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【相談】収入が減り、車を手放そうかどうしようか迷っています。

ジェーン・スー 生活は踊る

ラジオパーソナリティにして作詞家・コラムニストのジェーン・スーさんが、皆さんからの悩みにお答えする人生相談コーナー。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」の中で毎日月曜日から金曜日まで、お相手のアナウンサーと共に一緒に考えたり悩んだりしています。

TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」5月15日(金)放送
ジェーン・スー/小笠原亘(TBSアナウンサー)

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【ジェーン・スー 今週の金言】
「現実は見栄を超える(by ジェーン・スー父)」

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■「おさむちゃん」(59歳・男性)より――――

私には13年来、大事にしてきた車があります。
しかし、不況のせいか収入が減り、車を手放そうかどうしようか迷っています。

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都内に住んでいるのですが、車を手放すことでいますぐに困るというわけではありません。しかし、愛着があってどうしようか迷っています。

もちろん、食費や外出を控えて節約をしていますが、もうそろそろ限界です。アドバイスをよろしくお願いいたします。

追伸:今年も軽自動車の税金徴収が来ました。今月は懐が厳しいです。ちなみに男性で私、独身です。

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■ジェーン・スーと小笠原アナの回答――――――

スー :なるほど。

小笠原:ちょうどこの5月に入って、自動車税が各家庭に来る時期ですね。

ジェーン・スー&小笠原アナ

スー :小笠原さん、車は?

小笠原:持っています。家の支出のかなり大きな部分を占めていますね。今はガソリン代も高いですし、駐車場も高い。それに見合ったぶん乗っているか?と言われると、うーん、どうなのかな…という気がしますが。でも僕は、おさむちゃんさん、車はやっぱり手放してほしくない。ギリギリまで、ギリッギリまで手放してほしくない。僕も妻にそう言われたら、戦います。「車はちょっと待ってくれ」と言うと思いますね。

スー :その心は?

小笠原:やっぱりね、男にとって車っていうのは…これ、写真を送ってきてくれているんですよ、おさむちゃんさん。シルバーの軽自動車なんですけど、ボンネットに出っ張りの吸入口みたいなのがあるんですよ。これね、軽自動車でターボに乗っているんです。軽でターボに乗るっていうことは、かなりのこだわりを持ってるってこと。フォグランプもついているんですよ、ふたつ下に。

スー :車、わかっちゃうよ。そんな詳しく言うと。

小笠原:あ、そうか。ごめんなさい。ともあれ、こんなこだわりを持った車に乗って、13年間、共に人生を歩んできたんだと思いますよ。「車を手放すことで今すぐに困るというわけではありません」という一文がありますが、ならば車、頑張って持ちましょうよ。車を運転して一人になっている時間、ハンドルを握っている時の自分っていうのは大事にしてほしいなと僕は思うんですよね。

スー :ふーん…まあ、13年ってかなりですしね。

小笠原:新車に買い替える時でさえ、「ああ、いっちゃうのか…」って、一緒に写真撮ったりしてね。胸が引き裂かれるような思いがするんです、男性にとっては。

スー :やっぱり車内で過ごす時間というのは必要なんですか?

小笠原アナ

小笠原:そうですね。今でこそね、首都高って料金体系が変わってしまいましたけど、僕も車を買った当初は無駄に首都高の環状線をグルグルグルグル回ってましたから。深夜。

スー :あれ、全然意味わからんよな。

小笠原:全くわかんないでしょう?

スー :うん。私、あれに付き合わされて吐きそうになったことがある。「拉致られた!」と思ったよ。

小笠原:グルグルグルグルね。あの時間がいいんですね。あのレインボーブリッジから見る東京タワー…いいんですよ…あ、脇見運転しちゃダメですよ皆さん。

スー :いま目をつぶってるよ、この人。大丈夫かな?

