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2014年6月21日

放送後記 第375回(2014年6月21日放送)


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番組放送開始。

オープニングトークはミクスチャーバンド・10-FEETの曲「focus」と
それをライムスターがリメイクした「focus(re-focus)」の聴き比べ。
ライムスターがどのようなアプローチでリメイクに挑んだかがよく分かります。

10-FEETコラボレーション・アルバム「6-feat 2」の試聴はこちらから。



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週刊映画時評「ムービーウォッチメン」で評論した映画は『ホドロフスキーのDUNE』

持ち込み私物資料を入れた宇多丸さんのバッグ、エスパー伊東さんが入ってそうなくらいに膨らんでました。


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そんな持ち込み宇多丸古雑誌コレクションより。
「Hot-Dog PRESS」1979年8月号。


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未完となった『DUNE』で特殊効果担当する予定だったダン・オバノン。
脚本で参加した『エイリアン』公開当時のインタビュー。
(記事全体の担当は中子真治さん)


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『エイリアン』制作時のドタバタで疲労困憊、入院までしてしまったダン・オバノン。
すごい写真載せてる!


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宇多丸古雑誌コレクションより。
「宝島」1986年10月号。


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特集記事「究極のカルトムービーカタログ2」より(おそらく担当したのは編集者時代の町山智浩さん)。

ホドロフスキーの『エル・トポ』が紹介されています。


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ちなみに同号にはこんな記事も。
近田パイセン!


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『DUNE』で絵コンテとキャラクターデザインを手がけたメビウス。
写真はホドロフスキーと共作したバンドデシネ『アンカル』より。


そんなアレコレ詰まった『ホドロフスキーのDUNE』。
なんと配給さんのご厚意で、今週の土曜日の初回上映会にて
「タマフルの復習に来た」と言えばその場で
非売品ポストカードが貰えるキャンペーンやっているそうです。
ぜひご活用くださいな!



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さて来週のムービーラインナップはこんな感じ。


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ガチャ入れーの


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出た瞬間にみんな大人げないほど喜んだ!

意外にも番組初評論、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』です。



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J-POP DJ MIXコーナー「ディスコ954」の担当DJはレギュラーのミッシェル・ソーリーさん。

今回はミッシェルさん初......というよりコーナー史上初のノー・トークDJ。
一言も喋らず、茶番の台本もなく、いきなりDJ MIXスタートです。
(普通のDJっぽい)


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ミッシェルさんのパソコン画面でお分かりになるでしょうか。

右のチャンネルでJ-POPのトラック+アシッドハウスのトラックをミックスしつつ、
左のチャンネルでも同様にふたつのトラックをミックス。
その右と左のチャンネルをさらにDJミックスしているので、
つまり、合計4つのトラックをリアルタイムでMIXしているということになるわけです。

難易度的にはもちろん最高クラス。
しかも尺がそれなりにないと醍醐味が出ないということで、今回初めてのノートークMIXと相成ったのでした。

かっこよかった!



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梅雨時開催の推薦図書特集。

ゲスト推薦人は番組初登場、ミュージシャン・俳優・文筆家の星野源さんです。


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宇多丸さんと星野さん、お互いのお勧め本を交互に紹介していきました。

(紹介した本のリストは一番下に掲載しています)



しかし、なんと言っても。

この日いちばんのボムは、特集の最後に星野源さんからブッ込まれた衝撃事実......

この番組をお聞きの皆さんなら何度となく耳にしていたであろう番組のジングル。
(CM空けとかに流れるちょっとした曲みたいなヤツです)

その中で歌ものっぽいジングルは、以前リスナーから公募し、2011年10月29日放送の
「リスナー・ラップジングル選考会」において公開審査したものだったのですが、
応募総数130作品以上の中から最優秀賞に選ばれたそれは......なんと......

星野源さんが匿名で送ったものだったのです。

宇多丸さんを始めスタッフも誰一人としてその事実を知りませんでした。
(宇多丸さんだけ数年後、こっそり本人から教えて貰ったらしい)

その時の放送の模様を書き起こすとこんな感じ。
ゲスト審査員はサイプレス上野さんでした。

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(前略)
宇多丸「続いてのラップジングルです。この人の名前は......"スーパースケベタイム"」
サイプレス上野「ひでェなオイ!」
宇多丸「でもね、この人。名前に反してものすごく凝ってる。たぶん自分でも演奏とか打ち込みを足してたりとかして、ほとんど元のビートは素材くらい。なおかつ、メロディが異常にきれいで気持ちいい」
サイプレス上野「ヤバイ」
宇多丸「というスーパースケベタイムさん......その名前どうなんだよ! スーパースケベタイムさんのジングルです」

(ジングルを聴く)

