放送後記

2008年10月11日

放送後記 第80回


20081011_01.jpg

スタジオに見慣れぬ美女がひとり。
(このパターン多いな)


20081011_02.jpg

「ライムスタァ、ウタマルノォ」でお馴染み、東海林舞さんでした。
ブログでは2回目の登場。
今回は「LISTEN&VOTE !」キャンペーン用の新しいジングル収録。

いつもお世話になってます!



20081011_03.jpg

番組は夜9時30分から定時スタート。
オープニングトークは、先日の日比谷野音で解散ライブを行い、
タマフルでも特集したばかりの某ファンキー5人組なバンドが
メンバーの結婚パーティでであっさり再結成した件について。

正確には、しかしそのボーカルが泥酔してまともな演奏にならなかった件について。

さらには、そのパーティにも出席していたさかいゆう作曲の
土岐麻子さんの新曲"How Beautiful"はほとんどタマフルのために
つくられた曲と言ってもいいんじゃね?という件について。

ミニコーナー「ちょこっとラボ」は「LISTEN&VOTE !」キャンペーンで
リスナーから届いた番組への要望を読み上げました。
「メールマガジンやったらよくね?」というプラン、採用!
早速、今週の放送で正式に告知します。


20081011_04.jpg

10時からは無差別映画評論コーナー「ザ・シネマハスラー」
今週扱う映画はアメコミ原作の『アイアンマン』

同じくアメコミ原作『ダークナイト』とはまさに陰と陽の関係。
宇多丸、かなりの好評価です! 詳しくはこちらで。


20081011_04b.jpg

10時25分からはJ-POP DJ MIX SHOW「申し訳ないとフロム赤坂」。
今週のDJは初登場、DJレオナ a.k.a. アメリカンドリーム。
一体彼は何をアメリカンドリームしたというのか?
その『アメリカン・パイ』もしくは『スーパーバッド』的な由来が
宇多丸のかわいがりにも似たイントロデュースによって赤裸々に語られました。


20081011_04c.jpg

童貞じゃ出来ないプレイだぜ!



20081011_05.jpg

10時40分からはしまおまほさんを招いて、20代最後の「ミューズの引き出し」
宇多丸が『ストリーム』代打MCをした際、
公約だった麻生太郎の物真似をしなかったこと点を徹底追求。


20081011_06.jpg

「レッツ引き出し〜ナ!」

この顔も久々に見たような気がします。


20081011_07.jpg

そして11時からの「サタデーナイトラボ」ではタマフルお得意のアイドル特集。
『永遠のトキメキのアイドル"王貞治"特集!』。
ナビゲーターは当然、映像コレクターにして部類の王貞治マニアであるコンバットREC氏。

「王さんについて考えるということは、
それはつまり"萌え"について考えることと同じなんですよ!」


"萌え"とは完璧な人物が時おり見せる"綻び"のことであり、
その綻びが最も見えやすい人種がプロ野球選手、
その中でも頂点に君臨する王さんは最強の"萌え"キャラ!
という狂ったお話です。


20081011_08.jpg

ポッドキャスト(前編後編)では星野監督=松浦亜弥説、
名球会=ハロプロ説も飛び出し、より高次なディスカッションが続けられました。



20081011_09.jpg

それでは次回、真田広之特集(予定)でお会いしましょう!


20081011_10.jpg

ゲストが全員帰ったあと、みんなで「SAVE THE TAMAFLE」を収録(前編後編)。
ラジオ1000名プレゼントに多数の応募、本当にありがとうございました!
頑張って生き延びます!



【本日のじまんTシャツ】

20081011_11.jpg

Technics VS MARVELのコラボTシャツ。
もちろんアイアンマン仕様です。

この日のために買ってあったかのようなブツです。



20081011_12.jpg

それではまた来週!


(構成作家・古川 耕)

2008年10月 4日

放送後記 第79回


20081004_01.jpg

本番45分前。
何やらスタジオで呟く男がひとり。


20081004_02.jpg

本番開始。

「えー、平民のみなさん、麻生太郎です」

物真似出た!
途中でデーモン閣下が顔を出す場面があったものの、全体的にはわりと似てる!

