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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol. 2」にも使われた「Mr. blue sky」が晴れの日に合いすぎる

ジェーン・スー 生活は踊る

現在、公開中の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』。この中で使われているELOの「Mr.blue sky」は今、この時期にこそ聞きたい1曲!音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが解説しました。

生活は踊る20170519

高橋芳朗のミュージックプレゼント 「Mr.blue sky」特集!http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170519112226

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日はこんな感じでいってみましょう! 〈『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』公開記念〜晴れた日に聴きたい名曲、エレクトリック・ライト・オーケストラ「Mr. Blue Sky」特集〉。先週の金曜日から封切りになった映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』(日本タイトル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』)の公開を記念して、劇中のオープニングで流れるエレクトリック・ライト・オーケストラの1977年の大ヒット曲「Mr. Blue Sky」の特集をお届けします。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』は、アメリカのコミックを原作としたSFアクション映画の続編ですね。第一弾の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は2014年9月に日本公開されています。宇宙を舞台にした冒険活劇なんだけど、サウンドトラックとして70年代の懐かしのポップスがふんだんに使われていることが大きな魅力になっています。その手法は今回の続編でも継承されていて、なかでもこれから紹介する「Mr. Blue Sky」は特に重要な位置付けの曲になっているんです。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
この「Mr. Blue Sky」、映画でいうとミシェル・ゴンドリー監督の『エターナル・サンシャイン』の劇中でも使われていました。日本ではCMソングとしてよく使われていることでもおなじみの曲ですね。最近だとSUZUKIの車のコマーシャルで使われていましたけど、やはりイチロー選手が出演していたKIRIN一番搾りのCMソングとしてご存知の方が多いのではないかと思います。なので、タイトルを聞いてピンとこない人も実際に曲を聴いてもらえば「あー、はいはい!」ってなるのではないかと。

【ジェーン・スー】
それだ! 聴いたらわかるやつだよ、美香ちゃん。

【高橋芳朗】
これは本当にラジオでかかると得した気分になるような曲、「今日はなにかいいことがありそうだな」と思わせてくれる曲だと思います。

M1 Mr. Blue Sky / Electric Light Orchestra

【高橋芳朗】
エレクトリック・ライト・オーケストラの中心メンバーは、ジェフ・リンというポップミュージック職人みたいな人。1947年生まれの69歳です。熱狂的なビートルズ・ファンで、実際にビートルズやビートルズのメンバーのプロデュースも行なっています。

【ジェーン・スー】
なるほど。

【高橋芳朗】
で、ジェフ・リンがビートルズから受けた影響はこの「Mr. Blue Sky」にも強く反映されています。実際にインスパイアされたと思われるビートルズの曲を2曲用意してみたので聴き比べてみましょうか。

(BGM)

Martha My Dear / The Beatles

A Day in The Life / The Beatles

非常にわかりやすいですね。それぞれの曲の途中で出てくる「ズンズンズンズン」という小気味よいリズム。おそらくはここに着想を得て「Mr. Blue Sky」をつくったんじゃないかと思います。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
続いては、「Mr. Blue Sky」のカバーバージョンを聴いてみましょうか。イギリスの女性シンガーソングライター、リリー・アレンが2009年に発表したカバーになります。ちょっと曲を聴いてもらう前に「Mr. Blue Sky」がどんなことを歌っているのか、歌詞の大意を紹介しておきますね。

空にはさんさんと輝く太陽
雲ひとつ見当たらない
雨もやんで、みんな楽しそう
なんて素敵な日なんだろう
大通りを駆け下りて
太陽が輝いているのを見てごらん
悲しみに沈んでいたこの街に
ミスター・ブルースカイがやってきたんだ

こんな感じになります。で、ここでちょっと話を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』に戻しますと、今回オープニングに「Mr. Blue Sky」をもってきたのは初っ端からノリのいいゴキゲンな曲をかけて映画をもりあげるためだけではないんです。実は、この曲が物語の行く末を示唆しているんですよ。映画の鑑賞後、多くの方は「Mr. Blue Sky」が劇中のある登場人物のことを指していたことに気づくのではないかと。