宇多丸「......どうです? これ」
サイプレス上野「いや、これ、名前に恥じないというか、スーパースケベですよこいつは!」
宇多丸「スケベか!」
サイプレス上野「スーパースケベですよ。やっぱり歌うたえるってことは、スケベなんで」
宇多丸「確かにな。オレら、スケベじゃないからラップしてるけども、あいつら全員スケベ野郎」
サイプレス上野「リリックもだいたいスケベな話じゃないですか。R&Bとかって」
宇多丸「清水翔太とか、みんなスケベだからな」
サイプレス上野「......オレは言えねーな、それは......」
宇多丸「この人ね、すげーきれいなんだけど、ちょっと聴き取りづらい......ボーカルがこもってるのかな? 声録り直してもいいかもしれない。でも、きれいですよ。歌詞は『サタデー 夢の中へ連れてって ハゲとコウとマホが君をシャッフル』......ハゲって言ってんですよ、あんなきれいな歌で。なんか元があるのかな? このメロディ」
サイプレス上野「なんか、ちょっと聴いたことある感じではある」
宇多丸「ヤマタツ風っていうかね」
サイプレス上野「けど、相当うまいですよね」
宇多丸「うまいしさ。あと、こっちのツボ? アーバン感? シティポップス感?」
サイプレス上野「憧れちゃうところですよね」
宇多丸「しかもさ、オレらがつくれないじゃんコレ。このヤロこのヤロ~! スーパースケベこのヤロ~!」
サイプレス上野「で、名前がこんな感じで。タチ悪いですよね」
宇多丸「"ちょっとフザけてますよ"みたいな。ダメだなこいつは」
サイプレス上野「相当モテるやつですよ、こいつは」
宇多丸「顔写真送ってこいこのヤロ~」
サイプレス上野「憎い! 憎い!!」
ふたり「ワハハハハ」

(以下略。そして見事、RN:ヘーゲルラップと共に大賞をW受賞)

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さらに星野源=スーパースケベタイムは、2011年1月にもリスナー投稿企画
「KO-KO-U〜孤高〜」のコーナーに投稿し、採用されていたことも発覚。
以下、その文面の書き起こしです。

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ラジオネーム「スーパースケベタイム」

宇多丸さん、そして隣の子持ち幸せ豚野郎、こんばんは。

我が孤高ライフのなかでも、最も思い出に残っている孤高エピソードをお送りします。
今から5年前の大晦日、あと三時間で新年を迎えるというとき、私はお酒を飲めない下戸なので、気軽に年越しイベントに誘ってくれる友達もおらず、一人暮らし六畳一間の風呂無しアパートで半年前浮気をされたという理由で、こっちからふってやった女=KUZUの写真を今さらキッチンで燃やすという孤高な瞬間を過ごしていました。

しかしながら、目から大量の水が出そうになったので、頭を冷やそうと慌ててコートを手に取り、アパートを飛び出しました。駅前に人はほとんどおらず閑散としていましたが、シャッターが閉まりまくる暗い商店街の中に一つだけ煌々と光る看板が。それはとある漫画喫茶でした。
「こんな日にあいている...のか?」
恐る恐るその漫画喫茶のドアを開けると、そこには驚愕の光景が広がっていました。
溢れんばかりの人! 人! 人!
店員は私が入った瞬間に、入り口のドアに「満席」という札をかけました。
そう。ここは孤高の民が集う場所、MANKITSU=満喫だったのです。
そこには、私と同じように一人で来店している孤高な男たちが、もちろん一言もしゃべらずに漫画を読んだり、ネットをしたりしていました。
その漫画喫茶は、部屋が完全に区切られておらず、私と同じ孤高の民が一つの会場で一堂に会している感じ、すなわち孤高の天下一武道会状態がびんびんに伝わってきました。
私が漫画「お天気お姉さん」を棚から手に取り席に着くと、隣の孤高男性と一瞬目が合い、フッとお互い笑い、お互いの孤高力のレベルの高さを認め合ったり、年を越す瞬間でも一切なにも起こらないという、「しょせん年越しなんて、企業がつくりだした幻想なのさ」といわんばかりのどっしり感を体験し、私はここで初めて「ああ、オレもプロのKO-KO-Uになったんだな」と実感しました。

以上、最高の思い出の一つ、孤高年越しエピソードでした。

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強調しておきますが、これ、宇多丸さんもスタッフも、
誰一人として星野源さんだということにまったく気づいてません。



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恐るべき男。それがスーパースケベタイム。(再掲)



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深夜0時過ぎからはしまおまほさんとの「ぼんやりイイ話」。



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放送終了!


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放送後、久しぶりに放課後ポッドキャストを収録。

タマフルクルー feat.スーパースケベタイム(名誉リスナー)で
それぞれのオススメ本を紹介したりしていたら
あっと言う間に1時間40分経ってました。

帰れよ早く。


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しまおまほ・スーパースケベタイム・宇多丸、お疲れさまでした!
いっぷく!
このエレベーターに当たったら強制敵にこのポーズというルール)


【星野源推薦図書】

◆「変身のニュース」宮崎夏次系
「65歳。職業AV男優」山田裕二




【宇多丸推薦図書】

◆「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」塩田明彦
「ヒップホップ家系図 vol.1(1970~1981)」エド・ピスコー  訳・綾井亜希子
「鏡の迷路 映画分類学序説」加藤幹郎

 


【しまおまほ推薦図書】

◆「パンの漫画」堀 道広
「変身」桜壱バーゲン
◆「ぷらせぼくらぶ」奥田亜紀子(構成作家・古川も推薦)

  


【構成作家・古川推薦図書】

◆「世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書」林雄司
◆「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」宮崎夏次系
「LAヴァイス」トマス・ピンチョン



【番組アドバイザーせのちん推薦図書】

◆「歴史探訪 地図から消えた東京の町」福田国士



【音楽ディレクター 兼 番組専属カメラマン・小荒井D推薦図書】

◆¥「ハウス・ディフィニティヴ 1974-2014」西村公輝+三田格



【番組ディレクター・ミノワダ推薦図書】

◆「Y」佐藤正午




【オマケ】小荒井Dのタマフル写真館

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(文・構成作家 古川  写真・小荒井D)

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