で、なんでそんなことをやっているかというと、
今週からタマフルでは「タマフル LISTEN & VOTE ! キャンペーン」が始まったのです。

国民目線の番組改革、ラジオ直接民主主義、
シビリアンコントロールならぬリスニアンコントロール!
ということで、皆様からのご要望を出来る限り受け付けていこうと思ってます。
「こんなゲストに来て欲しい」「こんな企画が聞きたい」
「語尾に『〜ニャン』をつけて欲しい」
など、どんな要望でもいいのでutamaru@tbs.co.jpまで送って下さい。

宇多丸が出来る範囲で対応します!
LISTEN & VOTE ! 聞いて投票せよ!


ミニコーナー「ちょこっとラボ」では本日のゲスト・□□□(クチロロ)についての予習をば。


20081004_03.jpg

無差別映画評論コーナー『ザ・シネマハスラー』は『パコと魔法の絵本!』

中島哲也監督の『下妻物語』『嫌われ松子の一生』は「まぁまぁ好き」だった宇多丸。
では今度の新作は......?

詳細はポッドキャストを待て!

次回扱う作品は『アイアンマン』です。



20081004_04.jpg

10時25分頃からはJ-POP DJ MIX SHOW『申し訳ないとフロム赤坂』

早くも『LISTEN & VOTE !』キャンペーンに前乗りし、

A「男ウケ女ウケ自由自在の法則 By『CLASSY』に捧げる衣替えMIX」
B「『パコと魔法の絵本』に捧げるマジカルMIX」

のどちらかをリスナーの投票で決定することに!

告知から僅かな時間で100票近くの投票を頂いた結果、
10票差以上の差でマジカルMIXが勝利!

トリッキーな試みのわりにはキャッチーな選曲でした。


20081004_05.jpg

コーナー明けでは10月18日(土)に川崎CLUB CITTAで行われる
イベント『mirror ball lovers』の告知のためダイノジさんがやって来てくれました。

ライヴにSCOOBIE DO、NONA REEVES、マボロシ。
DJに宇多丸、ミッツィー申し訳 feat. BOO、ダイノジ他......

行くでしょ普通!


20081004_06.jpg

10時45分からはしまおまほさんとお送りする『ミューズの引き出し』

7日に宇多丸が『ストリーム』に代打出演する際のアドバイス。
「麻生の物真似をすること」とのお題をもらってましたが、
果たして宇多丸はミッションを無事こなせたのでしょうか(→結果。こなせてない)。


20081004_07.jpg

11時からの特集コーナー『サタデーナイトラボ』

ヒップホップ以降のポップ・ミュージックの在り方を模索する「要・説明」アーティスト、
□□□(クチロロ)の三浦さんが登場!

90年代以降のポップスの変遷と、そこを見据えた上での自身の活動など、
短い時間でたいへん示唆に富む話を聞かせてくれました。
なるほど、この人面白い!


20081004_08.jpg

リリースホヤホヤの5thアルバム「TONIGHT」。
表題曲は傑作アニメーション『マインド・ゲーム』を彷彿とさせる
ハイパーでケオティックな名曲!
オススメです。


20081004_09.jpg

恒例・見送りの儀。

身体柔らかっ!


20081004_10.jpg

最後は土下座まで繰り出す反射神経の良さ。
頼もしいです。



20081004_11.jpg

放課後ポッドキャストでは極楽とんぼスタイルで居残り参加した
ダイノジのおふたりを交えて駄話(前編後編)。
番組へのダメ出しからM1出場案、お笑い論までいろいろ飛び出しました。


20081004_12.jpg

何度も言いますが、10月18日の『mirror ball lovers』はパないでぜひ来るように。


そしてすべての収録が終わったあと、
タマフルクルーで緊急収録された特別ポッドキャストが
『SAVE THE TAMAFLE』キャンペーン(前編後編)。

ポッドキャストでのみタマフルを楽しんでいただいている皆さんにこそ
ぜひ聴いていただきたい!
タマフルからのお願いです!


