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放送中

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11月18日(日)関東一の芋煮会!「第21回 やまがた宿芋煮会」(にち10おでかけリサーチ)

安住紳一郎の日曜天国

TBSラジオキャスターの久保絵理紗です。

久保絵理紗
TBSラジオキャスター。
食べるも嗅ぐもクサいモノが好き。どこでも踊ります。

放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」


紅葉の秋。芋煮の秋。
きょうは、茨城県常陸大宮市で開催された「第21回 やまがた宿芋煮会」にいってきました。会場は、上野駅から2時間、JR水郡線「山方宿駅」から歩いて15分、久慈川の河川敷にある「清流公園」。芋煮といったら東北のイメージがありますが、今や日本各地で開催されていて、地域によって食材や味付けが異なることから全国の‟芋煮会巡り”をする人もいるほど、各々の芋煮に注目が集まっています。この「やまがた宿芋煮会」は、関東一の大きさを誇る大鍋で1万食分の芋煮が作られる‟関東一の芋煮会”といわれています。

▲調理するのも一苦労なこのサイズ

会場には、高さ2mのやぐらが組まれ、その上には主役の大鍋がどっしりと構えていました。直径3.5m、深さ1.1m、重さ1.8トン、これで1万食分の芋煮が作られます。芋煮会開催当初は、地元の給食センターの寸胴鍋を譲り受けて作っていたそうですが、鉄鍋だと汁が黒くなってしまうことに気づき、特注で大鍋を作ったんだそうです。これほど大きな鍋はいくつかの部材を組み立てることが多いようですが、やまがた宿の大鍋は地元の企業の協力により‟1枚もの”のアルミ製で作られました。

▲特注で作られた「やまがた宿芋煮会」の大鍋

今日も給仕開始の11時前から河川敷はあっという間に人でいっぱいに。その数、2000人以上!初めての方から毎年来るリピーターさんまで。去年売り切れで芋煮までたどり着けず悔しい思いをされて今年は7時入り、なんていう方も。年によっては河川敷にテントを張って前泊する人もいるんだそうです。「どちらからお越しになりましたか?」という会場アンケートには、県外からの来場者も多くみられました。

▲やぐらの上から見たらこんなにたくさんの人が!


▲各地から来場されています。私も「東京」に一票。

「芋煮」と言えば、牛肉か豚肉か、しょうゆ味か味噌味か、と各地で味が違いますが、こちらの芋煮はどんな芋煮・・・?ということで、詳しいお話を調理係の小森タミ子さんに伺いました。

▲調理係の小森タミ子さんと

「やまがた宿芋煮会」は、鶏肉のしょうゆ味。茨城県の地鶏「奥久慈しゃも」を使っています。煮崩れしにくく、いいダシが出るという奥久慈しゃもを惜しげなく150kg使用。使うのは、具材となる肉だけでなく、骨まで!鶏ガラでダシも取ります。更にダシは、奥久慈しゃもの鶏ガラだけでなく、別の鍋で昆布ダシや干しシイタケの戻し汁も使います。大鍋でも決して大味ではなく、ダシから丹念に作られています。決め手となるのは、創業400年の老舗「根本酒造」の大吟醸『久慈の山』。1升瓶24本分を投入して煮込みます。こちらは、去年「全国新種鑑評会」で金賞に輝いた一品。贅沢な芋煮です。

▲根本酒造の大吟醸「久慈の山」会場で販売も。こちらは四合瓶。

そして、芋煮の主役はなんといっても「サトイモ」。この辺りはサトイモの産地ということで、今年はとても甘く実が柔らかいものが採れたそうです。芋煮に使う量は900kg、個数にすると2万個ほどのサトイモが煮込まれました。他にも地元食材が7種類、サトイモ、奥久慈しゃも、こんにゃく、ゴボウ、ネギ、いもがら、干しシイタケが全部で1トン。これだけの野菜の皮むきやカットを担当するのがタミ子さんはじめとする調理係のみなさん。7人体制ということで、開催までの5日間はかかりきりで、今日は深夜2時から準備をされていました。朝早くから本当にお疲れ様です。

▲調理係を担当する「山方農産加工研究会」のみなさん

これだけの量になると調理するのも一苦労。ここでは男性陣が2m以上あるオリジナルの柄杓を使って大鍋で直接調理や味付けを行います。クレーンで運ばれて…ようやくできた芋煮をいただきました!サトイモの甘みと、奥久慈しゃもの弾力、そして汁が絶妙に繊細な味でした。いろんな具材の旨味が溶け込んで優しくとろみのある芋煮でした。

▲芋煮の調理は立派な力仕事…男性陣の汗が光ります


▲こちらが「やまがた宿」の芋煮!

会場には、‟指定席”で楽しめる「芋煮茶屋」という屋外喫茶が!こちらは前売り券2500円、当日券3000円で、芋に食べ放題やアユの塩焼き、芋串、お抹茶など、座敷でゆっくり地元の味を堪能できる空間です。都内からの常連さんも多く、当日券は開場と同時に即完売するほど毎年人気コーナーです。

▲ちょっと違った表情の芋煮会「芋煮茶屋」。お土産にぐい飲みもいただけます。

ちなみに・・・「やまがた宿」と言っても山形県とのゆかりはないそうで、芋煮会会長の後藤さんが愛犬の秋田犬の品評会で東北を行脚された際に、各地で賑わう芋煮会で食べ比べをして感銘を受けたのが開催のきっかけ。サトイモが名産の地元「やまがた宿」での開催に踏み出されたんだそうです。来年も色づいた紅葉と共に「やまがた宿」の地元の味を堪能されてみてはいかがでしょうか。

▲立ち上げから調理・味見まですべて担当される芋煮会会長 後藤博史さん