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放送中

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7月16日(日)池上本門寺で耳から涼を「500個の風鈴の音を聴く」(にち10おでかけリサーチ)

安住紳一郎の日曜天国

TBSラジオキャスターの久保絵理紗です。

久保絵理紗
TBSラジオキャスター。食べるも嗅ぐもクサいモノが好き。どこでも踊ります。趣味ダンスとも言う。

放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」

▲池上本門寺 大堂

▲池上本門寺 大堂

息をするのも苦しいほどの猛暑日が続いていますね。
TBSラジオでは、今週1週間「環境キャンペーン」をおこなっています。きょうの「おでかけリサーチ」では、涼しげな音色が響く「500個の風鈴の音を聴く」というイベントをご紹介しました。場所は、大田区「池上本門寺」。今年で13回目となるイベントで、今ではこの時期の風物詩にもなっています。

96段の大階段を上まで登りきると、正面に広がる仁王門までの参道には、500個の風鈴が吊るされているんですが、500個の風鈴が集まるとどんな音色になるのか・・・。階段を登りながら、イベント代表の高井 基行さんにお話を伺いました。

▲イベント代表 高井基行さんと

▲イベント代表 高井基行さんと

きょうの放送は、大階段の一番下からスタート!立っているだけで汗が頬を伝うほど、きょうもじっとり“日本の夏”らしい陽気。この熱気を感じると、縁側で靡く、おばあちゃんちの風鈴の音が懐かしくなります。風鈴の音は聴き馴染みがありますが、500個も集まると果たしてどんな音色になるのか。風鈴を1個だけ鳴らすときとの大きな違いは“共鳴”すること!

▲仁王門に続く96段の大階段(此経難持坂)

▲仁王門に続く96段の大階段(此経難持坂)

理科の実験などで聞いたことはありますが、「共鳴する」って、風鈴だとどんな音色になるのか?同じ周波数の風鈴が集まることで、音が共鳴して、「倍音」になり1オクターブ以上高い、まったく違う音が生まれるそうなんです。

実際に聴いて驚きましたが、“チリンチリン”といういわゆる風鈴の音ではなく、“鈴虫の鳴き声”のような音色が空間に満ちて波のように押し寄せてくるんです。合唱のように、音が重なり合う和音を感じました。神秘的です。

▲池上本門寺境内で共鳴しあう風鈴

▲池上本門寺境内で共鳴しあう風鈴

ここで使われている風鈴は、南部鉄の風鈴。関東ではガラスの江戸風鈴をよく見かけますが、ガラスの風鈴は、ものによって周波数がバラバラなため、共鳴できないようなんです。

▲“共鳴”させるにはガラス風鈴ではなく、南部鉄風鈴!

▲“共鳴”させるにはガラス風鈴ではなく、南部鉄風鈴!

それだけ「共鳴」させることにこだわりを持つ高井さん。500個の風鈴を共鳴させるために、かなり苦労されたんだとか。風鈴の音を録音したものの周波数を調べて、どのくらい間隔を空けて吊るすと共鳴するのか、ミリ単位で1年目は実験の繰り返されたようです。

高井さんはじめ、主催者のみなさんは全員、本職がエンジニア。きめ細やかな綿密な実験には納得がいきます。しかし、13回目となった今、「500個もあればどこかしらが共鳴しあう」と新たな気づきもあったようで、今は“感覚”で配置しているようです。

▲風鈴の間隔は周波数を調べて念入りに実験!今は・・・

▲風鈴の間隔は周波数を調べて念入りに実験!今は・・・

ただ、今でも毎年必ず調べなければならないことはあるようです。このイベントで肝となり何よりも不安定な「風」。風鈴がいい音色を奏でるのに欠かせないのは「自然の風」です。
風は日によって、時間によって吹き方、通る場所が異なるので、どこに配置すれば良く鳴るか、またメイン展示のほかに、どこに点在させれば鳴らない時間が生まれないかを調べて、毎年展示する場所を念入りに検討されるようです。

▲仁王門の脇など、小さな風の抜け道も見逃しません。

▲仁王門の脇など、小さな風の抜け道も見逃しません。

たしかに、メインの参道の風鈴が風に吹かれていない時間には、仁王門の脇や日蓮聖人像前の広場など、小規模に飾られた風鈴が靡いていて、必ずどこかで風鈴の音が聴こえました。

▲地元のお子さんに混ざって、私も願い事をさせていただきました。

▲地元のお子さんに混ざって、私も願い事をさせていただきました。


大階段の下にある「呑川」から流れてくるやわらかな風に吹かれる、風鈴の涼やかな音色をぜひ生音で聴いてみてはいかがでしょうか。また不定期で、風鈴に吊るされる短冊に願い事を描くワークショップがその場で開催されています。見つけた方はぜひ声をかけてみてくださいね。