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100歳まで働くことを目指している職場「BABAラボ」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・世代を超えて女性が集う職場についてです。

ババアのBABAで「BABAラボ」

今回、私が取材したのは「シゴトラボ合同会社」が運営しているさいたま市の「BABAラボ」です。南区の住宅地の中の一軒家にあり、登録制で、主に20人ぐらいの方が「100歳まで」を目指して働いています。

最寄り駅の中浦和駅から、歩いて6分ほど

最寄り駅の中浦和駅から、歩いて10分ほど

2011年に設立されたのですが、どうしてこういう会社が生まれて、どんな仕事をやっているのか、「BABAラボ」代表の桑原静さんに聞きました。

桑原静さん
BABAラボの由来は、BABAはバァバのババですね。私自身がおばあちゃん子だったことがあって、祖母の絹子おばあちゃんを通して地域の人たちを見る中で、おばあちゃんたちが生き生きと、年をとっても働ける場所が欲しいなあという思いもきっかけの1つです。主に「孫育てグッズ」っていうのを作ってるんですけど、アイディア出して、試作して、工場探して、検査して・・・1つを商品化するのにえらい時間がかかります。

桑原さんは現在40代ですが、BABAラボで働いているのは若い方は30代から最高齢は、87歳の桑原さんの祖母の中村絹子さんまでいます。世代を超えたメンバーで、6年間で3つの「孫育てグッズ」を開発し、販売までこぎつけました。子育てグッズではなく「おばあちゃんの知恵」がちょっとプラスされている「孫育て」グッズ・・・例えば、売り上げ1位の「抱っこふとん」はデザインにもよりますが、7,452円からあります。

年齢を重ねると筋力が落ちてきます。この商品は、BABAラボのスタッフで案を出し合っているときに上がった「首の据わっていない赤ちゃんを抱くのは怖い」という意見から生まれました。生地はしっかりとした素材を使い、持ちやすい厚さにしています。試行錯誤を重ね、商品化まで1年以上かかりました。

赤ちゃんごと抱くことができて、移動も手軽にできる

赤ちゃんごと抱くことができて、移動も手軽にできる

BABAラボに行くと、子育て中の方は自分の小さい子どもを連れてきているので、とても職場はにぎやかです。先ほども話に出た、最高齢スタッフの中村絹子さんに聞きました。

中村絹子さん
ちょうど主人がね、BABAラボができる2年前に亡くなったんですよね。それでちょっとね、落ち込んでてね、でもちょうど静が誘ってくれて、おかげさまで元気になったんです。子供たちも可愛くてね、おばあちゃん大好きって言ってくれるんで、嬉しいですよ。だから、BABAラボっておばあちゃんの家って思ってる人もいるの。抱っこ布団は、一番先に私が作ったんです。ひ孫が生まれるんで、抱っこしたいなあって思いを込めて作りました。

中村さんは、この「抱っこふとん」を使ってひ孫を抱き上げた時のことも話してくれました。

絹子さんと子供との共同作業

絹子さんと子供との共同作業

出来上がりはこちら。可愛い!

出来上がりはこちら。可愛い!

もうひとつ、紹介したいのは「しっぽトート」で、7,020円です。トートバッグについたしっぽが電車のつり革みたいなもので、子供がはぐれないようにつかんでもらうものです。おばあちゃんが「ちょっとつかまってて」って実際に子供に言うと、喜んでつかんでくれるそうです。

そして、BABAラボで働いている、子育て真っ最中の方にも話を聞きました。小学生の子どもがいる41歳の横地真子さんの話です。

横地真子さん
はじめは、お布団を作ったり、ミシンをやろうと思って入ったんですけど、腕が伴わなくて・・・でも電話応対とかそういうことはできたので、逆にそういう部分がおばあちゃんスタッフは苦手としている部分があるのでそこをちょっと埋められるかなと思いました。娘が一人いるんですけど、ただ近くに預けられる人もいないので、都内に働きに行くっていうのも現実的ではないので、BABAラボは子連れで来てもいいよ、っていうところが魅力でしたね。

「BABAラボ」が開いているのは、週3回、午前10時から午後4時です。その人の家庭の事情や体調に応じて、行きたいときに行って働くことができます。作業も、布を切る、ミシンをかける、最後にタグだけつけるなど分かれていて、その日の状況によって分担しています。そのため、お給料も、その月その月で違いますが、多い人で5万円ほど出るそうです。無理なく働けるというところが高齢者にも子育てママにも好評でした。
結果、「BABAラボ」という名前で求人は出しているけど、子育てママをはじめ、いろんな世代が集まることになりました。また、隣にあるカフェとは合同でイベントをやることもあるそうで、高齢者が地域とつながりをもつことも「BABAラボ」の目標の一つです。

BABAラボの商品は、通販サイトや電話などで注文できます。
電話番号は、048-799-3214で毎日午前10時から午後4時まで受け付けています。

もう1つの孫育てグッズの「ほほほ ほ乳瓶」です。

持ちやすい形状で、メモリが大きくて見やすい「ほほほ ほ乳瓶」

持ちやすい形状で、メモリが大きくて見やすい!

代表の桑原さん(真ん中)、中村さん(左から3人目)、横地さん(一番右)、他スタッフ

代表の桑原さん(真ん中)、中村さん(左から3人目)、横地さん(一番右)、他スタッフ

孫育てグッズ以外にも取り扱っています。

BABAラボのホームページ

さきほどの横地さんによるとグッズの売れ行きは、状況によって差があるそうで、これからたくさんの人に知ってもらえたら嬉しい、と話していました。

(担当:中矢邦子)