お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

ちはやふる~♪ かるた永世クイーンの心は乙女のまんま

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
3月18日(土)放送のゲストコーナー「今週のスポットライト」では、百人一首・競技かるたの永世クイーン、渡辺令恵(わたなべ・ふみえ)さんをお迎えしました。

小倉百人一首

渡辺さんは、東京都品川区生まれの横浜育ち。祖父母と父親が競技かるたの選手というかるた一家に生まれました。実は、祖父と祖母が出会ったのが、かるた会。「久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ」という紀友則の歌を取り合って、手が重なったのがきっかけで交際するようになったそうです。そのロマンスを小さい頃からずっと聞かされていた渡辺さんは、「かるたってロマンチックでいいなあ」と思うようになり、10歳から競技の世界に入りました。

スタジオ風景

ところが競技かるたはそんな官能的な世界とはまるで正反対! 「畳の上の格闘技」といわれるほど激しいものなんです。詠み手の声に0.1秒で反応するので、相撲の立ち合いのような瞬発力の勝負。手と手がぶつかって突き指や指の骨折は日常茶飯事。札を飛ばせば障子は突き破る、襖(ふすま)には突き刺さる。おまけに渡辺さんに才能を見抜いたお父さんが、毎日熱血指導。まるで「巨人の星」の星一徹のような厳しさだったそうです。

百人一首

競技かるたは選手の段位や優勝経験などに応じて、A級~E級の5つのクラスごとに大会が行われています。最高クラスのA級にあがれる選手は、競技人口100万人の中でわずか0.1%以下。全競技者のうち常に大会に出ているのは2万~数万人といわれますが、それにしてもA級選手は5%以下しかいません。その厳しい世界で、渡辺さんはなんと中学3年生でA級入り。でも勝負の世界は甘くはありません。高校、大学時代はなかなか勝てず、社会人1年目に迎えたクイーン戦の予選。練習時間が思うように取れず、勝つのは無理だろうと半ば諦めていると、お父さんが一言「素振りをやりなさい!」。大会前夜、千本ノックならぬ、かるたの千本素振り! 札を飛ばしまくって、障子は穴だらけ。でもその甲斐あって、念願だった女性日本一「クイーン」の座を23歳でついに獲得したのです。

その時のお相手が、富山の強豪・山崎みゆきさんという選手。これがのちに「平成のライバル伝説」といわれる宿命の対決の始まりでした。気力を前面に出して攻める山崎さんに対し、スピード命で守る渡辺さん。「富山の虎」と「ハマの龍」。1991年、山崎さんが渡辺さんの4連覇を阻んで念願のクイーンに輝くと、渡辺さんは半年間、かるたに触ることもできないほど落ち込みました。でもそこから奮起して、翌年は渡辺さんがクイーンを奪冠。そしてそこから前人未到の11連覇! 山崎さんというライバルの存在があったからこそ頑張れたと、渡辺さんは振り返ります。2人は10年間になんと7度もクイーンの座をかけて戦いました。まさにかるた界の星飛雄馬と花形満。スタジオではお一人で実演していただきましたが、「いないけれど、相手方のほうにも札を置きましょうか。そのほうが燃えるんです!」。根っからの勝負師なんですね。

準備中
電光石火
電光石火

勝負の世界に生き、青春の全てをかるたにかけてきた渡辺さん。祖父母のようなロマンスにはなかなかめぐり逢えずにいたのですが、運命の出会いが突然訪れます。2015年、将棋の森内俊之さんの竜王就位式で知り合ったプロ棋士・吉田正和さん(現在は渡辺姓になっています)と電撃結婚。なんと22歳年下! かるた界と将棋界を驚かせました。この日はスタジオにもご一緒で、副調整室(サブ)で見学するマサカズさんとお互いに手を振り合うシーンも。堀井さんが思わず「やだ! 久米さん、今の見ました?!」と声を上げると「そういうのは見ないことにしています…」と久米さん。その時ばかりは渡辺さんも、勝負師の顔ではなくなっていました。

百人一首

ちなみに百人一首の中で渡辺さんが好きな歌は、「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに みだれ初めにし 我ならなくに」(奥州の摺り衣の乱れ模様のように私の心も乱れていますが、いったい誰のせいでしょう)だそうです。今も心は乙女のままなんですね。

渡辺令恵さんのご感想

渡辺令恵さん

あっという間に終わっちゃいました。私の中では久米さんはテレビの向こうの人という感じだったので、感激しました。子供の頃に『ザ・ベストテン』が始まると、ラジカセをテレビの前に置いて録音したりしてましたから。久米さんがかるたのことをすごく勉強していてくださって、嬉しかったです。すごく緊張してたんですけど、久米さんの質問がすごくお上手で、最後の方はマサカズの話を正直に全部、話しちゃいました。

渡辺令恵さんとマサカズさん

堀井さんもすごく優しくて、オンエアが終わってCMになった時に「かわいくて抱きしめたい」と言ってくださって、私も大好きになりました。歌の詠み方も上手でした。

今日は楽しかったです。ありがとうございました。


2016年3月18日(土)放送「今週のスポットライト」、ゲスト:渡辺令恵さんhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170318140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)