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12歳で量子力学の本を書いた少年!

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
8月12日(土)放送のゲストコーナー「今週のスポットライト」では、『12歳の少年が書いた量子力学の教科書』という本を先月(2017年7月)を出版した近藤龍一さんをお迎えしました。

近藤龍一さん

近藤さんは2001年、東京都生まれ。現在15歳の高校1年生。量子力学の本を書き始めたのは小学6年生、12歳ということですから驚きです。

スタジオ風景

小学校に上がった頃から、歴史・文学・天文学・哲学・医学・経済学…と、あらゆる学問分野の本を読みあさり、小学3年の時にはトランクを持って近隣5つの市の図書館をめぐり、年間3000冊もの学問書を読んだそうです。その9歳のときに「理論物理学」の独学を始め、「量子」のことを知ります。元々、日本史より世界史、日本地理より世界地理というように、遠い世界のことに興味があった近藤さんにとって、現実の常識がまったく通用しない量子の分野は、究極の遠い世界。その不可解なものをなんとしても理解したい! と思ったのだそうです。そして10歳で、物理学者にとっても難解な「量子力学」の独学を開始。

独学する中で近藤さんは、量子力学には入門書から専門書への架け橋になるような中間レベルの本がないと実感し、それなら自分で本を書こうと決意。それが11歳の時。本当はすぐにでも書き始めたかったのですが中学受験を控えていたので、1年間は本の構想をひたすら練るだけにして受験勉強を優先。そして2014年2月、中学受験の翌日から執筆に取りかかり、7ヵ月で原稿用紙400枚以上を一気に書き上げたのです。

12歳の少年が書いた量子力学の教科書

この『12歳の少年が書いた量子力学の教科書』を読んでみると、とてもユニーク。「量子とは何か」ということの説明に旧約聖書の「創世記」の一節が引用されたかと思えば、タレスやアリストテレスといった古代ギリシャの哲学者たちの話や、近世ヨーロッパの三十年戦争をめぐるエピソードも出てきます。そして量子の正体をめぐるニュートンやアインシュタイン、ボーア、シュレーディンガーといった物理学者たちの熱い論争を追いかけながら、入門書よりぐっとレベルが高い数式の意味を説きほぐしていきます。そして最後は量子コンピュータや量子テレポーテーションの話題までカバー。近藤さんはただ数式を書き並べるのではなく、いかに読み物として面白いものにするかというところを工夫して書いたそうです。

スタジオ風景

ただし、これはあくまで「中間本」ですから、入門書レベルをクリアしていないとやはり少しハードルが高いのも事実。過去に量子コンピュータの研究者・根本香絵さん(国立情報学研究所)に2度もお越しいただいてお話を聞いている久米さんなら、大丈夫? 久米さんが近藤センセイの前で「量子」について説明してみたところ、「ちょっと危ない説明ですが、おおむね合ってます」ですって!

久米宏さん

ちなみに、近藤さんに使っていただこうとホワイトボードをスタジオに準備していましたが、活躍の場はありませんでした…。

近藤さんはすでに次の本についても構想があるそうですが、今度は大学受験が控えているため、執筆はもう少し先になりそうです。ゆくゆくはアメリカの大学院に進んで、量子力学を究めたいということです。

近藤龍一さんのご感想

近藤龍一さん

面白い体験になったと思います。生放送もラジオ出演も初めてでしたから。ただ、ちょっと残念だったのはホワイトボードを使えなかったことです。それと、もうちょっと物理の話をしたかったですね。もし久米さんにお時間があれば、終わってからもっと分かっていただくまでお話ししたいと思ったのですが。

ありがとうございました。

2017年8月12日(土)放送「今週のスポットライト」、ゲスト:近藤龍一さんhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170812140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)