20081004_13.jpg

みんなでタマフルを救ってね!
(いまいち深刻さが伝わってこない写真)



【本日のじまんTシャツ】

20081004_15.jpg

20081004_16.jpg


お馴染みBON-KURAさんの『東京残酷警察』Tシャツ
来ていく場所は慎重に選んで下さい。

しかしBON-KURAさんのTシャツはプリントの発色がキレイですなー。



20081004_17.jpg


それではまた来週ー。


(構成作家・古川 耕)

2008年9月27日

放送後記 第78回


20080927_01.jpg

野球、終わんないねぇ。



20080927_03.jpg

はい、短縮決定〜。

恒例の台本直しタイム。


......あれ、しまおさんどこ行った?

まさか?
まさかなのか?



20080927_04.jpg

帰ってキター!


しまおさん、同じTBSビル内で生放送中の『オールスター感謝祭』のスタジオに潜入、
バッチリ画面に見切れた上にオヤツをゲトって来たのでした......!!!

まさかと思ってモニターを注視していたタマフル関係者全員、
冗談抜きで叫びながら膝から崩れ落ちましたヨ。


20080927_05.jpg

「(わたし、あそこに映ってたんだぁ)」

放送開始10秒前。



20080927_06.jpg

「しまおさん、アンタまじですげーよ」
「そうですか?」

放送開始は10時25分から。

内容を大幅に変更し、まずは"スネーク"しまおの戦況報告から。
(当日放送予定だった某アニソン作家特集はまたしても延期に。サーセン)


20080927_07.jpg

10時40分からはミッツィー申し訳さんによるJ-POP DJ MIX SHOW『申し訳ないとフロム赤坂』。


20080927_08.jpg

某三越のイートインコーナー・リニューアルへのオマージュ(なにそれ)、
そして巷で噂のバナナダイエットに乗っかる意味も込めて、申し訳フルーツDJ MIX!


20080927_10.jpg

気になる曲はその場で確認。
サイドキック(DJの隣でワーワー煽る人)の鑑です。


20080927_02.jpg

本日の参考資料その1。

ヒップホップ専門誌『blast』2002年1/2月号(表紙はライムスター)。
宇多丸の連載『怪電波フロム神保町』では楳図マンガについて。

他にもメイン特集はライムスターだったり(いい記事!←インタビュアーはあたくし)
『ブラスト公論』は「なんだよ安室ぉ〜」の回だったり、
こりゃいい号だ!


20080927_11.jpg

本日の参考資料その2。
『何がジェーンに起こったか?』
『生血を吸う女』
『ほんとにあった怖い話』
『神の左手悪魔の右手』


20080927_12.jpg

映画パンフレットやムック本も揃えて、明らかにこの男、本気。


20080927_13.jpg


というわけで11時からは満を持して無差別映画評論コーナー『ザ・シネマハスラー』

今週のサイの目映画は楳図かずお原作、『おろち』! 長いよ!

「僕、楳図マンガの大ファンなんですよね。どんくらいファンかというと、いつか楳図マンガ論で一冊書きたいと思ってるくらい。楳図マンガの映画化に関しては、だから相当うるさ型の観客だと言っていいと思います。
 僕の考える楳図マンガの恐怖とは、内面がもの凄い恐怖に支配されちゃってる人はやがてそれが外面にも侵蝕してくるし、逆に外面がもの凄く怖くなっちゃった人は内面もそれに応じて怖くなる、ということ。『恐怖は主観である』、『世界は主観である』、『恐怖は主観であり、それは客観と影響し合う』、そういう考え方が楳図マンガの基本的なテーマだと思うんですね。
 例えばとある短編で、ちょっとずつ歪んだ家の中に住んでる女の人が表に出たら顔が歪んでた! みたいな。
 象徴的なのは、楳図マンガで誰もが思い浮かべる『怖さ』って、恐怖に歪んだ人の『顔』なわけじゃない? つまり、『"怖い"と思ってることが怖い』という恐怖なんだよね。よく出来た怪談とかホラー映画って大体そういう構造を持っているんです。幽霊そのものが怖いんじゃなくて、『幽霊を見てしまった』という主観的事実が怖いんだ、と。
 だから楳図マンガで一番怖いのは、怖い人が怖い顔をして『怖い!』と叫んでいるところ。そこで強制的に共感させられてしまうから、こっちも『ひいいいぃぃっ!』ってなる、というね。

