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「1歳未満にハチミツはNG」その認識に世代間ギャップ?

森本毅郎 スタンバイ!

★はちみつが原因の「乳児ボツリヌス症」で国内初の死者

先月、都内に住む生後6か月の男の子が、はちみつの摂取による「乳児ボツリヌス症」で亡くなったといニュースがありましたが、きょうは、はちみつが原因の「乳児ボツリヌス症」について、4月12日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

★はちみつはボツリヌス菌の絶好の棲み処

まずは、私達が日頃食べているはちみつが、なぜ赤ちゃんの命を奪う危険なものになるのか。小児科専門医のなごみクリニック院長、武井智昭さんに聞きました。

小児科専門医 なごみクリニック・院長 武井智昭さん
ボツリヌス菌は土にもいるような菌です。はちみつは土壌に近い状態で、加熱処理や殺菌処理をしていないため、ボツリヌスの含まれているケースは多い。芽胞(いわゆる菌の卵)から増殖して、毒素を出して全身の症状を満たすという状態です。大人は乳酸菌やビフィズス菌があって、ボツリヌスの芽胞はそのまま排除されますが、小さい子はまだ未熟であるために、腸が詰まり、便秘や、手足が動かなくなったりする。首を上げられてた乳児が持ち上げられなくなる場合も。ミルクも飲めなくなり呼吸も出来ず、人工呼吸器管理になったという話も聞いてます

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乳児ボツリヌス症になると、最初は便秘の症状が出てきて、それから全身の筋肉がマヒし、最悪の場合には、呼吸が出来なくなってしまうこともあるとのことです。日本での発症例は20数例、死亡例は今回が初めてです。重症化するのはまれと言えますが、今回はなぜ亡くなるほどに病状が悪化してしまったのか?武井さんは、「市販のジュースにはちみつを混ぜたものを1日2回与えられていて、菌が蓄積されたことで発症したたのでは。また受診のタイミングも遅かったかもしれない」と分析していました。

★現役パパ・ママは「1歳未満にはちみつを与えない」のが常識!

やはり1歳未満に蜂蜜を与えてはいけないと思い知らされますが、子育て中のパパ・ママはどれくらい認識しているのか?街で聞きました。

●「私の中では一歳未満の子に蜂蜜をあげちゃいけないというのは常識のことなのかなと思ってたので、逆にびっくり。
●「離乳食が始まる時点で色々調べると思うので、何をあげていいか、あげちゃいけないのか。そこで知るんじゃないかなと思うんですけど。
●「病院とかでもちゃんと教わったので、与えないようにはしてました。
(お父様は?)妻は常に言ってますので(じゃあ気をつけている?)そうですね。
●「まずジュースを与えるのにびっくり。お粥とかひと匙くらいから始めると思うんですけど、ジュースっていうのが不思議だなとは思いました。
お父さんお母さん20人に聞いて、全員が、はちみつはダメと知っていました。育児書や、病院、自治体が開く説明会など知る機会はいくらでもあるという声が多かったです。はちみつのパッケージにも必ず「1歳未満には与えないでください」と表示されています。
森本毅郎スタンバイ!

市販のはちみつ。裏の表示を見ると・・・

森本毅郎スタンバイ!

「ハチミツは生モノですから、一才未満の乳児には与えないでください」と記載があります。スーパーに並んでいる他のハチミツにも、同様の記載がありました

 

★祖父母世代のが90%が「はちみつが危険だと知らなかった」

現役パパ・ママなら赤ちゃんの口にするものはは当たり前のように気を付けているという反応でしたが、年齢がもっと上の方達に聞くと全く違う反応が返ってきました。

●「私おばあちゃんだから。存じ上げてなかったんですが、このニュースで初めて知りました。私が子供を育ててた頃は、はちみつがあんまり無かったし。
●「今うちの孫が8~9歳。だからその時に聞いたのかな。自分の子育ての頃は知らなかった。でも娘は知ってたわね。今の若い子は知ってるんだろうね。
●「鼻が詰まった時なんかは鼻の下にはちみつをつけたらいいというような、そんな知識でしたね。昔は大丈夫だったのに。(現役ママ:それ口に入ったら怖いじゃん、そんなの駄目だよって話したら、そんなに細かい所を気にするの?と言われた)
●「うちの母なんですけど、はちみつが入ってるお菓子とかカステラもいっぱいあるので、与えようとしてて「知らなかった」って言ってたので、もっとちゃんと大々的に皆に知られるように言ってほしい。

はちみつが原因の乳児ボツリヌス症が問題になったのは1980年代で、それを受けて厚生労働省が指導するようになったのは1987年、30年前からなんです。祖父母世代で元々はちみつのことを知っていたのは20人中2人だけでした。

★「自然界最強」のボツリヌス菌。感染が疑われたら早めの受診を。

「孫に蜂蜜を食べさせようとして注意された」という声もありましたが、気付かずにはちみつを食べさせちゃうこともあるかも…。その場合、どう対処すればいいのか?なごみクリニックの武井院長に聞きました。

小児科専門医 なごみクリニック・院長 武井智昭さん
6か月未満の乳児の場合、3~5日みて便がすごく出ないとか、お腹が張るようなら、念のために小児科受診を。6~12か月の乳児なら、この時期は離乳食を変えたりする時期でもあるので、離乳食を変えることによって便秘になっている可能性もあるかもしれないですし、筋肉の症状が便秘に加えて出た時点で早い方がよりよい治療ができる可能性はあります。ただ実際の所、ボツリヌスの毒素は自然界では最強とされていて、軽症では終わらないような印象はあります。

まずは慌てずに様子を見て、感染の兆候があったら早めの受診が大事です。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!

田中ひとみの現場にアタック(リンクは放送後1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170412073307

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