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2008年4月26日

放送後記 第56回


番組開始直前は毎週、台本を見ながら段取りの確認と
トークの中身を検討していきます。

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真剣に悩むのはオープニングトークと
番組開始直後の第一声、いわゆる「生鳴き」。
橋本Pの見せ場のひとつとも言えます。

「宇多丸さん......(思い詰めた口調で)わかりました。
 賭けですが、それで行きましょう!」

その結果決まった今週の生鳴きは......


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「Perfumeの話が聞きたい女と『靖国』の話が聞きたいその彼氏」の大変にウザい会話。

「そんなふたりにオススメ! ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル!」

本当に小芝居、好きだね。


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そんなわけでスペシャルウィーク第2週目。
今週もDJマッホーがストリーミング中継をしております。
序盤にはミッツィーさんが助っ人参加。

今週、Perfume効果かちょっと信じられないくらいのアクセスが集中し、
なかなかサーバーにアクセスしにくい状態が発生してしまいました。
ご迷惑おかけした方、申し訳ありませんでした。


9時台はPerfumeとの語らいPart.1

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インタビューを収録したのはアルバム「GAME」の発売日、
オリコンデイリー1位獲得が知らされた直後でPerfumeのお三方は相当ハイな状態。
だがそれにも増してハイなのは、収録中にオリコンの結果を知った宇多丸。
その興奮ぶりたるや......軽く引かれてました。

でもおめでとうPerfume!



10時台からは、宇多丸が特に観たくもない映画を強制的に
観せられて感想を語る「ザ・シネマハスラー」

今週のお題は、この映画がお題に決まった時
スタッフに憎悪を抱いたという『靖国 YASUKUNI』!

ことと次第によっちゃパーソナリティー生命に関わる問題物件。

「最初は『めんどくさい映画を引き当てちゃったなぁ』と思ってたんですが......観ているうちに、意外とこれは語りやすい映画だな、と。
 というのも、監督が意図してたかどうかはともかくとして、この映画が鋭く"映し出してしまって"いるもの──それは右とか左とかの話じゃなく──"日本語的なコミュニケーションの軽さ"。その暴き方が凄く面白いんです!
 右と左の人の対立とかではなく、それこそ普通のオバチャン同士が全然噛み合ってない会話をひとしきりし合ったあとに、顔を見合わせて『ねぇぇ』って。そういう日常で見慣れた"日本的ディスコミュニケーション"の場面があらゆる様相で連なっているんです。
 その最たるものが、この映画で何かと物議を醸している刀匠へのインタビューシーン。よくこの映画の紹介で、『監督から質問を受けた刀匠が口ごもる場面が印象的云々〜』とかよく書かれてますけど、これ、ただ単に中国人の監督さんだから日本語がたどたどしくて、刀匠のおじいちゃんが質問を聴き取れてないだけなんじゃないかと思うんですよね。聴き取れないから、曖昧な返辞をして何となくその場を流そうとしているという......そういう日本語のコミニュケーションの齟齬の場面なんだと思いますよ。だって会話になってないんだもん! だから、あの場面に極度に意味を見出す人は、その人の中にもともとあった文脈をそこに当てはめてるだけなんじゃないの? という気がします。
 あと、"軽い日本語コミュニケーション"の代表格とも言える人物......小泉純一郎が出てくるのも象徴的。こうやって観ていくと、8月15日、若い子が軍服コスプレして靖国参拝するのもディスコミュニケーションの一形態にも見えるしさ。
 ただ、この映画の中で、過去の資料映像や刀匠のインタビューシーンをモンタージュして、日本人の精神構造を刀に託して語ろうとする部分は、僕がこの映画の面白いと思う部分からすると、余計に見えました。もしくは、ちょっと勉強不足なのでは、というか。それよりは、"日本的ディスコミュニケーションの風景としての靖国参拝"という切り口に絞っちゃえば、より素敵なドキュメンタリーになったんじゃないかと思います。
 とは言え、この映画には面白い場面がいっぱいあります。事実誤認があると言われてますけど、それならこの機会を通じて公の場で議論すればいいわけで、上映中止というのはナンセンス。大体この映画に怒る人は、1:他人に観られたくないものが映ってる 2:人の意見は聞きたくない 3:観てない のうちのどれかだと思いますよ! 『上映中止すべきだ!』という反応こそ、この映画が暴いている"日本的ディスコミュニケーション"そのものなんですよ。もしこの映画が上映中止のままだったら、それこそこの映画が描いたものに対して最悪の恥ずかしい反応だったと思います。この映画を機に上映会や討論会が行われているというのは、だから本当に素晴らしいし、日本的ディスコミュニケーションを乗り越えていこうという第一歩なわけだから、その一点だけ取ってみても、この映画の意義は証明されたようなものじゃないですか! 欠点はあるけど、やはり、この映画は観に行ったほうがいいと思います......オススメです!!」

