TBSラジオキャスターの柳沢 怜です。
![]() |
柳沢 怜
TBSラジオキャスター。車、音楽、お酒、野球観戦が大好き!動物にくわしい。 |
---|
放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」

▲今年は開園60周年
もうすぐクリスマス。今日は多摩動物公園のトナカイ・イベントをご紹介しました。

▲レラ(3歳メス)
実はトナカイがいる動物園は、意外と少なくて全国で7ヶ所。本物のトナカイを見られる場所は貴重です。

▲コアラのいる動物園は8ヶ所
しかも温暖化の影響などで野生のトナカイは2016年に絶滅危惧種に指定されています。

▲角がゴージャスなノンノ(9歳メス)
いま多摩動物公園では4頭のトナカイを飼育していて、今日はトナカイ舎の前でトナカイクイズ大会が開催されました。

▲実物を観察すればクイズ問題はカンタン
トナカイを見ながら、飼育担当の伊藤達也さんにお話を伺いました。

▲トナカイの角を担いで登場した飼育担当・伊藤さん
本物のトナカイは、とっても可愛い顔をしていて、食べるのも歩くのものんびり。とてもサンタクロースのソリを引けそうには見えないなと思ったのですが…

▲トナカイの抜け毛。硬めでした。
トナカイの運動能力は高く、走れば時速60〜80キロも出るそうです。ライオンと同じくらいのスピードです。高い運動能力を持ちながら、人類が家畜化した最も古い動物と言われていて、北極圏では今も実際にソリを引いて人々の暮らしを助けています。

▲やさしいボランティアの皆さん
今日、運動場には2頭のトナカイがいたのですが、どちらも立派なツノが生えています。ということはオスかなと思ったのですが、どちらもメスでした!伊藤さんによると、トナカイは鹿の仲間で唯一、オス・メス両方にツノが生えるのだとか。

▲オスの角の重いこと!これは片方です
メスにもツノが生える理由は、妊娠期間で栄養が必要な冬、雪を掘って餌を探すため。なので冬場にツノがあるのはメスだけ。喧嘩のために生えるオスのツノは11〜12月になると落ちてしまいます。

▲オスメスこども。角のサイズが違います
…ということは、聖夜にサンタクロースのソリを引いているトナカイはメスということになる!?

▲クイズの参加賞。トナカイの角のお守り。
その答えは諸説ありますが、メス、去勢済みのオス(ホルモンバランスが変わり抜けない)、まだ若いオス(冬場もツノが落ちないケースがあるそう)の可能性が高いようです。

▲本日、インドサイはお見合いの日でした。
本物のトナカイを見る機会があったら是非聞いて欲しいのが、クリック音と呼ばれる、トナカイ特有の歩く音。

▲モルモットはこどもに大人気
運動不足の人間が立ち上がる時などに足元から聞こえる、あの「ミキッ」というのとそっくりな音が、トナカイが歩く時には、1歩1歩で必ず聞こえるんです。

▲こちらはトナカイの仲間、鹿のおしり
これは北極圏で群れで行動するトナカイが、吹雪などで視界が悪い時に、子供や仲間がはぐれないための機能だと言われています。

▲多摩動物公園といえば、カンカン、ランラン。
他にも、「赤鼻のトナカイ」ではなく、実際は鼻まで毛で覆われていたり、タテガミのような毛が首の「下」に生えていたり、ツノのデザインは個体ごとに違っているのに、
毎年各自同じデザインで生えてくる、などなど不思議がいっぱいのトナカイ。

▲今日の主役はトナカイです‼︎
是非、実物を観察しに行ってみてくださいね。