トークパレット月曜日「小松昌美ハワイにおいでよ!」

2007年04月23日(月)

魚市場のレストラン

今日は新鮮なお魚を提供してくれるお店をご紹介したいと思います。
新鮮も新鮮、だってホノルルの魚市場の隣にあるプレートランチ屋さんなんです。

ホノルルの魚市場はホノルル港のピア38、つまり38番埠頭にあります。太平洋で釣った魚をその日のうちに漁船が持ち帰り、毎朝5時半からはセリも行われています。卸業者や料理人達であふれるホノルルの「築地」のようなところなんです。

その市場の隣に佇むのが今日ご紹介するレストラン「ニコス・ピア38」。2004年にオープン。ジワジワと噂が広がり、今地元で人気急上昇のお店です。お昼時には毎日行列ができるほどなんです。

シェフ兼オーナーのニコラス・シェイズさんは、フランスのリオン生まれの32歳。とってもさわやかな笑顔でやさしそうなイケメンです。英語のアクセントがフランス訛りでこれがとっても耳に心地いいんですよ。私たちと同じ訛りでも「おフランス」と思えば、とってもおしゃれに聞こえてきちゃうんですよねぇ。

彼はフランスで料理の修行をしたあと10年前にカルフォルニアに移り住んでそこで知り合ったハワイ出身の奥様と7年前にハワイに移住したんです。ハワイに来てからは高級フランス料理店「ミッシェル」を始め、数々の有名レストランのシェフとして腕を振るっていました。

2004年に「ニコス・ピア38」を出したのは、愛するハワイの人達に新鮮でおいしいものを安く味わってもらおうと、あえてプレートランチのお弁当屋さんスタイルにしたそうなんです。フレンチテイストでハワイアンスタイルというここのプレートランチは、一味もふた味も違うんです。

彼の日課は毎朝4時半に起きて、隣にある魚市場に向かうこと。5時半に始まるセリに参加して、自らの目で魚を選びその日の分だけ魚を買い付けます。ニコラスさんが言うには、シェフにとって市場が目の前なんて夢のような話。だからちょっと不便でも今の場所を選んだそうです。

お勧めは「キャッチ・オブ・ザ・デイ」。
。ニコラスさんが選んだ今日の魚の料理です。その日のお魚はハワイでは高級な白身魚の「マヒマヒ」でした。「レモン・ガーリック・クラスティッド・マヒ、ウィズ・カレー・アオベリ・ガーリックソース」となんとも長いタイトルが付いています。つまり表面をパリッと焼いたマヒマヒに、カレーの香りがほのかにするガーリックソースがかかっています。メニューにはご飯とハワイ産のオーガニックのフレッシュサラダが付いてきます。これが絶品! これで8ドル15セント。日本円で千円足らずです。

人気メニューは「フリカケ・アヒにジンジャー・ガーリック・サラントロ・ディップ添え」。アヒとは、ハワイ語でマグロのことをいいます。
ステーキのように大きな切り身のマグロにこちらではポピュラーなふりかけをまぶして焼いてあります。ナイフで切ると、中身はマグロの赤身がそのまま残っています。もちろん市場から運ばれた新鮮なマグロだから周りが焼かれていてもやわらかくしっとり。そのまま食べてもふりかけのゴマが香ばしくておいしいんですが実は付いてくるソースが絶品です。滑らかで上品なソースはすっぱさの中にほのかに香草の香りがします。これはマヨネーズに、レモン、そして日本のお味噌を混ぜ、香草のパクチが入っていて、絶妙なハーモニー。このソースでマグロを食べて、残りはご飯にまですり込んで平らげちゃいます。フリカケ・アヒも8ドル15セントです。

プレートランチですから、プラスティックのフォークとナイフで出てきて、いすもテーブルもプラスティックですが、料理の味は間違いなく一流です。これがほかのレストランで出されたら何倍もの値段を取られますね。

「ニコス・ピア38」は、ホノルル港の38番埠頭、魚市場の目の前です。漁港を見渡すオープンテラスのお店です。平日は朝6時半から夕方6時まで。土曜日は6時半から午後2時半まで。市場が休みの日曜日はお店もお休みです。

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2007年04月16日(月)