 では、さて。実写版『おろち』でそのあたりはどうなっているか?
 先週、週刊マンガは<演繹的エンターテイメント>、映画は<帰納的エンターテイメント>、両者は本質的に食い合わせが悪いんじゃないか? という話をしました。http://www.tbsradio.jp/utamaru/2008/09/77_1.html
 この原作の『おろち』というマンガは中短編集なんです。原作をいくつかつなぎ合わせて一本の映画にしてるんですが、その意味ではまずそもそも映画にしやすかったと言える。だから原作のチョイスが正しい。
 それにこの『おろち』という原作自体、映画をもとにした作品なんですね。『姉妹』『血』という2本の短編がベースになってるわけですが、これはロバート・アルドリッチ監督の『何がジェーンに起こったか?』を下敷きにしていて、つまりもともと映画的な短編を選んだってことなんですね。
 その他の点から見ても、映画化に向けての戦略があるなっていうのは一発で分かるわけです。
 だから結論を言うと、これまでの楳図マンガの映画化作品、もっと言えばあらゆるマンガを原作にした映画の中でも、結構トップクラスに出来がいいんじゃないかな。とってもよく練られてる。脚本・演出・美術・撮影・配役・演技・編集・音楽まで、隅々まで丁寧に作られてるなぁ、と思いましたね。
 素晴らしいのは、そんなに予算があるとは思えないのに、ちゃんと画面にリッチさが漲ってるんです。もともと舞台が限定された場所だから、そのぶん衣装とか美術に予算を使えたんだと思う。お金の使い方が正しい。『花より男子』みたいにあちこちロケ行ったはいいけど画面そのものが貧乏臭くて死にそうだ! というのと逆ですよね。
 役者さんの演技も素晴らしい。
 木村佳乃さんっていう女優を初めて素晴らしいと思ったし、中越典子さんも難しい役をよくやったと思います。さらに難しいおろち役を谷村美月さんはよく演じきった。もともと原作のおろちという役自体が、ハッキリ言ってちょっと無理がある設定なんですよ。でも『おろち』である以上、出さないわけにはいかない。そこを演出が頑張って、谷村美月も頑張って、ちゃんとおろちに見えましたよ。
 もちろん、『なんやそれ!』という感じはあるんだけどね。でも、これはハッキリ言っておくけど、楳図マンガから『なんやそれ!』を取ったら楳図マンガじゃない! イビツなところをなくすとそれは楳図マンガにならないし、楳図映画にならないんですよ。
 これまでさ、マンガ原作の映画化って言った時に、そのマンガを読んでいる時のタッチをどう表現するのか、今回で言えば、楳図マンガを読んでいる時にしか味わえないあの手触りをどう再現するのか? そこが大事だと思うんですけど、この映画でそれが出来てるところはちゃんと作り手が意識しているんですよね。
 楳図マンガ特有の、どこかギクシャクしたコマの時間感、キャラクターの動き方。そういうところもちゃんと計算に入れてつくってるんだと思って、うるさ型の楳図マンガファンとしても納得しました。かなり満足度高いですよ!
 言っちゃえばバカバカしい、『ジャンル映画』な訳だけども、きっちりつくればこれだけの水準の映画になる! というのが嬉しかったですね。
 
 あえて食い足りないところがあるとすれば、楳図マンガの特徴である『内面の恐怖が外面に影響する』というところ。思うに、監督は木村佳乃さんを最後まで綺麗に撮りたかったんじゃないかな? 結局、最後まで木村佳乃さんはそれほど醜くならないんだよね。でも、僕はこの映画の豊かさや原作に対する敬意、監督が女優・木村佳乃にちゃんと思い入れてるからこそ、というのも鑑みて、この映画に限っては『それはそれでOK!』という気になっちゃいました。
 僕はそのくらい、この映画は積極的に褒めていきたいです。本当に、本当に、心からオススメです!」  


次週は『パコと魔法の絵本』!


20080927_14.jpg

無事やりきったワーイ。


20080927_15.jpg

ポッドキャスト収録開始(前編後編)。

またしまおさんがいない......まさか『オールスター感謝祭』の打ち上げに紛れて込んで
ニノ相手にメイク・レジェンドならぬメイク・ルネッサ〜ンス!

なのか?
なのか〜!?


実際は打ち上げ会場に紛れて紳助&ワッコさんの挨拶を聞いてきたそうです。
それはそれですげぇ。



20080927_16.jpg
お疲れグワシ!!!

