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追悼・西城秀樹さん~いまも色あせないシティポップなヒデキを聴いてみよう(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム

「追悼・西城秀樹さん~いまも色あせないシティポップなヒデキを聴いてみよう」

ここにコメントを入力してくださいhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20180518123705

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日のテーマはこちらです。「追悼・西城秀樹さん~いまも色あせないシティポップなヒデキを聴いてみよう」。昨日この番組内でも速報でお伝えした通り、歌手の西城秀樹さんが急性心不全で亡くなりました。63歳でした。

【ジェーン・スー】
お若いですよね。

【高橋芳朗】
いやもう本当にびっくりしました。今日はそんな秀樹さんを追悼して、いま再評価されているシティポップ/AOR感覚で聴ける秀樹さんの作品を紹介したいと思います。「傷だらけのローラ」のような熱く絶唱するロックシンガーのヒデキさんというよりは、アーバンな秀樹さん、アダルトな秀樹さんという感じですね。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
やっぱり西城秀樹さんというと1979年にミリオンセラーを記録したヴィレッジ・ピープル「Y.M.C.A.」のカバー「YOUNG MAN」が有名ですけど、あの曲に象徴されるように秀樹さんは洋楽のカバーに積極的に取り組んでいたんですね。スティーヴィー・ワンダーの「愛の園」やジョージ・マイケルの「抱きしめてジルバ」などはご存知の方も多いと思います。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
その一方、ライブではかなりマニアックな曲もカバーしていて。秀樹さんのカバーを通じて洋楽に興味を持ったというアラフィフの方も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。カバーの選曲的にはエアロスミスだったりレインボーだったりハードロックが多かったんですけど、実はAORの曲も取り上げていたことがあるんです。いまうしろで流れているトニー・シュートの1980年のヒット曲「Island Nights」。秀樹さんはこの曲に日本語詞をつけてライブで歌っていたんですね。1980年のライブアルバム『BIG GAME’80 HIDEKI』に収録されているので、さっそく聴いてみましょうか。オリジナルよりもファンキーな仕上がりになっています。

M1 Island Nights (Live) / 西城秀樹


【高橋芳朗】
この流れで、今度は秀樹さんのオリジナル作品からシティポップ感覚で楽しめるものを聴いていきたいと思います。1980年代の作品から3曲厳選したのでランキング形式で紹介していきますね。「シティポップなヒデキ・ベスト3」です。

【ジェーン・スー】
よろしくお願いします。

【高橋芳朗】
まず第3位は「CITY DREAMS FROM TOKYO」。これは1986年のアルバム『FROM TOKYO』の収録曲。こちら、作詞と作曲は先週かけたブレッド&バターの「Nonstop to Brazil」を手掛けていた堀川まゆみさん。そしてアレンジは鷺巣詩郎さんが担当しています。

【ジェーン・スー】
おおーっ!

【高橋芳朗】
この曲は当時シチズンのCMソングとして使われていて、日本だけじゃなくてアジア各国でも流れていたみたいですね。そんなこともあって、これは全編が英語詞。「シティポップなヒデキ」というよりは「ブラコンなヒデキ」といったほうが的確かもしれません。

M2 CITY DREAMS FROM TOKYO / 西城秀樹

LP/西城秀樹「From Tokyo (1986年)」
【高橋芳朗】
続いて第2位は「TELEVISION」。これは1985年のアルバム『TWILIGHT MADE…HIDEKI』に収録されている曲です。この曲は制作陣がめちゃくちゃ豪華で、作詞が吉田美奈子さん、作曲が角松敏生さん、編曲がSHOGUNの芳野藤丸さん。芳野さんは秀樹さんのバックバンドを率いていたことでもおなじみでしょう。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
この『TWILIGHT MADE』のアルバムコンセプトは秀樹さんの発案で「助手席に恋人を乗せた黄昏どきのドライビングミュージック」をイメージしてつくられたそうです。

【ジェーン・スー】
タイトルの『TWILIGHT MADE』はそういうことなんだね。

【高橋芳朗】
まさにまさに。実際に曲を聴いてもらえばわかると思いますが、いまの時代の気分を踏まえて秀樹さんのアルバムをなにか一枚おすすめするとしたら、僕は断然これを推したいですね。

M3 TELEVISION / 西城秀樹

西城秀樹/TWILIGHT MADE・・・
【高橋芳朗】
いやー、かっこいい! これを1位にしてもよかったかもしれない。

【ジェーン・スー】
うん、おしゃれ!

