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築地市場で移転前の最後のまつり!その一方で浮かび上がる場内と場外の温度差

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」
5月3日(火)はレポーター田中ひとみが『築地の今』について取材しました!

現場にアタック(田中ひとみ)

現場にアタックレポーターの田中ひとみ

この放送があった5月3日の10時から、築地の市場の中で、11月の移転前最後の「築地市場まつり」が行われまました。今回は、その築地を取材してきましたのでご報告します。

築地市場は、11月に豊洲に移転することが決まっています。その市場のなか、つまり場内で、きょう最後のまつりが開かれるということで、新聞では「最後のまつり」と報じられているのですが、一体どういうまつりなのか。まずはお祭りの実行委員長を務める築地市場協会の伊藤裕康会長のお話です。

場内の祭り、会長は「ありがとう、そしてオール築地でやる」

築地市場協会 伊藤裕康会長
我々は81年間、この築地でお世話になったと、本当にありがとう築地という言葉そのままで築地の市場まつりを開きたいと思います。今回ばかりはですね、移転が決まったもんですから、みんなもう豊洲の引っ越しの準備で大変。で、とてもじゃないけどなかなかみんなが揃ってやるわけにはいかないという声は随分あった。だけども、そうじゃないだろうと。僕たちはこれだけお世話になった築地に感謝しようと、そういう会をみんなでやろうじゃないかといった声が段々沸き上がってきたというか、それできょうの会をやるということです。雨が降ろうが、やりが降ろうが、場内、築地をあげて、築地を全部オール築地でやります。
現場にアタック(築地)

築地市場(場内)のHPより

過去81年の歴史のなかで5回しかやったことがないこの「築地市場まつり」。市場の関係者が、お得な魚などを販売したりするとあって、お仕事が休みの日にしかできないため、なかなか開催するのも大変。さらに、築地市場は移転を11月に控えているとあって、みなさん大忙しなのですが・・・。ただそんな状況でも、「いまこそ築地ありがとう」ということで、「築地ありがとう」のポスターまで作って、オール築地でやる!と、会長さんはおっしゃっていました。

「ありがとうの気持ちを込め」、「オール築地」でやるというこの築地場内のお祭り。では、移転後も築地に残る場外の方はどうみているのか、築地の場外でお店を営む人に聞きました。

場外のお店の人「ありがとうと言われても知らない・・・」

海鮮丼屋の店員1
場外のお店で働いています。(ご存知でした?)知らなかった。
海鮮丼屋の店員2
俺、結構、場内の人とつるんで遊んでるけど、場内の人も知らないみたい。話題にでないもん。
魚屋の店員
私、きのうまで知らなかった。知り合いのところ行って、ポスター貼ってあったから、場内の。
寿司屋の店員
なんか、もう別って感じで気にしてない感じですね。
海鮮丼屋の店員
場外でやってます。(場内のこの祭について)わからない。築地イコール場内みたいな感じになってますね、これだと。築地場外に残るのに、ありがとう築地って言われるのは嫌ですよね。
現場にアタック(築地)

場外市場のイメージイラスト(築地場外市場のHPより)

場外の人からすれば、場内のまつりは別物なのでという感じ。また、場内の伊藤会長も言っていた「ありがとう築地」というポスターについては、場外の方は僕たちは場外に残るので「ありがとうって言われても嫌です」というお話でした。

場外のみなさんの場内のお祭りへの関心の低さから温度差を感じましたが、実は、場外でもゴールデンウィーク中の7日に場外の300以上の店舗が各お店イチオシの1つの商品を通常の半額で出す毎年恒例の「半値市」という6万人も来場するお祭りがあって、場外の店主のなかには、場外のお祭りがあるから別に大丈夫という声もありました。

では、場外のお祭り半値市があれば、本当に影響がないのか。同じゴールデンウィークに場外で行われるお祭り「半値市」をとりまとめる築地のまちづくり協議会の鹿川賢吾事務局長に聞きました。

場内の祭り、会長は「ありがとう、そしてオール築地でやる」

場外のお祭りの事務局長「場内あっての場外なので危機感
場外では、築地場外市場春祭りとして、半値市を5月7日、あさの10時から行います。(豊洲に移転が決まって不安はないですか)築地市場の方は移転してしまうんで、場外としては残念なんですけど、正直、場内あっての場外なので、とても大きな打撃を受けます。なので危機感は募ってます。ただ、頑張っていかなきゃいけないし、2020年オリンピック東京ということで、築地がオリンピックの中心にもなってきますので、その意味でも頑張っていきたいと思っています。

先程の場外のお店の方の声からすると「築地は場内が移転しても場外は場外」と言うかと思いきや、正直なところ「場内あっての場外だったから危機感がある」とおっしゃっていました。

ならば、築地の場外に来ているお客さんは「築地は場内あっての場外」と思っているのか、きのう築地場外のお店に入っていたお客さんに伺いました。

お客さんは「場内が豊洲に行っても場外には行く」

築地の常連さん1
どっちかっていうと場外の方が楽しいじゃない。だって店の人が立っててしゃべるからね。そういうような形でゆっくりしゃべって話ができるけど、場内はそういうのは全くないから。どうですかああですかってそんなのだけだから。どっちかって言うと楽しいっていうのはない。場外の方が人情的っていうか、面白いよね。
築地の常連さん2
面白い場所っていうことで築地が残れば良い。あの豊洲まで食べ行くのは大変だと思う。
築地の常連さん3
雰囲気つくるのに100年以上かかる。お茶碗屋さんがあったり、お寿司屋さんがあったとか、魚の市場にちなんだ色んな業者の出入りがもう100年以上前からずっとあったわけで、そういう面でもすごい場所。いまから豊洲を作るって言っても100年後だもんね。

場外に来ているお客さんは、あの雰囲気、場外が築いたまちの歴史が好きだから来ているから、仮に築地から場内がなくなったとしても、場外に通うとおっしゃっていました。

(取材・レポート:田中ひとみ)


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