しまおさんは本当に引き出しあるなぁ。




【本日のじまんTシャツ】

20080927_17.jpg

渾身のフルーツMIXに合わせてオレンジレンジTシャツをチョイス。
無駄なプロのこだわりです。


20080927_18.jpg

その後、朝4時のカレー屋にてマネージャー補佐・荒井女史にナゾのマッサージ。
どういう会話の流れかは分かりませんが、唐突だったことに違いはありません。



20080927_19.jpg

また来週!(宇多丸画)



(構成作家・古川 耕)

2008年9月20日

放送後記 第77回


20080920_01.jpg

この日のお弁当はせいろ蒸し弁当。

放送は9時30分から無事スタート。


9時40分過ぎからはミニコーナー『ちょこっとラボ』
この日の特集の予告として、「映画の好みの違いに見る男と女の深い溝」。



20080920_02.jpg

10時からは洋画も邦画もいいモンはいい! ダメなモンはダメ!
と言い切るユニバーサル映画評論コーナー『ザ・シネマハスラー』

今週のサイの目映画は『20世紀少年』!

「まずこの作品に対する私のスタンスを言っておくと、原作をまったく読まずに映画館に行きました。浦沢直樹さんのマンガも、『MONSTER』を途中まで、『MASTERキートン』を何巻か、『パイナップルARMY』を何巻か、とか。なので、原作に対する知識がない人間の意見として聞いて下さいよ?
 あのね、この映画、2時間20分以上あるんですけど、気が遠くなるほど苦痛でした! いくらなんでも2時間20分はかけすぎじゃない? とにかく間延びしているように僕には感じられました。
 気になっちゃって、慌てて原作の1巻を買って読んでみたんですよ。そしたら、原作のほうが手際よくね? 映画だと、『なんでここの描写、わざわざ伸ばしたんだろ?』ってところもあったりして。その理由。キャストが、端役にいたるまで豪華じゃないですか。それを見せるために、わざわざ間延びした見せ方をしてるとしか思えない。本末転倒だなぁって思っちゃいました。
 浦沢直樹さんって、語り口のテンポがうまい人だと思うんですよ。僕の言い方で言うと、<興味の持続>をキープするのが巧い人。それは連載マンガにおいては立派な才能ですよね。ただ、いくら役者の顔がマンガのキャラに似てるからって、そrでマンガのテンポ感を無視して間延びさせちゃあ、台無しじゃね? 
 あと、もうひとつ浦沢さんのうまいところ。風呂敷の広げ方がうまい! 『MONSTER』なんかも、1巻読むと『スケールあるなぁ!』って思いますよね。それがうまく畳めるかどうかは別の問題として。でも映画では、テンポも悪きゃ、風呂敷も広がらない。これは監督の手腕の問題じゃないかなぁ。堤監督のファンには本当に申し訳ないんだけど......不細工な映画だなぁって思っちゃいました。
 ただね、監督の問題って言っちゃそれまでなんだけど、もっと根本的な問題としてですね、<マンガ>と<映画>っていうエンターテイメントって、本質的には食い合わせが悪いんじゃないかなぁと。
 キャラクターや設定をつくって、それが成功してたらいくらでも話は転がっていく、みたいなのが日本のマンガの連載システムですよね。だから話としてはキリのいいところでも、そのあとズルズルと連載が続いたりするじゃん? つまり、日本のマンガって、いいマンガであるほど、綺麗に終わることが出来ない。あくまで現在進行形のお話としてしか見せられない......2時間でスパッと終わる映画とは、また違った評価軸で評価しないといけないエンターテイメントでしょう。
 演繹的なエンターテイメントと帰納的なエンターテイメントがあるとしたら、メッセージやストーリーを俯瞰した上で結末から逆算してつくっていく<映画>は帰納法的なエンターテイメント。キャラクターとか設定をつくってそれを転がしながら話をつくっていく<連載マンガ>は演繹法的なエンターテイメント。だからこの『20世紀少年』を映画にするにあたって、堤監督は『とにかく原作に忠実に』って言ってたけど、単に忠実にするだけじゃダメだったんじゃないのかな。『原作に忠実』ってわりには原作を読んでるときのテンポ感は失われてしまってるわけだし。
『300』とかアニメ版の『デトロイト・メタル・シティ』なんかは、原作マンガを読むスピード感までも再現しようとしてた。表面的な絵面だけをトレースして『忠実です』って言うのはどうなのかなぁ。それで面白いものになるわけがないと思うんだけどなぁ。
 あと、この作品をいま映画化する問題について。『ともだち』っていう名前の新興宗教の教祖がいて、それは実は子供の頃に語ってた話のナニだった、って話なんだけど、これ、連載は99年スタートで、要するにオウム真理教の事件が生々しく、なおかつ世紀越え目前だったりするわけじゃないですか。つまり、その設定に当時は切迫したリアリティを持てる環境があったと思うんですよね。
 ただ、当時のリアリティと2008年のリアリティとは別なわけで。だから、いま映画化するなら2008年なりの切迫したリアリティを込めてもらわないと困るんだけど、この映画をつくった人たちは、こういう集団が今の日本の社会にいて、ということをまったく本気では考えてないんじゃない? だから凄くボンヤリしてるし、組織としても怖いんだか何だか......宗教にさえ見えないんだよね。
 だから、うーん、このコーナーでは最後に必ずオススメしてるわけなんですが......逆にオススメされたいよね。どういうこと? これが面白いってのは。
 でもこれでもお客さんがたくさん入ってるわけですから、僕の方がこのコーナーによって脳が破壊されてるおそれがある......僕が間違ってるのかもしれないね......だから『20世紀少年』、オススメです