【ジェーン・スー】
ほう。

【高橋芳朗】
ネタバレになるのでこのへんにとどめておきますが、最後にひとつだけ。「Mr. Blue Sky」の歌詞にはこんな一節もあるので紹介しておきますね。

やあ、ミスター・ブルー
君と一緒にいられて本当にうれしいよ
周りを見渡してごらん
君のお陰で、みんなが微笑んでいる
よくやってくれたよ、ミスター・ブルー
君がしてくれたことを僕はずっと忘れないからね

【ジェーン・スー】
ああ……なんか切なくない?

【高橋芳朗】
うん。この歌詞を踏まえてもう一度映画を観たら、オープニングから確実に爆泣(ばっきゅう)することになると思います。

【ジェーン・スー】
号泣のさらに上ですね、爆泣。

【高橋芳朗】
まさに神選曲と言っていいと思います。では、リリー・アレンのカバーバージョンを聴いてみましょう。

M2 Mr. Blue Sky / Lily Allen

【高橋芳朗】
最後は「Mr. Blue Sky」をほっこりしたウクレレバージョンで聴いてみたいと思います。ジョー・ブラウンという1950年代後半から活動しているイギリスの大御所シンガー、ビートルズのジョージ・ハリスンに影響を与えたことでも知られているアーティストなんですけど、この人が2011年にリリースした作品です。オリジナルのようなアゲアゲな感じではないんですけど、今日みたいなよく晴れた日のひなたぼっこソングとしてばっちりな仕上がりになっています。

M3 Mr. Blue Sky / Joe Brown

【ジェーン・スー】
川崎市の「ソコホリック」さん、女性の方からメールをいただいております。「芳朗さん、ありがとう。『Mr. Blue Sky』は私の大好きな曲。仕事でイヤなことがあったけど、放送のおかげで元気がでました」。まさにこういうことですね。

【高橋芳朗】
うん、これは本当に元気が出る曲ですよね。こんな曲がオープニングで流れる映画は素晴らしいに決まってます! あとこんな企画をやっておいてアレなんですけど、洋楽ポップスがお好きな方はどんな曲が使われているかとか、これ以上情報を入れずに観たほうがきっと楽しめると思います。というわけで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』、まちがいなく今年のベスト候補にあがってくる大傑作なのでぜひチェックしてみてください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

5/15(月)

(11:03) That’s the Way of the World / Earth, Wind & Fire
(11:43) Just Imagine / Norman Connors
(12:17) As / Gene Harris
(12:24) Dreams / James Mason
(12:52) Flying High / The Blackbyrds

5/16(火)

(11:04) Spinning Wheel / Shirley Bassey
(11:14) Feelin’ Alright / The 5th Dimension
(11:43) Funky / The Chambers Brothers
(12:15) Kissing My Love / Cold Blood
(12:25) 悪なあなた / 津々井まり
(12:52) You Strike My Main Nerve / Tower of Power

5/17(水)

(11:04) The Only Flame in Town / Elvis Costello
(11:44) Possession Obsession / Daryl Hall & John Oates
(12:17) Hang On To Your Love / Sade
(12:51) Eye to Eye / Go West

5/18(木)

(11:04) Wave / Elis Regina & Toots Thielmans
(11:44) Rosa da Gente / Nara Leao & Edu Lobo
(12:17) Violao, Meu Rei / Doris Monteiro
(12:51) Samba de Verao 2 / Marcos Valle

5/19(金)

(11:02) Dance, Dance, Dance / Chic
(11:44) Don’t Cost You Nothing / Ashford & Simpson
(12:17) She Wants to Get On Down / Bill Withers
(12:51) Glad You Could Make It / Archie Bell & The Drells


洋楽の選曲は音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さん(稀にかかる邦楽はディレクター)。

毎週金曜11:20頃からの「高橋芳朗のミュージックプレゼント」では、高橋さん本人による時節の洋楽コラムもお届けしています。