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前だけ水没すると車のドアは開かなくなる!?水害時、JAFのマニュアルが役立つ!

ジェーン・スー 生活は踊る

先月から今月にかけて大阪や千葉で大きな地震。そして西日本での豪雨災害と日本は毎年、何らかの災害が起きる国とっても過言ではありません。そこで今日は「まさか」となるその前に読んでおきたい「防災マニュアル」をご紹介します。

東京都「 東京防災 」

2015年に東京都が製作して、東京に住む全世帯に配布した『東京防災』。災害への備えや、災害発生時の対処法を書いた冊子で、ポストに投函されていてお持ちの方も多いと思います。「東京防災」とは言っても、内容は誰にでも当てはまるものなので、ほかの地域の方が持っていても役に立つ情報が掲載されています。また子供が見ても理解できるように、イラストでわかりやすい内容になっています。 こちらは東京都のホームページや電子書店から無料でダウンロードできるほか、スマートフォンなどのアプリケーションでの配布もしています。 「冊子」という形で手元に置いておきたい人は、書店で1冊140円で購入することも可能です。(「東京防災」のHPに販売している書店が掲載されています)

(出典:「東京防災」)

【簡易トイレの作り方】
たとえば被災した際、水洗トイレが使えないということが起こりがちです。その場合の対応として、洋式トイレの便座を上げ、ポリ袋で覆い、2枚目のポリ袋を便座の上からかぶせ、そこに細かくした新聞紙を入れるという方法が紹介されています。これを知っているといないではちがいます!段ポールやバケツなどでも応用できる簡易トイレ作成術です。

この「東京防災」の女性版とも言える、女性視点の防災ブック「東京くらし防災」も同じように、配布やダウンロードすることができるので是非参考に。

JAF 「 水害発生時の避難行動 」

JAF=日本自動車連盟のホームページでは「水害発生時の避難行動」というものを掲載しています。「浸水深と避難行動」という項目では、浸水した際、水面から地面までの深さ「浸水深」が何センチになると支障がでてくるのか、という具体的な目安が載っています。

・0~10cm 自動車走行に問題はない。
・10~30cm ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ車を移動させる必要がある。
・30~50cm エンジンが停止し、車から退出を図らなければならない。
・50cm~ 車が浮き、また、パワーウィンドウが作動せず、車の中に閉じ込められてしまい、車とともに流され非常に危険な状態となる。

ほかにもJAFによる車両水没実験のテスト結果を公表しています。

(出典:JAF)

「水深何cmまでドアは開くのか?」というテストでは、水深120cmの場合のセダンとミニバンのテスト結果があるんですが…。

・セダン、ミニバンともに「後輪が浮いている状態」では、車外の水位が高くてドアに外から強い水圧がかかっていて開けられませんでした。
・セダン、ミニバンともに「完全に水没した状態」では、車の内と外の水位差が小さくなるので、水の抵抗で重いものの、どちらのドアも開けることができた。
・ドアへの水圧によって、車外からドアを開けるのも困難になる場合もあります。

こんな結果が出ています。

東京都福祉保健局【障碍者向けのマニュアル

東京都福祉保健局が障碍者向けの防災マニュアルというものをウェブ上で公開しています。「障害」についてよく知らない周囲の人に、災害時に避難所等で過ごすに当たって、どのようなことに困るのか、過去の災害等を教訓に事例等も盛り込んであるというものです。障害にあわせて、以下のようなものがあります。

目の不自由な方のための災害時初動行動マニュアル
耳の不自由な方のための災害時初動行動マニュアル
知的障害のある方のための災害時初動行動マニュアル
高次脳機能障害のある方のための災害時初動行動マニュアル

たとえば、視覚障害者のためのマニュアルには、支援する側、される側の内容が書いてあります。
「大規模な災害が起こると、目の不自由な方はどんなことに困るのでしょうか」という項目では

■周囲の情報が入らず、適切な判断につながりません。
■被害状況がわからないため、避難場所に一人で移動することは困難です。
■建物に閉じ込められた時に捜索者の存在に気づかず、救出につながりにくくなります。
■白杖、音声時計、視力を補うための特殊レンズなどの入手が困難になります。
■断水になると、手を洗うことや特殊コンタクトレンズを清潔に保てません。

など、具体的な内容が書いてあります。
また、このマニュアルは視覚障害者に向けて、点字版や「デジタル録音図書」のデイジー版もあります。「日本点字図書館」では、現在、デイジー版の貸し出しをしていて、
障害者の方本人が来館し登録すれば、いつでも借りる事ができるそうです。視覚障害者向けのWEBサービスの「サピエ図書館」でも、登録している方ならデイジー版、点字版ともにダウンロード可能となっています。居住地が東京都以外の場合は、お住まいの地域の点字図書館にまず登録して、そこでサピエ図書館の登録を申請するという流れになるそうです。


ほかにも各都道府県や、さまざまな団体などが、災害時のマニュアルを発行しています。ぜひ、自分に身近なところからでもチェックしてみるといいかもしれません。有益な情報が掲載されている「防災マニュアル」を活用するベストなタイミングは、被害が出たときではありません。その前にしっかりと目を通すことで、まさかの時の被害は軽減することができます。
防災マニュアルをしっかり読んでおいて、「減災」に役立てる。幸運にも被害に遭わなかった人が、被災者が何に困っているかを知るヒントにもなるのが「防災マニュアル」です。