次回の映画は、楳図かずお原作の『おろち』!



20080920_04.jpg

10時20分過ぎからはJ-POP DJ MIX SHOW『申し訳ないとフロム赤坂』

これまで2回出演オファーをし、そのうち1回はスタジオに来てもらいながらも
野球延長で出番ナシとなっていた刑申し訳BABY'Sが登場!


20080920_05.jpg

イケメン・フロム赤羽!
溜め込んでいた鬱憤をキラメキ度の高い(そして地味に問題作が多い)プレイで昇華。



20080920_06.jpg

10時40分からはしまおまほさんとの『ミューズの引き出し』

「今は雑誌見てても全部イケメン......全イケメン!」



20080920_07.jpg

11時からは特集コーナー『サタデーナイトラボ』。

ライムスター・マネージャー補佐の荒井女史と
TBSラジオのディレクター「花団番」近藤夏紀さんを招いて、
「男のコのための『花より男子』特集」


宇多丸が『花男』を知るにつけどうしても疑問に思ったこと、
許せないことを熱狂的な『花男』ファン女子にブチまけてみよう、
あわよくば論破しようというガチバトル(茶番)企画。

宇多丸の言ってることは正論のはず......はずなのに......。



20080920_08.jpg

終盤、宇多丸から発せられた緊急提言(a.k.a. ポツダム宣言)。

「宇多丸からの緊急提言! 男の子が見たい本当の『花男』とは?」

提言その1 道明寺のイジメみそぎシーンを入れるべし!
      (例:『ハングマン』のエンディングなど)

提言その2 「金」と「愛」は別だとハッキリ言うべし!

提言その3  道明寺役はバナナマン日村さんにすべし!

提言その4  毎回くどいほどの童貞描写を入れるべし!
      (例:金持ちならではのトリッキーなSEX訓練マシーンなど)

提言その5  道明寺は無類のAMファン、という設定にすべし!


提案、受け入れられず。



20080920_11.jpg

当然、話はポッドキャストにまで及び(前編後編)。
最後まで平行線は続きました。

ところで、スタジオに女子3人+宇多丸という構図はPerfume以来です。
そのわりには宇多丸が浮かない顔をしてますが。



20080920_09.jpg

茶番に付き合ってもらってありがとうございました!
(宇多丸のポーズは「男の惚れる道明寺」のイメージで。
 富豪の童貞ならではのSEX訓練描写で男子ファンも急増!)


