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入院中の子供に芸術のワクワク体験を

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

病院にアーティストが訪問する

入院している子供たちのもとにプロのアーティストが訪問して、一緒に歌を歌ったり工作をしたり、子供たちにわくわくするような楽しい時間を過ごしてもらおうという活動を紹介します。
今回取材したのは、杉並区のNPO「スマイリング ホスピタル ジャパン」です。5年前に神奈川県内のこども病院で活動を始め現在は北海道から広島までの小児病棟や障害児施設などおよそ30か所に広がっています。
まずは、この団体の代表を務める松本惠里さんに活動のきっかけを聞きました。

スマリングホスピタルジャパン代表・松本惠里さん

活動のきっかけ

この団体を始める前に院内学級の教員をしてまして、とてもつらい大変な闘病生活をしながら、この子たちはどうしたらもっと笑顔にできるだろうかと考えながら子供たちの様子を見ているうちに、アート活動ですね、芸術・美術・音楽、それから芸術鑑賞会の時とか、その時はものすごく楽しそうにしているのを見て、私自身もアートが好きだし子供も大好きだしということで、この「子供とアート」というものをテーマにした団体を立ち上げたいなと思ったのがきっかけですね。

先月、渋谷区内の病院ではピアノの弾き語りが行われました。子供たちも曲に合わせて鈴を鳴らしたり、太鼓をたたいたりして楽しんでいる様子でした。この日は入院している子供20人とその親御さんが集まって、2時間にわたって、クリスマスソングやアニメソング、最近のヒット曲などをリクエストに応えて演奏しました。

演奏する堀口さん

演奏していたのは、院内学級の音楽講師で、こうした病院や施設で活動している堀口眞理さんです。スマイリング ホスピタル ジャパンでは、堀口さん以外にも多くのアーティストが参加して子供たちに芸術を楽しんでもらっています。
どんなことをしているかというと・・・

  ・歌のおねえさんとおにいさんによる「歌」
  ・マジック、ジャグリング、パントマイム
  ・バルーンアート、クレイアート(粘土)
  ・新聞紙を使った工作(剣を作ったりかぶとを作ったり)
  ・塗り絵や貼り絵

こういったことをプロのアーティストがボランティアで行っているそうです。

イベントは病棟の中にあるプレイルームなど、みんなが集まれる場所で行うのですが、ベッドから動けない子もいますのでそれぞれの病室も回って個別に楽しんでもらうようにしています。また、子供たちが「見るだけ」の受け身ではなく、一緒に歌ったり作ったりと参加できるようにしているそうです。
先ほどのピアノ演奏の堀口さんに、スマイリング ホスピタル ジャパンの活動に参加して思ったことを聞きました。

活動に参加して

親御さんも“お子さんが病気になって泣く場がない”じゃないですけどあたふたとしてる中で、ちょっとホッと一息つける時にちょっと涙を流せる場所的で出来たら、それもいいなみたいな感じで。でもなんか本当に、入院で不安とかストレスとかいっぱいあると思うんで、でもこう弾いたら、子供たちも一緒に「あーっ」とかいってしゃべり始めてくれたりとか、一緒に歌ってくれたりとかもうれしいですねー。

親御さんの感想としても
「子供が退屈にしているところに来てくれてありがたい」
「病室に楽しい風が入って、気が楽になるのでは」
「病室ではDVDばかり見ていたのでいい刺激になったようです」
といった声が聞かれました。

再び、スマイリング ホスピタル ジャパン代表の松本さんのお話です。

やっぱり入院生活って思い出したくない辛かった日々ということで、どうしても忘れてしまいたい経験という風に思われがちなんですけど、そうではなくて、あの辛い時にスマイリングのアーティストが来て、すごく楽しくて乗り越えられたなーとか、あんなに大変な中、頑張れたということを思い出せるきっかけになったらいいなという風に常に思ってて。

子供たちに笑顔が増えて現場が明るくなることで、お医者さんたちも喜んでいるということです。松本さんは、今後は病院だけでなく、在宅治療の子供も参加できるようにそれぞれの家を回る活動を増やしたいと話しています。
入院生活では気持ちもふさぎがちになってしまいますが、こうした芸術に触れることで目を輝かせて笑顔になれるといいですね。

(担当:進藤誠人)

<参考>
■スマイリングホスピタルジャパン
http://smilinghpj.org/