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「誰かの役に立ちたい」を形にする若者達

AI時代のラジオ 好奇心プラス

今週は「AI時代の若者の生き方」に好奇心!

伊東楓「9月16日をもってアーティスト活動を引退することを発表している
 安室奈美恵さん。
 TBSラジオをはじめとする民放ラジオ101局では
      9月8日から10日までの3日間、スペシャルプログラム
     『WE LOVE RADIO,WE LOVE AMURO NAMIE』を放送します。」

フロッグマン「安室ちゃんの生き方、どうですか?
 なんかいさぎいいじゃないですか!40歳でスパッとやめるって!」

伊東楓「かっこいい生き方ですよね!」

フロッグマン「40歳でリタイアという生き方もあるし、
 70歳まで働くという生き方もあるし、
 本当に最近は働き方も色々ですよね。」

伊東楓「学生時代からビジネスをスタートさせる方も多いし。
 仕事を始める年代も色々あって、いつでもチャンスがありますよね。」

フロッグマン「我々が若かった頃には、思いもよらない生き方の選択肢がありますよね。
 今は、そんな過渡期な気がします。
 がむしゃらに”働いて働いて”っていう時代じゃないんじゃない?
      若者はすぐに仕事辞めちゃうって、ネガティブに捉える人もいるけれど、
      どんどん辞めて、どんどんキャリアアップしていっているんだから
      ポジティブに捉えて良いんじゃないかと思いますよ。
      実際のところ、どうなんでしょうねえ?」

9月7日 今週のAIフレンズ

埼玉大学工学部4年の小笠原佑樹さん
東京工業大学大学院修士1年の岩瀬駿さん

埼玉大学工学部4年『小笠原佑樹』さんのお話

「お二人の共通点は「困っている人を助けたい」というこのようですが、それは意識してのことでしょうか?」

もともと、高専(高等専門学校)の時代から
医療福祉工学、メカトロニクスという分野で問題解決に取り組んできました。
そこで、車椅子や、病院で作られる機材を作るところにいたので、
<義手>などを作ってきました。

伊東楓「高専の頃からやっていたんですか?
 今、さらっと言ったけどスッゴイですよね!!」

フロッグマン「ってことは、中学時代からそんなことを意識していたんですか?」

中学2年の終わりくらいには高専に行きたいなと思っていました。
もともと小学校のときから図画工作が好きだったので、
物作り系の道に進みたいと思っていました。
でも、人の役に立つものを作りたいと思うようになったきっかけは、
中3のときの、3・11、東日本大震災です。
3月11日の後、すぐに高専に入学することになっていたので、
どうせ高専に入るなら人の役に立つものを作りたいなと思いました。

「周りの方の反応はどんな感じ?」

スポンサーについてくれたり、応援してくれる人が多いです。
同じ学生でもみんな応援してくれるし、手伝ってくれる人がいっぱいいます。
批判する人は全然いないですね。

「周りにお金もちになろう!ガツガツしている人はいますか?」

いないことはないと思いますが、あんまりいないですね。

「小笠原さんが作った義手、スタジオに現物あります!」

これは、クラフィン(Claffin)という名前の電動義手です。
コンセプトは、必要としている当事者の本当のニーズに寄り添う義手。
もともとの義手は、
「人間の本当の腕と同じ動きができるようにする」というものだったので、
あれもつかめる、これもつかめるといったことを目標に作っているのですが、
実は、片手のない方は、日常生活の90%のことが片手でできてしまうんです。
だから、本当に義手にやって欲しいことは、
「今できる90%のことを支援してくれる」こと。
そうした当事者の方の声を最大限反映させたのがこの義手です。

「例えばどんな動作?」

両手で違う動作をするとき。
コップ持ちながら蛇口をひねったり、ラップを切ったり、
料理、ドライヤーをかけたり、などができなかったりします。
それを補えることができる義手にしたい。

「義手っていうと限りなく人間の皮膚に近いものが多い気がしますがこれはロボットの手みたいですね」

あえてそうしています。
あと、こだわっているのは見た目です。
僕的にカッコよく作っています。
今までは、見た目だと義手とわからないようなデザインが多かったのですが、
それだと、障害を隠すという感じになってしまうと思います。
最近の当事者の方は、腕がないことが自分の魅力なんだよと、
悲観的に捉えるのではなく、一つの自分の魅力として、
よりよくアピールしていきたいという方もいるんです。

例えばメガネ。
視力を矯正する医療器具だったけれど、
今はファッションの一部としても認知されていますよね。
そういったコンセプトで、カッコよく作ってみました。
同じようなコンセプトで作っている会社もあるので、
そういうところと協力しながら作っています。

また、腕がないからこそできること、
例えば、義手にICカードを入れて改札ピッと通ることができたりとか……
そういったこと特徴を生かして作って行きたい。

フロッグマン「そうか!そういう発想か!
 これまでは、目立たない、さりげないものにしていこう、だったけど
 「これかっこいいだろう」「便利だよ」って
      見せたい人に向けてのニーズがあるわけですね!
      他にこれまでの義手とは違うところはどんなところでしょうか?」

価格を抑えようとしている点です。
それと、着せ替えができることです。
スマホカバーみたく、デザインが色々あって、
気分でデザインを変えたいという意見がありました。
フォーマルな黒があったり、遊びに行く時用の明るい色なんかがあります。
日によってタンスから服を選ぶように着せ替えができるのがポイントです。
そういった義手の外観に遊び心を取り入れているのが他とは違います。

フロッグマン「夜の街に遊びにいくって時は、サイバーパンクなメタリックとか!」

内側にLEDとか入れちゃって、パーティー受けしそうですよね。

ドローンも作っています。
名前は「エックスベイン」(X VEIN)