20080920_10.jpg

恒例、ゲストがおののくほどのお見送りスキル。


20080920_13.jpg

タクシー待ちの間、スタジオ見学に来ていた
『ジャンプスクエア』編集部の人に対してしまおまほ印象占い炸裂。
このスイッチが入るとしまおさんは完全に上から来ます。



20080920_14.jpg

花沢類をイメージしたポーズでしまおさんもイチコロ。
これが......F4の力か......。



20080920_15.jpg

差入れにビールをいただき、
よく分からないが何かをやり遂げた感はあったので、
遠慮なく乾杯しました。



20080920_16.jpg

お疲れウィッシュ!
(TBSビルのふもとの怖すぎるオブジェ)


(構成作家・古川 耕)


2008年9月13日

放送後記 第76回


20080913_01.jpg

日比谷にて、感動的なスーパーバタードッグの解散ライブに
出演したあと、後ろ髪を引かれながら(地下鉄で)TBS入り。

淋しくなってつい、
「お前らの声を聞かせてくれっ!」

シーン。



20080913_02.jpg

9時45分からはミニコーナー「ちょこっとラボ」。

この週の月曜(9月8日)、TBSラジオの看板番組のひとつ
『夜な夜なニュースいぢり バツラジ』で急遽ピンチヒッターをつとめた宇多丸に、
久々「ラジオ警察」しまおまほが厳しく取り調べ。

ちなみに『バツラジ』に出たときのオープニングトークはこんな感じ。

個人的にはタマフル第一回目を思い出して嫌な汗をかきました懐かしく思いました。



20080913_03.jpg

『バツラジ』内での「週一でパーソナリティやってもうまくなるわけねぇ」
発言を受けてこの表情。
鬼刑事復活です。


20080913_04.jpg

「宇多丸噛みシーン傑作選」を聴いて本人爆笑。

情状酌量の余地無し。


20080913_05.jpg

番組内でプレゼントした『バツラジ』本。
番組への愛情がみっしり詰まったよい本です。



20080913_07.jpg

10時からは無差別映画評論コーナー
(またはドトール型映画評論コーナー)「ザ・シネマハスラー」
今週のサイの目映画は『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』!

「『スター・ウォーズ』について語るのは非常に難しいです。というのも、僕は一番最初の劇場版----つまりエピソード4ですね----が78年に公開された時、小学校3年生で、『スター・ウォーズ』を見て夢中になってなかったらその後、映画にこんなに夢中になることもなかった。『スター・ウォーズ』が映画好きになる入り口になった作品なんですよ。
 けど、世の中にはそういう人ばっかりじゃないわけで。例えば若い人たちの中ではエピソード1『ファントム・メナス』(99年)以降から観たっていう人も当然多い。でも、エピソード4〜6、つまり『新たなる希望』『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』から観てる人間に言わせて貰えば、エピソード1〜3には言いたいことがいっぱいあるわけですよ! でもそっちから観てる若い子なんかだと、実際にエピソード4とか見せると『え〜、CGがしょぼ〜い』とか言うわけですよ。『CGじゃなくて特撮だ、せめてSFXと呼べ!』と。でも、旧3部作にはCGでリメイクした特別編なんてのもあったりして......ほらね! 『スター・ウォーズ』にまつわるジェネレーションギャップだけでこんだけややこしくなってるんですよ。でね、さらに言えば、『スター・ウォーズ』に全然興味ない人ってのもいるわけじゃん? ライムスターの俺以外のメンバーとかさ!
 要はね、これだけ人によって『スター・ウォーズ』観が違う中で、今回みたいな作品をどう説明したらいいかわかんないんですよ。だから、オススメです!
 ......というわけにもいかないので、ちゃんと言うとですね。結論から言うと、僕は思ってたより楽しかったです。『スター・ウォーズ』としてちゃんと楽しめたし、エピソード1〜3にあったかったるい要素がなかった。要するにさ、エピソード1〜3って、エピソード4に着地させるための説明でしかないっちゃないじゃん。なのに余計なエピソードがたくさん入っててかったるい......今回、そういう要素が一切なくてすむ設定だから、超イケイケの場面ばっかりで、『クローン・ウォーズ』楽しい!っていう。ただ、それはエピソード1〜3への評価が低めというのが前提としてあるからなんですけどね。
 気になるところもあるんですよ。20世紀FOXじゃなくてワーナーだ、あの有名なジョン・ウィリアムスの曲が微妙にアレンジしてあってちょっとパチもんくさい、戦闘シーンのロックっぽい音楽に違和感がある、とか。あとやっぱね、この『クローン・ウォーズ』は、これから始まる100話分のテレビシリーズの最初の1話だからさ。なんか残尿感的なものが残るんだよなぁ。ちょっとチャチかなって思うところもあるし。
 けどあまりに期待してなかったもんだから、評価はつい甘くなってしまいます。これを『スター・ウォーズ』の予備知識ない人がいきなり観て『面白い映画だね!』となるかどうかはちょっと......。ただ、『スター・ウォーズ』ファンなら絶対に楽しめると思うし、 躊躇してるんだったら絶対に行っとけ!とは思う。まずエピソード4〜6を観て、それからエピソード1〜3を観てから行くのならば、間違いなくオススメです!

