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ワム!のジョージ・マイケルさん死去。彼が本物のソウルシンガーであった証とは?

ジェーン・スー 生活は踊る

Wham!のジョージ・マイケルさんが亡くなりました。12月26日の生活は踊るオープニングでは、急遽、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんと電話をつなぎました。

【ジェーン・スー】
年の瀬にいろいろと慌ただしくなっておりますが、今朝、残念なニュースが入ってきました。イギリスのBBCが25日、シンガーソングライターのジョージ・マイケルさんが死去したと報道しました。53歳でした。私は朝にBBCのTwitterで知って、友達からもLINEがバンバン入ってきまして……世代的にはもうど真ん中じゃないですか。

【小笠原亘】
ど真ん中でしょう。ワム!からですよね、ジョージ・マイケルは。

【ジェーン・スー】
そうですね。1980年代に『Last Christmas』や『Club Tropicana』などのヒット曲で知られるワム!。そういう時代に残るボーイズバンドを経て、その後にソロアーティストとしても非常に活躍をされて。私は『Freedom! ’90』という曲が大好きでした。

【小笠原亘】
強烈な個性でしたね。

【ジェーン・スー】
ここで、当番組の音楽監修を務めている音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんとお電話がつながっています。音楽界においてジョージ・マイケルはどんな存在だったんでしょう?

【高橋芳朗】
まず、僕にとってはホール&オーツやポール・ウェラー、ポール・ヤング、ローリング・ストーンズなどと共に黒人音楽への扉を開いてくれたアーティストでした。

【ジェーン・スー】
たしかに。私たちは当時普通のポップスとして聴いていましたけど、ブラックミュージックの影響が多分にあることが追い追いわかってくるタイプのアーティストでしたね。

【高橋芳朗】
そうですね。で、黒人社会には「Hood Pass」という言葉があるんですよ。「neighborhoodのpass」、要は「黒人のコミュニティに認められた証」みたいな意味になるんですけど。なぜこういう言葉があるのかというと、ロックンロールの昔から黒人社会では自分たちの文化が白人に搾取されているのでは?みたいな認識や疑念があって。だからブラックミュージックに影響を受けた白人のアーティスト、白人アーティストがリズム&ブルースを歌ったりラップをしたりすることに対してすごく敏感だし評価も厳しいんですね。最近の例でいえばエミネムやジャスティン・ティンバーレイクなどは「Hood Pass」を手に入れたアーティストと言えると思うんですけど。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
ジョージ・マイケルはそういうブラックミュージックに影響を受けた白人アーティストの中にあって、最高レベルの「Hood Pass」を持ったシンガーと言っていいでしょうね。というのも、彼はアレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストン、メアリー・J.ブライジとデュエット作品を残していて、2009年にはビヨンセともライブででデュエットをしている。つまりジョージ・マイケルは、ソウルミュージック史に名前を残す歴代の女王から認められた男なんですよ。こんな白人シンガーはジョージ・マイケルだけです。日本では『Last Christmas』や『Careless Whisper』の人気でポップスターのイメージが強いかもしれないけど、同時に本物のソウルシンガーでもあったということです。

【ジェーン・スー】
今日はどんな曲でジョージ・マイケルを送りますか?

【高橋芳朗】
ワム!時代の代表的なヒット曲、1984年にイギリスでナンバーワンになった『Freedom』を選んでみました。

(曲終わり)

【ジェーン・スー】
いやー、小学校時代を思い出します。『The Edge of Heaven』とか『Wake Me Up Before You Go-Go』とかいろいろとヒット曲はありましたが、たしか『Wake Me Up Before You Go-Go』のPVでワム!の2人が「CHOOSE LIFE」と書かれたTシャツを着ていたんですよ。当時は意味がわからなかったんですけど、これは「生きろ」ということなんですね。そこには自殺防止のような意味合いもあって。だからジョージ・マイケルは病に倒れてしまいましたけども、私たちは2017年も生きていかなてはいけないわけです。とにかく、生き恥をさらしてがんばっていきましょう。私はそれがジョージ・マイケルからの最後のメッセージだと勝手に思っております。

生活は踊る 12月26日オープニングhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20161226110000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※12月30日、午前11時ごろからの高橋芳朗のミュージックプレゼントでは、もっと詳しくジョージ・マイケルについて掘り下げます。こちらもぜひ、お聞きください!