レインボー500×375

小笠原:最近、カーシェアリングとかも非常に安くて、それを使うとたぶん一気にお金は浮くと思うんですけども、やっぱり借りた車ですから。どこか車に気を遣いながら乗ってしまうと。おそらくですね、自分の車だったら鼻クソをほじくってポイしても、いいんですよ。

スー :どんな車だよ。

小笠原:汚い車で乗ってもいいんですよ。人に気を遣わずにいられる空間って、車の中だけだと思うんですよ。だから車を手放すっていうのは本当に、最後の最後の最後の最後まで、なんとかね、踏ん張ってほしいと。どうですか、女性から見て?

ジェーン・スー

スー :まあ、まず、男女はあまり関係ないと思うんですけど。うち、父親が車大好きで。かなり若い頃から、母に聞いた話だと、収入に見合わない車を買っては困らせていたらしいです。で、それからずーっと、私が知っている限りでも、常に車で都内を移動し…「車、大好き! 車・車・車!」って。でも、そろそろいい歳だし、この人からどうやって運転免許を奪おうかと一時期本当に頭を悩ましていたんですね。ところがその前にうちのお父ちゃんはですね、金が先に底を尽きまして…「車乗ってる場合じゃねえ」となり、それであっさり、本当に、どうしたの?っていうぐらい簡単に車を手放したんですよ。

小笠原:ええ?

スー :これでちょっと落ち込んじゃうかな、なんて少し心配していたら…全然平気。

小笠原:ええっ!?

スー :こっちがビックリした。「車がないと都内、速いね!」って。夜の12時ぐらいに電話をかけたら、「(ガタンガターン)ごめん、いま山手線だから切るわ!」って、プチッて切られて。「79才が真夜中に何やってんだ!」って思ったんですけど。それで父から私、この間言われたんですけど、「現実は見栄を超える」って。それで、なるほどなって思ったんです。いいこと言うなと。

小笠原:へー! 「車はロマンだ」みたいな人が?

スー :そう。アルファロメオとか乗ってた人が。

小笠原:うーわ! それはこだわりの車だ。

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スー :そうそう。本当にアレ、乗り辛かったよ。家族としては。だったのが、もう全然。今はもう、Suica・Suica・Suica!PASMO・Suica・PASMO!ですよ。もう、びっくり。なので、現実的な話として、たぶんこれ、車は移動手段じゃなくて趣味・愛着の対象なんですよね。だとしたら、僭越ながら私の意見としては、1ヶ月もしくは2ヶ月、一切車に触らないという時間を作ってみる。そうすると、ガソリン代等含めて、月いくらぐらいセーブできるのか?それと、自分の気持ちの問題として、なにか辛いことがあるとか、やっぱりこれはちょっと厳しいなってなるのか。秤にかけてみたらいいと思うんですよね。

とにかくまずは、ガソリン代とか駐車場代とか税金とか、年間いくらセーブできるのかを明確に出す。なんかね、「節約してますが、そろそろ限界です」って書いてあるけど、じゃあ車を手放したら実際に年間いくらセーブできるのか?っていうのをちゃんと出した方がいいと思うんですよ。

小笠原:うん。

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スー :で、プラス、2ヶ月車に触らない。それで自分の心の健康がどうなのか?っていう、金額と心の健康のバランスっていうのをちゃんと1回ね、見た方がいいと思いますね。

小笠原:なんか家計アドバイザーの人みたいに見えてきた。

スー :ありがとうございます。なんでこんなことを言っているか?っていうと、完全にお金がなくなってからじゃあ遅いんだよおさむちゃん!

小笠原:そうか……。

スー :おさむちゃん、娘いないでしょう? 私生活を晒して書いたらその分、原稿料をあげるわたしみたいないい娘、いないでしょう?(編註:ジェーン・スー「生きるとか死ぬとか父親とか」新潮社『波』にて絶賛連載中!)

小笠原:でもおさむちゃん、車はロマンだぞ!

スー :さあ、おさむちゃん……悪魔のような天使の微笑み、どちらの意見をとりますか?

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