2年前の夏、サンキュータツオが突然言いだした。
「そうめんの良さがよくわらないんです」
マキタ、鹿島の2人でそうめんの必要性を訴えるも、タツオは納得せず。
それから、2年の月日が経ち・・・
タツオ:今年、そうめん食べてみたんですね・・・美味しかったです。そうめん、わかりました。
鹿島:それ気持ちわかるよ。今年はそうめんの当たり年です。かなり食べてます。
タツオ:鹿島さん、そうめん、どうやって食べてます?
鹿島:そうめんの話しちゃう?薬味の話になっちゃうよ。コンビニネギ、大根おろしのチューブ、みょうが、オクラ、唐辛子、しょうが・・・そうめんというお姫様がいたら、いろんな家来がいるの。だから毎日食べられるんだよ。
タツオ:そう考えると、そうめんって広がるね。
マキタ:そうめんの良さ、さんざん言ってたじゃん。君に対して。
—究極の”あれば食う”食べ物—
タツオ:そうめんっておかずがないじゃん。おかずどうしてんの?
マキタ:オレは特におかずいらないです。
鹿島:がっつりおかずを食べたらそうめんじゃないじゃん。「暑いけど食べないよりは」ってときに。母親がそうめん茹でて出したら食っちゃう。魔法なの。「今日はそうめんだー!!」という積極的なものではない。
マキタ:お母さんも「今日はそうめんだから早く帰っておいで」って言わないじゃん。消化試合みたいなもの。本気じゃない感じの粋さ。面白すぎない、ちょうどいい落語もあるって、タツオも言っているじゃん。大爆笑って疲れるって。
鹿島:究極の「あれば食うジャパン」だよね。あればすすっちゃう。どうして、そうめん見直したの?
タツオ:母親と「今日は何も買いにいきたくないから、そうめんにしようと」。で、めんつゆをキンキンに冷やして食べたらすげーうまかった。
マキタ:その「何も買いにいきたくない」って態度が昔は気にいらなかったんでしょ?
タツオ:そうだね。
マキタ:態度もこの夏から受け入れるようになったんでしょ?業の肯定でしょ(笑)
—そうめんのポテンシャル—
マキタ:コストコで見つけた「ダシダの牛ダシ」で食べたそうめんがうまかったんだよ。そうめんの良さを引き出せたんです。鰹だしベースのめんつゆが最高だと思われてるけど、普段、そうめんのポテンシャルの一部しか引き出せていないじゃないですか。
鹿島:そうだね。俺たちは、そうめんの2%ぐらいしか引き出してないんだね。
タツオ:人間の脳みそと一緒でね。
鹿島:だからこそ、そうめんなんじゃない。「今日ダルいなあ、暑いなあ」って食べる。お腹もあんまり空いてないとき。夕立もまだ来てないとき。今日はそうめんだよっていう。
マキタ:いいね。夕立とそうめん。いいワードいただきました。
タツオ:それ、『万引き家族』のシーンじゃん(笑)
鹿島:だから気づいたんですよ。クーラーの効いたところよりは、暑いところで食べるからそうめんなんだよ。
マキタ:いいね、行間あるね。そうめんの行間を埋め尽くしちゃいけないんだよ。
—マキタ局員はごま油を麺にかける—
マキタ:ひとつタツオに言っておきたい。”ごま油”使って下さい。茹で上がったそうめんを水で洗った後、麺にごま油をかけてください。
タツオ:どのぐらい?
マキタ:お好みです。僕はけっこういっちゃう。
鹿島:うまいなあ・・・
マキタ:で、おつゆに食べるラー油とかをいれてください。そうすると、ちょっと中華風の辛みで食べられるんです。
鹿島:クルミだれはどうですか?うちは長野なので、(めんつゆは)二択なんです。
タツオ:めんつゆに薬味以外入れちゃいけないと思ってた。初心者だから。
鹿島:大根おろしだ、ネギだ、なんでも入れっちゃっていいんです。そうめんって家の中でしか食べないから、(めんつゆを)じゃぶじゃぶにして。
マキタ:そうめんを食べるときの醍醐味って食べる前。そうめんの薬味を切ってるときに俄然ニコニコしちゃう。
タツオ:ただ、オレ、冷や麦がよくわからないんですよね・・・
2人:・・・
そうめんだけでたっぷり20分。「そうめんハラスメント」「そうめん自由主義」「そうめんトランス」など許可局的新語がたくさん飛び出しました。