2007年4月7日から始まった「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」もこの4月で10周年。
ライムスター宇多丸さんと、現在は育児休暇中で不定期出演のしまおまほさん。このふたりで10年やってきましたよ。
放送後、恒例のスタジオ打ち上げ。我々は10年の間に何度このスタジオで飲みあげたことでしょう……(実は最近は映画観たりゲームしたりもしてる)。
この日の出演者と現タマフルクルー記念撮影。
前列左から、DJミッシェル・ソーリー(旧・DJミッツィー申し訳)+しまおまほ+ライムスター宇多丸+構成作家・古川+橋本名誉P+小荒井D。こちらが番組開始時からの、いわゆるタマフル初期メンバー。
その後はアドバイザーせのちんさん(9年前)やミノワダD(5年前)が加わり、あとは現TDのハシモトさん、ADはメグミさん(前ADの「喋る犬」SAXやまぞえ君はスポーツ班へ移動)。
だいたいこんなメンバーで毎週やっておりますよ。
毎週土曜日の夜に2時間以上喋り続けて早10年。
欠席したのはポリープ手術の1回だけ。著しい体調不良も記憶になく、よくも毎週あれだけ喋ったり聞いたりしているものだと改めて感じ入ります。
おつかれさま。
そして、この10年で母になったしまおさん。最近またちょっとずつ登場頻度が上がってきているのも喜ばしい限り。
このふたりが圧迫面接的にお送りする10周年特別企画、それが「後番組オーディション」。
もし万が一タマフルが終わったとしたら、あなたはどんな番組がやりたいですか──?
そんな悪趣味なIfに基づき行なわれたチャレンジ企画。要するに、いろんな番組のオープニングトークだけを何度も繰り返し聞きたい。それが狙いです。
トップバッターはメールマガジン「入江悠presents 僕らのモテるための映画聖典」、通称「僕モテ」クルー。
右からラッパーの上鈴木伯周(P.O.P)、『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督(現在テレビシリーズも放送中)、カット職人の放送作家・林賢一さん、MCイックこと名優・駒木根裕介さん。
トップバッターとして大事な露払い役をしっかり務めて頂きました。ありがとうございました。
続いてはフリーペーパー「縄文ZINE」の編集長・望月昭秀さん。
縄文時代のラジオ番組という体でのオープニング。普通に面白いし、続きも気になる。ちなみにフリーペーパーのほうのクオリティも完全に商業誌レベル。仕上がりきっています。
このあと、ポッドキャスト番組「オーディオギャラクシー」をRepresentして、ラムライダーとマツモトさんによる「オーディオギャラクシー」。素材完パケ納品スタイルです。
こちらは完全にフツーに番組として成立し過ぎていて、よく知らずに番組を聞いていた人は箱番組が始まったのかと勘違いするレベル。ラムちゃんいつもありがとうございます。
CMを挟んで、「大沢悠里のオールナイト昭和歌謡曲」という巨大なボムが炸裂しつつ、リスナー枠。
「蹴られたい女最高会議」企画での印象深いメールでお馴染み、ラジオネーム「正夢の3人目」さんによる、「世界には物語が落ちている」。
こちらも台本パートの仕上がり具合と、その後の魂が抜けきった状態のギャップが大変愉快で楽しかったです。
各番組を聞きながら、想像以上にガチでクリティカルなコメントを残していくしまおまほさん。
さすがラジオ警察の異名を持つ女です。
このあと、春日太一さんの「ウィークエンド八甲田」があり、最終審査候補者の実演もすべて終了。
そして宇多丸さんの審査の結果は……優勝該当者、なし! はいお約束! ということで、11年目もタマフルが通常運航で続くことになったとさ。
すいません。正味なところ、いつまで続くかは神のみぞ知るですが、今まで同様あまり先のことは考えず、毎週毎週を楽しんで放送していこうと思います。みなさん、今後ともタマフルをよろしくお願いします。
週刊映画時評ムービーウォッチメンで扱った映画は、『キングコング 髑髏島の巨神』。
【映画評書き起こし】宇多丸、『キングコング:髑髏島の巨神』を語る!(2017.4.8放送)
来週の課題映画は『ハードコア』に決まりました。
文/古川 耕(構成作家)
写真/小荒井 弥(音楽ディレクター)
◆TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」第522回(2017年4月8日放送)放送後記
◆過去のタマフル放送後記はこちらから。