カム・スーパー・スワップミート

今日は、地元気分いっぱいの「カム・スーパー・スワップミート」をご紹介したいと思います。スワップミートとは日本でいう青空市のようなものです。

 有名なのはアロハ・スタジアムのスワップミートですが、あそこは業者さんが多く、どちらかといえばターゲットは観光客。安くてハワイらしいお土産探しにはぴったりです。
でも今日ご紹介する「カム・スーパー・スワップミート」は地元のお客さんが中心。誰でもお店を出せるので半分以上が個人の参加  で、フリーマーケットのような庶民的な感じの市なんです。

ガラクタにしか見えない古道具も多いんですが、その中にマニアには堪らないアンティークなお宝が時々隠れているというんです。そこで、アンティークが大好きな友人を二人引き連れていくことにしました。一人は昔アンティークの雑貨屋さんで働いていたそうで、プロ同然です。

カム・スワップミートは朝5時スタートなんですが、彼女が言うには、本気でいいもの探すなら、朝の暗いうちから出かけなきゃいけないというんです。ライトが付いたヘルメットをかぶった人達が暗闇の中で商品をあさっているらしいんですよ。まったくそんなもの持っていないし、私には絶対無理です。

そこで、平日の水曜日、娘を学校に送ってすぐ、朝8時過ぎのカム・マートに出かけてきました。場所はパール・シティ、真珠湾を見下ろす小高い山の中腹。以前はカム・ドライビングシアターがあった広大な跡地で使われています。車を止めて入り口で入場料の50セント、約60円を払います。  そして奥の方から見に行きます。というのも入り口に近い方はほとんどが毎週来ているような常連のお店、つまり半分商売のように食べ物や野菜や洋服などを並べているお店なんです。奥の方には自分の車のそばに、そのまま座り込んで敷物の上に商品を並べたお店が目に付きます。

地べたに並べられた品物は、私から見ると商品というよりガラクタばかりに見えます。さび付いたゴルフ・セット、中途半端に古い映画のビデオ、埃をかぶった花瓶に食器類、自転車にコンピュータまで並んでいます。

ハンガーにかけられたアロハシャツは防虫剤のにおいがプンプンしています。あっけにとられた私はしばらく立ち尽くしてたんですが、私の友達二人はそのガラクタの中に顔を突っ込むように座り込んでいます。私にはどれが値打ち物かわかりません。

その時見つけたのは「プリモビール」の文字。うん十年前、初めてハワイに来たとき青い缶に入ったハワイ産のプリモビールを飲んだ記憶があります。1980年代に姿を消したプリモビール、懐かしいじゃありませんか。

そのプリモビールのビンやコースターなどを並べて売っていたおじさんはカム・マートでは有名人だそうで、「ミスター・プリモ」こと日系二世の斉藤リチャードさんです。プリモの柄のアロハシャツを着こんで流暢な日本語でプリモを語る斉藤さんは84歳。30年以上かけて集めたプリモに囲まれて暮らしているそうです。毎回カム・マートに顔を出しているそうで、品物はあまり売れないけど、お客さんとの会話が楽しみで来ているそうです。あっちこちから声がかかり、記念写真の声にも気軽にこたえていました。

その後私は別の日系人のおじさんのお店で、友人が探してくれた1950~60年代のパイレックスの容器を買いました。きれいなブルーに半透明の白が本当にきれい。中古の食器は初めてだったんですが、色使いが気に入って5ドル、約600円で買ってしまいました。家に持って帰ってインターネットで調べてびっくり。私のオールド・パイレックスの容器、6千円で売られているじゃありませんか!! いきなり10倍ですよ! すっごく得した気分です。おかげで私のカム・マート通いが始まりそうです。と言っても、気に入ったものだけ買うから、売る気はないんですけどね。

カム・スーパー・スワップミートは毎週水曜日、土曜日、日曜日の朝5時から午後2時まで。日差しが強いので帽子や日焼け止めは忘れずに。飲み水も持っていくといいと思います。

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2007年04月09日(月)

世界で一枚のパレオ

「パレオ」をご存知ですか?

