お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

植木屋さんの「働き方改革」で若者・女性が増加!

森本毅郎 スタンバイ!

今の国会では働き方改革が重要な議題となっていましたが、造園業界で今密かに行われている働き方改革とは?7月10日(火)「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)「現場にアタック」で、レポーター真野淑實(まの よしみ)が『植木屋さんの「働き方改革」で若者・女性が増加!』をテーマに取材報告しました。

植木職人といえば、半纏姿!

★重い荷物を運び、虫に刺され、残業代も少ない…

まずは、神戸を拠点にショッピングモールや結婚式場などの庭を手掛けるガーデンブリング株式会社・代表取締役の村上とも子さんに業界内の働き方の現状について伺いました。

ガーデンブリング村上とも子さん
人材不足だと思います正直言って。本当にキツい。20~30キロの土を運んだり、夏は蚊にかまれたり、蜂にさされたり。特に今の若い子って虫が嫌いな子って多いじゃないですか。それで「やっぱりこの仕事無理」という方が多い。ブラックな所が多いですよね、残業しても残業があんまりつかない所が多いので、私はすごく改善していってほしいと思います

もちろん会社によっても異なりますが、新人だと相場は日給8000~9000円で残業代で出ない所も多く、休みは基本的に日曜だけ。また、ずっと外にいるので夏は暑く冬は寒い。そして何より力仕事がキツイ…ということで、若者がなかなか定着せず、他の業界と比べて高齢化が10年進んでいるという統計も出ています。

★若手職人獲得の秘策「植木のカットモデル」

そんな状況の中、八王子の植木屋さん「やましたグリーン」は若者を育てるため独自の取り組みを行っています。代表取締役、山下力人さんのお話です。

やましたグリーン山下力人さん
「植木のカットモデル」と我々は名付けているんですけど、新人の見習い職人が伺って剪定の練習をさせていただくというもの。その代わりお客さんは、通常の料金より安く庭木の剪定ができる。通常は2年も3年も木には登れない状況。ずーっと下で落ちてくる枝の片づけをしながら職人さんが切ってるのを見て、休み時間にこっそり木に登って切るとか。それだとなかなか覚えられなくて挫折しちゃう人とかも結構出てくるので、そんな思いを今の若い子にさせたくないという思いがあって、始めました。

庭師の業界の若者離れの背景には、職場環境のキツさ以外に、先輩との上下関係の厳しさもあるようです。山下さん自身が植木屋さんに憧れて業界に入ったもののやはり2~3年は木を切らせてもらえず、仕事を覚えたくても休みの日に家の庭の木を切るぐらいしかできなかったそう。そこで、独立したら「植木のカットモデル」を始めようと構想していました。

★師匠の指導のもと、植木のカットモデルで修業中!

今回、やましたグリーンでカットモデルの修業をしている18歳、入社3か月の見習い職人、針生晴菜さんにお話を伺いました。

針生晴菜さん
父が職人やってて、それに憧れて女職人目指したいなと思って入ったんですけど、カットモデルの時は山下さんが一緒に来てくれて、いろいろ教えてくれたりします。柔らかく切るのに、枝がいっぱい出てるんですけど、どこ切ったら柔らかくなるのかとか、考えながら早く切れるようにするのと、4m位の木に登って切ったので結構大変でした。

山下力人さん、針生晴菜さんと

針生さん、依頼主から「4mのコブシの木がスッキリした」と言ってもらえてよかったと、はにかみながら話してくれました。植木のカットモデルについて山下さんは、実際に植物を切れるので上達は早い。剪定の技術をいち早く身につけてもらうことが人手不足にとっては一番大切なことだと言っていて、カットモデルの経験を経て5年間で独立した若者もいるということです。ちなみにカットモデルを頼むお客さんの中で多いのが、空き家を所有している人。そこに住んでいるわけでは無いので、あまり予算をかけずに庭木の剪定をしてもらいたいと依頼をする方が多いようです。

★「女性の庭師さんを雇いたい」との声、高まる!

実は、植木屋さんの業界内では、女性の働き方も徐々に変わってきているようです。ガーデンブリング・代表取締役、村上とも子さんのお話です。

ガーデンブリング村上とも子さん
新築のマンションやテナントが建つときの朝の朝礼なんか、1500人位いる中で女性が一人だけ。昔はそんな時代でした。今でこそたくさんいろんな方がいらっしゃって、関連の会社の方から「これからは男性よりも女性の方をたくさん雇いたい」という話を聞きましたし、本当に植物が好きだという方を使いたいと思ってて、結婚して働かれる女性は特に家庭の用事がいろいろあるんで、そういった面では私はなるべくフォローしてやってます。

庭師を目指して「造園技能士」という国家資格を取得する女性の割合は、平成15年度はおよそ6%、29年度が17%と増えています。業界内でも花を選ぶ際の色のセンスや、片付けを最後までしっかりやるところなど女性の評価が高まっていて、村上さんの会社では男性4人に対して女性も4人働いています。ちなみにそのうち1人は、村上さんの20代の娘さん!娘さんには小学校1年生と3歳のお子さんがいますが、仕事が遅くなってしまう場合はの社員さんが代わりに保育園に迎えに行くなどフォローの体制が整っています。若者、そして女性の働きやすい職場。他の企業も続いていくといいですよね。

 

真野淑實

真野淑實が「現場にアタック」でリポートしました!