次は大ヒット公開中、『20世紀少年』!



20080913_08.jpg

10時20分からのJ-POP DJ MIX SHOW『申し訳ないとフロム赤坂』

番組初登場、DJ KEN-BO氏によるスムースかつアーバンなJ-POP MIX。

以前、三宿WEBでの日本語プレイも間違いなかったですが、
やはり今回もバッチリでした。
小荒井Dも言ってましたが、KEN-BO氏を筆頭に元ダンサーのDJというのは
なんかグルーヴが違うなと。

ぜひまた聴かせて欲しいッス。


20080913_09.jpg

わざわざこのためだけにミッツィーさんもスタジオに見学に来てました。



20080913_11.jpg

10時40分過ぎからはしまおまほさんとの「ミューズの引き出し」。

引き続きラジオ警察として、宇多丸の「意識」について厳しく取り調べ。



20080913_12.jpg

11時からの「サタデーナイトラボ」では、解散ホヤホヤ!
まさにこの日の夕方に日比谷で解散ライブを行ったスーパーバタードッグ特集を。
(写真は番組内でプレゼントしたバタ犬Tシャツ)

ファンクとヒップホップ、ジャンルは違えどお互い似た匂いを持つ
ミュージシャン同士ということもあってか、
宇多丸の語り口にややセンチメンタルな響きを感じ取ったのは気のせいでしょうか。

スーパーバタードッグ、よいバンドでした。



20080913_14.jpg

ポッドキャスト、今週は30分くらいでタイトにまとめよう!と意気込んで始めたものの
結局前後編に(前編後編)。

そんでもって誕生日を祝っていただいてしまいました。

あーっざっす!

このブログでもちょこちょこアピールしていた甲斐がありました。

写真は橋本Pからプレゼントされたレコード盤型の眼鏡拭き。
せっかくなんで自宅のターンテーブルにセットしてみました。

これはいいモノだ......

ケーキも(しまおさんから)『ゴリコ』単行本も(宇多丸さんから)あーざっす!



20080913_13.jpg

それではまた来週〜。



【本日のじまんTシャツ】with DJ KEN-BO

20080913_10.jpg

スーパーバタードッグのライブTシャツ。
色味が似てますこのふたり。


(構成作家・古川 耕)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

パーソナリティプロフィール
宇多丸

宇多丸 Utamaru
​日本屈指のヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパーにして、J-POPから映画、アイドル、ゲーム、本など、あらゆるテーマを語り尽くす当代随一のトークマスター。
2009年6月、放送界で最も権威ある「第46回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞」を受賞。現在もグイグイ増長中でサーセン!
ライムスターとしては、3年半に渡る活動休止期間を経てシングル「ONCE AGAIN」でシーンにカムバック。
NEWアルバム&ライブの詳細は公式サイトブログで!

タイムテーブル

番組アドレス

メール:utamaru@tbs.co.jp
モバイルサイト簡単アクセス

放送後記

  2010年1月30日up

オンエアした曲

  2010年2月 6日up

申し訳ないとフロム赤坂

  2010年1月 2日up

ザ・シネマハスラー

  2010年2月 7日up

サタデーナイトLabo

ミューズのぼんやり情報部

  2010年2月 6日up

ミューズのつぶやき[Web限定!]

  2010年1月29日up
[終了したコーナー]

ミューズの引き出し

土曜日の実験室

お迎えしたゲスト

  2008年10月11日up

出演者プロフィール


ポッドキャスト

RSS Podcasting
iTunesに登録
※ポッドキャストの使い方は
こちらをご覧下さい。

podcasting 954
TBS RADIO 954kHz ホームページ

なかのひと