体に巻きつける布のことで、元々はハワイの祖先でもあるポリネシアにあるタヒチの民族衣装だったんです。1950年代にアメリカでビーチウエアとして紹介されてからは、世界中に広がったんです。

今のハワイでは腰に巻くだけの小さなものや様々なプリントのものが売られています。私もよくお土産にするんですが、水着の上など身に着けるだけではなく、ベットやソファにかけたりインテリアとしても重宝するので喜ばれます。

でも今日ご紹介するのは大量生産されたプリント物のパレオとはちょっと違うんです。それはハワイの自然の中で作られる世界に一枚しかできないオリジナルのパレオなんです。

そのオリジナルのパレオとは太陽の光で布に柄を焼き付けるヘリオグラフィと呼ばれる世界で一番古い写真撮影の方法で作ります。

布の上に植物などを置いてその形を焼き付けるこの方法は、古くからタヒチでは用いられていました。ハワイでは16年前からボゾ・プアロアさんがこの技法を使っているんですが、今ではハワイでも数少ないパレオ作りの名人なんです。一枚一枚ボゾさんの手作業。デザインもそのつど違いますから、ひとつとして同じパレオはできません。このユニークな技法で作るボゾさんのパレオは、まだお店などでは売られていないんですが、すでにハワイではフラダンスの衣装などに使われて人気です。

作業所を兼ねたボゾさんの自宅を訪ねていけば、貴重なパレオ作りを教えてくれるというので出かけてきました。ボゾさんはオアフ島の西、ワイアナエに住んでいます。ワイアナエはワイキキからですと真珠湾を超え車でひたすら西に一時間ほど。ワイアナエ山脈を見上げる美しいビーチは、野生のイルカや海がめの群れが見られることで観光客にも有名なビーチです。その海岸のすぐ近くにボゾさんの自宅があります。

ハワイアンとポルトガルの血を引くボゾさんは、エキゾチックな65歳の男性で、長い髪と見事な髭で、両手を広げてにこやかに迎えてくれました。ボゾさんは一見、年齢不詳。40代にも60代にも見える仙人みたいな雰囲気のおじさんです。

その日はフラの先生と生徒さんの4人のグループが参加していました。デザインに使う植物は前の日にボゾさんが山から集めてきます。バナナの葉やクプクプというシダの仲間などさまざまな葉っぱが並んでいます。山に入って植物を取る時は古代ポリネシアの人のやり方にのっとって、午前中は右手、午後は左手だけを使って集めます。これは、魂の宿る木々などの自然と人間との間のバランスやハーモニーを保つためのやり方で、これによって自然の生命力や魂がもらえるんだそうです。

まず好みの色に染めた布地を、太陽が照りつける庭に置いたテーブルの上に広げます。布はたたみ一畳くらいあります。私は来る時に見たワイアナエの海を思い出して、きれいなブルーとグリーンの布を広げます。



そしてシダの葉を丁寧に乗せていきます。ただ並べるだけではなく、シダの葉の傾きや葉の方向などを見定めて葉の流れを読むそうなんです。並べた葉が飛ばないように網で抑えます。

 



そのまま待つこと一時間ほど。すると不思議不思議、布からゆっくりと葉っぱをはがすと葉の形が白く浮き上がるようにプリントされています。葉の一枚一枚の茎や筋が浮かび上がり、まるで命を吹き込まれたように布の上で息づいているんです。大自然がそのままプリントされたパレオは本当に見事で、物干しに下げてしばらく眺めてしまいました。ビーチで巻くにはもったいないので、家のリビングに飾ることにしました。



ワイアナエで行われているボゾ・プアロアさんのパレオ作り、参加費はパレオ一枚の代金を含めて45ドル。日本円でおよそ5千円です。

ボゾさんは日本語はわかりませんが、簡単な単語を並べる英語でも一生懸命わかってくれます。予約さえとれれば、現地では見よう見まねで十分です。ぜひ、あなたも世界で一枚のアロハ・スピリットいっぱいのパレオ作りに出かけませんか?

