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ペットを売らないペットショップ?動物の飼い方に変化が

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日3月14日(月)はレポーター阿部真澄が『ペットを売らないペットショップ』をテーマに取材しました!

現場にアタックレポーター:阿部真澄
TBSラジオキャスター。
好きな飲み物:ビール!最近は海外のビールにハマっています。

★「動物を処分するための施設」から、「生かすための施設」へ

神奈川県では、迷子の犬や猫などを保護する施設【神奈川県動物保護センター】を、「動物を処分するための施設」から、「生かすための施設」に立て替えることにしたそうです。どういうことなのか?神奈川県・保健福祉局の佐藤裕郁さんに聞きました。

佐藤裕郁さん
「今まで『犬猫を処分する施設』だったものを『生かすための施設』に変えたいなと思っている。30年前、2万頭の犬猫が新しい飼い主もなかなか見つからないのでほとんど殺処分されていた。それが徐々に減っていき、平成25年度に殺処分ゼロが達成できた。ただ現状は古い施設のままということで、それを県民が親しみやすい施設にすれば、多くの人々が来てくれるので、犬猫が貰われていき殺処分しなくて良くなるのではないかと。」

神奈川県では、3年前に犬の殺処分ゼロを達成。2年前には犬と猫の殺処分ゼロを達成しています。月1回ほどのペースでボランティアの人達による犬猫の譲渡会をしたり、法改正でペット業者などから持ち込まれるペットを保健所側が拒否できるようになったことが、背景にあるようです。全国的にも殺処分される犬・猫は減りつつあるのですが、まだまだ年間10万頭以上が殺処分されているのが現状です。

★ペットを売らないペットショップ?

そんな中、自治体だけでなくペットショップでも、殺処分を減らすための取り組みをしているお店がありました。岡山にあるペットショップ・シュシュの澤木崇さんに、お店について伺いました。

澤木崇さん
「約9年間動物の販売をしていたが、平成15年に動物の販売をやめて、4月から保護犬の譲渡に変わった。日本ではペットショップに行ってお金を出して購入するのが一般的ですが、一方で保健所などには新しい飼い主はいないと殺処分を待つだけというペットがいることを知り、そこを結びつけて動物提供できる思い事業転換した。」
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写真:ペットショップ・シュシュ

以前は子犬や子猫の販売をしていたそうなのいですが、今は保健所から引き取ってきた成犬を無償でお客さんに引き渡しています。ただ渡すだけではなく、人に懐きづらい成犬のしつけをしたり、トリミングや予防接種なども行いますし、本当に飼い主さんが犬を飼うことができるのか、1週間お試しで飼って貰って確認してから引渡しをします。今まで、13頭の犬を保健所から引き取って、そのうち12頭が新しい飼い主のもとへ引き渡されました。

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写真:新しい飼い主が見つかった犬達

でも、ペットを売らないペットショップはどうやって経営しているのか?再び澤木さんに伺いました。

★ペットを売らないことで、お店の売り上げが上がる?

澤木崇さん
「アメリカの最大手のペットショップが突然、店頭での動物販売を撤退して、保健所から引き取ってきた動物を店頭で譲渡し始めた。この動きに賛同し、お客さんが店舗に来店、関連グッズやトリミングの売上げが伸びた。その会社は無償で譲渡しているにも関わらず動物を売ってた頃より業績が良くなったという話も聞いた。」

殺処分をなくすためのお店の考えにお客さんが賛同して、ペットフードやトイレシーツなどを、このお店で購入するようになったそうです。シュシュも同じく、ペットの関連グッズやサービスの売り上げで経営をしています。

ペットショップや自治体のこうした取り組みが進む中、ペットを飼う側はどうなのか?こうした殺処分の現状を知ると意識は変わるのか?街で聞いてみました。

★「ペットを飼うとき、どうしますか?」

やっぱりペットショップ。可愛くて赤ちゃんの方がいい。正直どこに行けばいいかわからないので、調べるよりも近くにあるペットショップに行くことの方が楽。
最初に見に行くのはペットショップだから。保健所とか自分で見に行ったりはしない。あれば考える。
里親を募集している雑誌の猫を貰ってきた。将来自分は保健所とかから引き取ってきたい。殺されたりとかするからその数が減ればいいなと。
この子(飼っている犬)は新宿のペットショップで買いました。里親制度が近くにあればいいなと思っていたが、探す機会がなかった。もっと情報があれば、いいと思うがなかなかない。
買ったんじゃなくて、NPOの里親を探すという斡旋してるところから貰ってきた。売れなかったら山奥に捨ててくるというのを聞いたことがあるから。

「赤ちゃんの頃から飼いたいからペットショップがいい!」という意見もありましたが、保健所から引き取られてきたペットだからといって、抵抗を感じる人はほとんどいませんでした。
一方で、どこで動物を引き取ることができるのかわからない方も多かったです。

自治体・ペットショップともにこういう活動が全国的に広がり、少しでも殺処分される犬猫が減ってほしいですね。

(取材・レポート:阿部真澄)

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