【高橋芳朗】
それじゃあ第1位にいってみましょう。第1位は「スウィート・ソウル・アクション」。こちらは1981年の『ポップンガール・ヒデキ』の収録曲。この曲は作詞と作曲を近田春夫さんが手掛けているんですよ。

【ジェーン・スー】
おおーっ!

【高橋芳朗】
そして、編曲がSHOGUNの大谷和夫さん。これは「ロックなヒデキ」と「アーバンなヒデキ」とのバランスがちょうどいい曲ですね。これからの季節、夏のドライブにばっちりな疾走感です。

M4 スウィート・ソウル・アクション / 西城秀樹


【高橋芳朗】
やっぱりこっちもかっこいい!

【ジェーン・スー】
かっこいいね! 「~なのさ」って歌詞をこれほどかっこよく歌える人もなかなかいないよ。

【高橋芳朗】
うん、本当に永遠の王子様だよね。そんなわけで今日は4曲聴いてもらいましたが、残念ながら今回紹介した曲は現状ほとんどが入手困難なんですよ。

【ジェーン・スー】
そうかー、やっぱり。

【高橋芳朗】
でも、今回の訃報を受けてきっと復刻の動きが出てくると思います。なので、リイシューが実現したときにはあまり日の当たることがないこのへんの作品もぜひ手にとっていただけたらと思います。

【ジェーン・スー】
今日かかったような曲を聴くと「あっ、秀樹さんってすごく音楽が好きな人だったんだな」というのがすごくよくわかりますね。誰かに指示されてやってるんじゃなくて、秀樹さん自身が本当に好きだったんだなって。

【高橋芳朗】
本当にその通り。さっきの吉田美奈子さんにしろ角松敏生さんにしろ、秀樹さん自らディレクションして起用していたみたいですからね。

【ジェーン・スー】
ということで秀樹さんの意外な一面を知ることができましたが……悲しみはなかなか癒えないですね。

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

5/14(月)

(11:06) It’s The Falling inLove / Carole Bayer Sager
(11:21)   Mutual Feeling / Erik Tagg
(11:35)  Keepin’ it to Myself / Jaye P. Morgan
(12:17)  Was It Something I Said / John Valenti
(12:50) 風になれるなら /  伊藤銀次

5/15(火)

(11:05) The Lodgers / The Style Council
(11:23) Something Special / Stephen Duffy & Sandii
(11:33) Don’t Leave Me Behind / Everything But The Girl
(11:40) Deep and Wide and Tall / Aztec Camera
(12:15) Goodbye Yesterday / Nick Heyward

5/16(水)

(11:05) A Paraiba Nao e Chicago / Marcos Valle
(11:23) Pelo Amor De Deus / Emilio Santiago
(11:37) A Loba Comeu o Canario / Jorge Ben
(12:16) Alem Do Horizonte / Erasmo Carlos with Tim Maia

5/17(木)

(11:06) Buffalo Soldier / Bob Marley & The Wailers
(11:36) Let Me Down Easy / Dennis Brown
(11:16) Someone Loves You Honey / June Lodge
(12:50) Walk Away / Marie Pierre

5/18(金)

(11:05) The Glow of Love / Change
(11:25) Can You Handle It / Sharon Redd
(11:34) I’ve Just Begun to Love You / Dynasty
(12:13) Love Don’t Make It Right / Ashford & Simpson