山岳救助を目標にして作りました。
要救助の方がいるかもしれない時、崖下や土砂崩れの危険があるところなど、
二次災害の危険がある場所を探すのですが、
ドローンなら安全に探すことができるではと思ったのが作ったきっかけです。

今は山岳救助にドローンは使われていないのですが、
なぜ使われないか、と考えたときに重さがありました。
その重さをクリアすると今度は、
耐朽性や強度が失われてしまいます。

そこでAIを使って、<ラティス構造>という
アミアミの構造をデザインしてそれをクリアしようしてみました。

これは「プロペラを支える強度のある構造の中で、一番軽い構造は何ですか?」
とコンピューターに質問してできた構造です。
つまり、コンピューターがAIを使って計算して答えを出した構造なんです。

こうした「人間とコンピューターがやりとりをして作り上げるデザイン」のことを
「ジェネレーティブデザイン」というのですが、
それを使って僕はこのドローンを作りました。
入り組んだ構造のデザインは「トポロジー解析」という計算をしてくれています。

伊東楓「もとはAIがデザインしたものがこうなったんですか!?えーー!?」

フロッグマン「トポロジー???というすごい計算をしてくれたんですね。AIが。
 で、ドローンは実際に災害時に使われるようになっていますか?」

現状は、後手に回っています。
まだ、災害前と災害後の写真を撮って見比べて
どれくらいの被害があったか、などを計測するのに使われている段階で、
実際に困っている人の救助には利用されていません。
救助活動にドローンを早く近づけていきたいです。

東京工業大学大学院修士1年『岩瀬駿』さんのお話

「岩瀬さんは、今の活動はどんなきっかけなんでしょうか?」

僕はまず、物を作りたいというのがありました。
中学時代から自分自身でプログラミングや、
ソフトウェア開発ずっとやっていました。
だからまず「作りたい」があって。
自分の持っている技術をどうにか活かせないかな?と、
大学院生になってようやく実現できる状況になってきました。
そうなってくると、誰かのために何かを作らなくてはと感じました。
最終的には困っている人を自分たちで作ったもので助けたいという目標があります。

「それで、作られたのが「ウォーキー」これはどんなものなんですか?」

視覚障害を持った方のためにスマート白杖(白いつえ)です。
普通の白杖もすごいんですよ。カチカチとあてるだけで、
振動や、ちょっとした変化などを細かく感じ取り障害物を察知するんです。
でも、高さがある物や動くもの(自転車)などは察知するのが苦手なんです。

それで、私ちがつくった「ウォーキー」は、
「ラズベリーパイ」という小さなコンピューターを搭載して画像認識を行い、
「◯メートル先に自転車があるよ」って知らせてくれるシンプルなもの。
現在、視覚障害者の方とって危険なものを認識するように研究開発中です。
何回何回も試作しているところです。

伊東楓「実用化はできそうですか?」

先ほどのドローンのように、僕らも課題がだくさんあります。
一番の課題はバッテリーです。
AI時代の特徴でもある画像認識ですが、小さいコンピューターで画像認識をすると、
かなりの電力を使うものなんです。
場所を認識するために通信したりするとさらに電力を使います。
すると、バッテリーが消耗しやすいので、
実用化から遠くなる……というのが大きな課題です。

「重さは関係しますか?」

ラズベリーパイという手のひらサイズのコンピューターなんですが、
これを搭載した「ウォーキー」はとても軽くはできているのですが、
普通の白杖に比べると重たくなったな?という感覚が出てしまいます。
ちょっとした変化を察知する白杖に
いつもと違う重みが出てしまうということでは、問題があると思っています。

「これを作ろうとしたきっかけは?」

「ハッカソンイベント」です。
(「ハック=プログラミングに取り組む」+「マラソン」=「ハッカソン」)

学生が2日や3日で、あるプロダクトを作り、審査員が審査するITコンテストがあって
2週間くらいで色々アイデアを出し、最終的に出てきたアイデアがきっかけです。

5人メンバーのうちの一人のメンバーのいとこに視覚障害がありました。
では、視覚障害の方を助けたいと思いつき、
メンバーには色々な才能を持った人いたので、
彼らを助けるプロダクトができるのではと考えました。
困っている人が身近にいた、というのが大きなきっかけです。

「AIによって、今後どんなことができるようになると思いますか?」

小笠原佑樹さん

先ほどの「ジェネレーティブデザイン」によって、
同じ体積なのにものすごく軽くなっているという
デザインを作ることができると思います。
自動車、スケートボード、自転車など、
軽くなると嬉しいプロダクトがいっぱいありますから。
SF映画に出てくるような宇宙船みたいなものも、ここ数年でできそうです。

3Dプリンタを使います。最近は、ほぼみんな使っていますね。
だから作ろうと思ってから、出来上がるまでのスパンが短いんです。
10年前の人ごめんなさいって感じです。

岩瀬駿さん

新しいものがどんどんできていきます。
その敷居が下がってきているので、つくっている中で
AIが実際に何をやっているかわからない、
いいものがAIでできちゃった、でもなんでできたのかわからない。
という事にもなっていきそうですが、それだと、困ると思います。

フロッグマン「AI時代、どういうものになると思いますか?」

岩瀬駿さん

みんなが好きなことをして、あまり働かなくていい時代になると思います。
週に5日間働くなんて近代が作り出した幻想ではないかと思う。
週3でいいんじゃないかな?

小笠原佑樹さん

従来のプロセスがどんどん短縮されて、今まで大変だったことが減ると思います。
人間がやる必要のないものはAIがやる。
空いた時間で好きなことを思いきり楽しみたいです。

埼玉大学工学部4年の小笠原佑樹さんと
東京工業大学修士1年の岩瀬駿さんをお迎えしました!