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【作品紹介】秘密/谷崎潤一郎(4月16日、4月23日放送)

ラジオシアター~文学の扉

谷崎潤一郎は、1886年、明治十九年、東京の日本橋に生まれました。
旧制一高、東京帝国大学時代から小説を書き始めました。
明治四十四年、谷崎が二十五歳のとき『秘密』で文壇デビュー。
永井荷風にその才能を激賞されたそうです。

その後、『痴人の愛』『春琴抄』など多数の傑作小説を発表しましたが、
とくに、大阪船場の四姉妹を書いた『細雪』は、
太平洋戦争が激化する中で、何度も軍部の差し止めに合いながらも、
それに逆らうかのように、失われてしまった、かつての美しい人々の姿、日常を描き続けました。
また、同時に『源氏物語』の現代語訳という大きな仕事も果たしました。

谷崎潤一郎は、ノーベル文学賞の候補に何度もなっていますが、
残念ながら受賞はなりませんでした。

『秘密』は明治四十四年、谷崎が二十五歳のとき発表し、文壇にデビューした記念すべき作品です。
初期の作品にもかかわらず、五感を駆使した彼独特の魅力にあふれ、
読者を、主人公と共に、ラビリンス・迷宮へと誘(いざな)ってくれます。

 

「秘密」
刺激をもとめ、浅草で隠遁生活していた男は、
ある時、古着屋で女物の着物を手に入れる。
以来、女装して、町をさまよい歩くが、ある時、映画館で、かつて捨てた女に再会する…

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