お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


子育てには「母子手帳」孫育てには「祖父母手帳」

森本毅郎 スタンバイ!

森本毅郎・スタンバイ!ロゴ

忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日3月31日(木)はレポーター阿部真澄が大人気の『祖父母手帳』を取材しました!

阿部真澄

現場にアタックレポーターの阿部真澄

★大人気!さいたま市が作った「祖父母手帳」とは?

政府は今週月曜日、待機児童解消のための緊急支援策を打ち出しました。子育て支援としてどのくらい有効なものとなるか注目されていますが、一方で今、各自治体が取り組み始めているのが「孫育て」支援なんです。そのひとつとしてさいたま市は、「祖父母手帳」というものを発行しました。どういう手帳なのか。さいたま市・子育て支援政策課 高柳亜希子さんにお話を伺いました。

高柳亜希子さん
「お孫さんができて、祖父母として何かできないかということを思った時に役立てていただける情報がコンパクトに詰まった冊子となっております。主な内容は「子育ての新常識」「親世代・祖父母世代の付き合い方のヒント」「地域で求められる祖父母世代の力」。当初1万部を作成したが、約一か月で品薄の状態。急遽2万部を増刷して3月中旬から配布再開。」
祖父母手帳1

これが「祖父母手帳」A5サイズ 23ページの冊子です

母子手帳がお母さんと赤ちゃんの健康状態を記録する側面が強いのと比べ、この手帳は親世代と祖父母世代の子育て観の違いを中心に書かれているものです。親世代が子育てを祖父母世代に手伝ってもらいたい、でも子育て観の違いがあるゆえに安心して預けることができない…。そこで、祖父母手帳を手渡すことで、今の時代の子育てがどういうものか伝えることができるというのがこの手帳の狙いです。さいたま市役所や市の子育て支援センターなどで配布しているのですが、全国から問い合わせがくるほど反響があるそうです。こういった祖父母手帳はさいたま市だけでなく、岐阜県・広島県・横浜市などでの自治体でも作っています。

★親世代に聞く「子育て観の違い」

祖父母手帳にも書かれている「子育て観の違い」ですが、今の親世代と祖父母世代ではどんな違いがあるのか?親世代の方に街で伺いました。

子供は6歳と2歳。運動会など行事の時は上の子優先で下の子を見てもらう。昔は離乳食も口移しなんて全然平気で、今はダメじゃないですか。虫歯菌が。自分の親なら言い易いけど旦那のお母さんには言い辛いのでこういうのがあると良いと思います。
子供は8歳と1歳。共働きの時は父母に見てもらう。風呂上りは蜂蜜を溶かした白湯を飲ませるのは、1歳まではポツリヌス菌で駄目だと。子育ての先輩だし、実の親でもそれは駄目だよとは言いにくかった。
祖父母手帳2

祖父母手帳の中身の一部、子育ての「昔」と「今」。イラスト付でわかりやすいです!

昔は離乳食を口移しするのが良かったけれども、今は虫歯菌がうつるから良くないとか、抱っこは抱き癖がつくからあまりしないようにと言われていたけれど、今は心の成長につながるので抱っこをしてあげたほうが良いなどなど…祖父母世代では常識でなかったことが、今の子育ての常識となっています。

★孫育てをする祖父母の意見

では、祖父母世代はこの祖父母手帳をどう受け取ったのか。実際に「孫育て」をしているおばあちゃんにお話を伺いました。

昔は親が積極的におむつなんかもトイレトレーニングをしましたけど、今は幼稚園行くようになってもオムツしているじゃないですか。私の頃とは違うんで。娘なんかも、娘よりも若いお母さん達と娘の頃の子育てが違ってきていると言っていた。
私なんかけっこう子供には厳しかったからその通りに厳しくいうとママなんかは「ママ、今は」っていうようなね。最近は時代が違うって割り切っています。
え、そうなの?今は。っていうような。おばあちゃん同士話すときも「なんかやりにくいよね」ってよく言っています。すべてがすべて今のやり方が合っているとも思えない。そうと思ってないけれど、言われるとなんとなくこっちの方が立場弱い、情報が古いと思うから「あー」と思うんですけどね。

祖父母世代からは「子育ての方法が気になったのでこういう冊子ができてうれしい」という意見がある一方、中には「泣いたらすぐに抱っこするなんて甘やかしすぎ」などの声ありました。「昔はダメで今が正しいのか」「昔の人が子育てしたから今の親世代がちゃんと育っているのにおかしい」などさいたま市に問い合わせもあったそうですが、決してさいたま市は昔の子育てを否定しているわけではありません。祖父母手帳は、違いを理解してお互いの関係がより円滑になればという考えで作られたものです。

★祖父母世代から出てきた本音

本音は疲れますね。とっても怪我とか病気とか気を遣います。わが子だと若いから無我夢中で育てましたけど、お家の中でも転んだり、お風呂入って転んだり、お嫁に行ってる身ですので私、怪我させちゃいけないなと、すごく気を遣いますね。

「気を遣う」というワードは半数以上の祖父母世代から出てきました。他にも多かったのが「体力的にきつい」という意見です。「祖父母手帳」の内容については大半の方が良いと言っていましたが、こういった孫育てに対しての本音については「祖父母手帳」でもカバーするのは難しそうです。

祖父母手帳はさいたま市のホームページからダウンロードができます。

(取材・レポート:阿部真澄)



TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「 radiko 」でもお聞きいただけます!
番組へのメールは→ stand-by@tbs.co.jp