はいよく頑張った!
パーソナリティ生命繋がったと思うよ!

来週のサイの目映画は、スタッフが執念で候補に入れ続けた『クローバーフィールド』。
皆様の感想もメールにてお待ちしております。



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「シネマハスラー」での熱弁が長引いたため、ミッツィーさんの出番は10時30分ごろ。
MIX CD(アーバン編&アイドル編。名盤!)も好評発売中の
日本語DJ MIX SHOW「申し訳ないとフロム赤坂」

うしろではDJマッホーがたどたどしく台本読み上げ中。


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「ある朝起きたら二重になってた記念に『目MIX』」も相当楽しみでしたが、
今回は穏当なテーマに落ち着きました。


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全然穏当じゃなかった。



その頃DJマッホーブースでは。

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おっと?


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アルコールを注入しながらライムスマネージャー荒井補佐がまさかの二週連続登場!

まったく噛み合わない会話......
これがさっき言ってた「日本的ディスコミュニケーション」なのか。



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10時50分、荒井補佐から解放されたしまおまほさんの登場です。
モーレツボンクラシゴキ道場「ミューズの引き出し」

今週の引き出しはこちら。

「ミューズの『ひとり小旅行の引き出し』には何が入っていますか?」
(ラジオネーム:タータカ)


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しまおさんが引き出しから取り出した駄話は、
「女の友達と南の島に行った時、遭遇した一団のせいか友達にスイッチが入ってしまい、
 アートに開眼してしまった」話。

そのアートのひとつが、自分のウ○コを写真に撮ることだったそうです。
(写真はイメージ映像です)


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(写真はイメージ映像です)


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あまり好きではない話題を出されたときにしまおさんがした顔。

ラジオなのであんまりそういうのは、ちょっと。



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自分の出番を終えて一息入れるしまおさん。
だんだんヘラヘラと笑い始めます。


11時台からはPerfumeインタビューPart.2。
題して「"シークレットシークレット"のシークレット」

「GAME」収録曲"シークレットシークレット"の歌詞解釈を巡って、
宇多丸とあ〜ちゃんが対立するなどなかなか貴重な場面も収められております。
あと、宇多丸によく似た人が出てくる同曲のミュージックビデオの裏話なども。


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さぁ、振り返らずに成功への階段を二段飛ばしで突き進むんだ!
おっさんはいつまでも応援しているよ!

的な。




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いやー疲れた疲れた。

さて、ポッドキャスト(前編後編)でも録んべー(プシッ)。



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しまおさんが酔っぱらってきました。
悪い酒ではないようで、そこはよかった。


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お疲れー。

(もはやB-BOYバトルの領域へ。
 宇多丸も善戦しているが、しまおさんの驚異のバランス感覚にはわずか及ばず。
 しまおまほ2連勝)




【本日のじまんTシャツ】

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UKのモッズ・ファンクバンドTHE BONGOLIANのTシャツ。
Incredible Bongo Band「Bongo Rock」('73)ジャケが元ネタですな。
いいなー。


(構成作家・古川 耕)
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