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2007年04月02日(月)

スリル満点! ホノルル・スクリーマー

ハワイには遊園地がありません。小さいころから遊園地好きの私としては寂しいかぎりです。年に数回訪れる移動遊園地は、子供にはいいけど私にとっては物足りないんですよね。

スリルと興奮に飢えていた私は、すっごいものを見つけちゃったんです。その名も「ホノルル・スクリーマー」! 「スクリーム」とは「絶叫」のこと。思わず叫びだしそうなドキドキする名前じゃありませんか。

このホノルル・スクリーマー、ただの乗り物じゃぁありませんよ!ハワイの美しい青い海の上を猛スピードで走る「船」のことだったんです。船といっても普通のモーターボートとは違って、ハワイでは唯一の団体乗客用のジェット・ボートです。去年の10月からホノルルの沖で運行されています。

今までになかった新感覚のスリルを体験できると、すでにアメリカ本土やカナダやオーストラリアからの観光客でかなり賑わっているというんです。スリル不足でどっぷり感覚の鈍くなった私は、さっそくこの「ホノルル・スクリーマー」を体験しに行って来ました。

ホノルル・スクリーマーはアラモアナ公園の西側、ケワロ湾から出ています。ケワロ湾には、観光客用の大小の釣り船などがたくさん停まっています。船の出港する30分前の集合場所に行くと、日本人は私だけです。

濡れてもいい格好で来てくださいということだったので私は短めのショーツにシャツという服装。ところがほかの人達はまるでビーチに行くように水着を着てTシャツを上から着ています。いやな予感・・・。

出航の時間になりいよいよ船に乗り込みます。49人乗りのジェット・ボートは長さが20メートルほどで、まずその外観に驚かされます。まぶしいくらい鮮やかな黄緑色のサメがボディに描かれていて、横から見ると大きなサメがギザギザの歯を見せて前を睨み口を開けています。これで水上を走ったら、とがった巨大なサメが暴れまわっているようです。



ボートのオーナーのグレッグさんは数年前からパラセーリングの会社をやっているんですが、ある日夢の中にこのジェット・ボートが出てきたんだそうです。それから毎日そのことが頭から離れず、ついに2年の月日と1億円以上のお金をかけてボートを完成させたそうです。

さあ、いよいよ出航です。船ははじめ、静かな湾内をソロソロと進みます。すると船のスピーカーから懐かしいクィーンの名曲が流れてきます。

「We Will,We Will,Rock You!」 ズン・ズン・ダ! これが盛り上がるんですよ。湾を出るころにはこの日の乗客35人の大合唱になっています。


すると、船は突然猛スピードで走り出します。ジェット・ボードは1420馬力のターボチャージ・エンジンで、時速64キロのスピードで疾走します。水の上の60キロってすっごいスピード感。私の重い体でも波を超えるたびに浮くんです。乗客はみんな両手を上に上げて、まるでジェットコースターに乗っているようです。ワイキキの景色が飛ぶように流れていくんですよ。私は流れる景色の中、ずーっと「最高~~!!!」と叫び続けていました。

ボートはスピードを上げてジグザグに走行したりするんですが、船が傾くたびに水をバシャーっとかぶるんですよ。これがもう、前からバケツの水を思い切りかけられたようにすごい勢い。そのうえ塩水なので目が開けられない! 周りは大喜び。そりゃ、みなさん水着ですからね。私はパンツまでビッショリ。洋服だって絞れそうなくらいです。

最高のパフォーマンスは、ボートの360度のスピン。ピーっという笛の合図で強く手すりを握ると、船はギューンと傾きくるんと回っちゃうんですよ。これがすごいのなんのって、まるで映画でよく見る船の逃走シーンみたいなんですが、こんな大きい船じゃやってないですよね!

45分間の乗船が終わって戻ってくると、すっきり! スリルと興奮を思う存分味わって、そのうえ水を何回もかぶったことで、ストレスまで水に流してきちゃいました。

ただ、濡れますよ!と言われているのにその言葉を完全に甘く見ていた私は、大丈夫だろうと携帯電話をポケットに忍ばせていたせいで、見事に電話が壊れてしまいました。どうせ電話は鳴っても聞こえないし取れません。持って行くのはやめましょう。カメラなどはビニール袋に入れて持つといいと思います。

「ホノルル・スクリーマー」は身長102センチ以上なら誰でも乗れます。最高では85歳のおばあちゃままで参加したそうです。

料金は大人13歳以上が36ドル+税金、日本円で4千円ちょっと。12歳以下の子供は28ドル+税金で、日本円で3千円ちょっとです。

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