。従業員のパフォーマンス・やる気・生産性を向上してもらおうという「働き方改革」の一環ともいえそうですが、数字に見えない個人の貢献に対しても評価できるため、新たな評価軸にもなりそうです。

★「Unipos」で、感謝をポイント化

いま、この制度を取り入れる企業が国内でも増えているということです。再びユニポスの斉藤さんのお話。

Unipos株式会社 代表取締役の斉藤知明さん
「ユニポス」というサービスは、ピアボーナスを導入するときに必要なツールや制度の仕組みを整えやすくするクラウドサービスです。メルカリ社をはじめとした100社以上に採用されている。URLからアクセスしたウェブ画面で、従業員同士が「感謝の気持ち」を送りあってポイントを授受して頂くというプラットフォームとなっている。例えばミーティングですごく良い発言をした人がいて、あとで席に戻ってから「〇〇さんのこういう発言良かったよ、ありがとう」とポイントを送る。そのポイントの送受信は周りの人も見ることもできるので、投稿した人・された人・その周りの人がどういう行動を社内で取っていて、それをみんながどう見ているのかがわかる。
森本毅郎スタンバイ!

Unipos株式会社 代表取締役の斉藤知明さん

森本毅郎スタンバイ!

Uniposの投稿例

「感謝の気持ち」と一緒に従業員同士で“ポイント”を送りあうサービスなんですが、従業員はそれぞれに400p(ポイント)を持っています。その状態で「〇〇さん、掃除をしてくれてありがとう、10p!」とか、「〇〇さん、人知れず書類の整理助かります!50p!」といった風に、手持ちの400pをどんどん配っていきます。1pをいくらにするかは会社によりますが、1pを3円に設定している会社の場合、その月に1000pゲットした人は「1000p×3円=3000円」が給与に反映されるという仕組みです。ちなみに、この一連のポイントの送り合いは、全員が見られるようになっているので、投稿に対して「いいね(拍手機能)」をつけることでも参加可能です。
褒め合う文化となると、なんだか日本人には合わないのでは…と思うかもしれませんが、サービス開始の2017年からIT企業を中心に広まってきているようです。

★企業理念の浸透にも役立つ

では、実際にこのサービスを導入している企業の方に話を聞いてみました。株式会社アイスタイルの組織人材開発部・部長の久佐野悠さんのお話。

株式会社アイスタイル 組織人材開発部・部長 久佐野悠さん
「Unipos」の導入は、2018年の1月からになります。それまでアイスタイルグループでは表彰制度があって、その一環で賞賛を送り合うというシステムはあったんです。でもそれは送りあったものが“見える化”されていなくて、送った側と送られた側にしか見えないシステムだった。ツールをUniposにして投稿が“見える化”されたことで、良かったことがありました。一つはアイスタイルグループとして賞賛すべき、感謝される行動とは何なのか、皆んなで共通認識が持てたこと。二つ目は、これは狙ってなかったけど組織間の関わりが見える化されたというのも良かった。日々そんなにコミュニケーションをとってない社員さんから拍手がもらえたと思うと嬉しい気持ちになるし、顔と名前がわかればそれをきっかけにお話することもありますね。なんか距離が縮まった感じはありますね。
森本毅郎スタンバイ!

株式会社アイスタイル 組織人材開発部・部長 久佐野悠さん

やはり投稿がオープンに“見える化”されているのが大きいようです。また、どういう行動に「いいね」が付くのかが分かるため、「この会社はこんな行動が評価されるんだ」という社内文化の定着にも一役買っているということでした。

★“いいね”でわかる社員の状態

最後にUniposの斉藤さんに今後のサービスの可能性について伺うと、こんな意外な使い方についても模索されているようです。

Unipos株式会社 代表取締役の斉藤知明さん
まだ全然R&D(まだ研究段階)ではあるが、Uniposの「いいね」の機能について。他の人の投稿を見て「いいね」を普段してくれていたのに、ふとしてくれなくなってしまう人がいたりするんですけど、話を聞いてみると「正直最近ちょっとつらくて」みたいなケースが散見されたことが実際あった。会社で行われている他の人の行動に「いいね」もできなくなるほど切羽詰まっているのは、中々危険な信号だと思っていて、離職の可能性や、生産性やモチベーション低下のアラートになるんじゃないかというのがわかっている。
本来は人と人とのつながりの中で気付けるのが一番いいので、Uniposは普段は気軽に感謝できるコミニュケーションツールとして使って頂いて、辛くなっている人やもっと伸び代のある人などを検知できる可能性も、私たちは模索しています。

あくまでも、楽しく前向きに働けるピアボーナスのツールですが、そのデータをマネジメント領域にも活かせるかもしれないとのことでした。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!