トークパレット月曜日「小松昌美ハワイにおいでよ!」
大統領選と市長選に沸いたホノルル
先週11月4日にアメリカ大統領選挙がありましたが、ハワイ生まれ、ハワイ育ちの大統領の誕生にこちらはもうお祭騒ぎでした! 私も選挙の日は深夜までテレビにかじりつき、オバマさんの勝利演説に聞き入ってしまいました。(右の写真はオバマ勝利を伝えるハワイの日本語新聞)
ハワイでは選挙の随分前から、町の至る所で、みなさんオバマさんの話をしていました。エレベーターの中で、駐車場で、スーパーのレジで...。毎日のように「オバマ話」が繰り返されてきたんですよ!
選挙の前日には、オバマさんの支援者たちがアラモアナ通りで車に向かって応援活動をしていました。ほとんどの車が速度を落としてクラクションを鳴らし、一声かけて通り過ぎるのであたりは大渋滞! 選挙前日だというのにまるでもう当選したような騒ぎなんです。ハワイの人達はオバマさんの当選を信じて疑っていないようでした。
ハワイの投票率は65.9%と期待されたほど高くなかったんですが、そのうち75%近くがオバマさんに投票したそうです。近所の投票場に出かけてみましたが、空いていてスムーズでした。投票所の案内の看板が英語、日本語など4ヶ国語以上で書かれていたのが、 移民の町ハワイらしいですね。
ところで私の住むホノルルでは、今回の大統領選挙と同じくらい、あるいはそれ以上に、ホノルル市長選挙にも大変な注目が集まりました。実は今、鉄道のないオアフ島に鉄道システム建設の話が持ち上がっています。このハワイの人たちの最大の関心事がホノルル市長選の争点になったんです。ホノルルの人口は増え続け、朝の渋滞は年々激しくなってきています。それで大量輸送計画として、鉄道建設の話が出てきました。ハワイの鉄道計画はこれまで何度も話が持ち上がっては消えていました。でも今回は、議会ですでに鉄道建設が承認されています。そのためオアフ島では、ほかの島より0.5%高い4.5%の消費税が徴収されています。
ところが市長選では、鉄道建設の見直しか推進かで意見が分かれました。ホノルル市長選を争ったのは現職のムーフィ・ハネマン市長とアン・コバヤシ市議会議員。完全な鉄道建設を推進するハネマン市長に対し、アン・コバヤシ議員は鉄道用に作られた高架をハイウェイにしてバスを走らせると主張。いずれにせよ新しい高架の建築は進められるんですが、鉄道かバスか――。この大量輸送計画が大統領選以上に関心を集め、市長選の投票では鉄道建設に賛成か反対かという住民投票も行われることになりました。
市長選の結果は、鉄道推進派のハネマン現市長が得票率58%、アン・コバヤシ議員が42%で、ハネマンさんが2期目の当選。鉄道建設についての住民投票は、賛成52.6%、反対47.4%接戦でしたが、これで鉄道建設計画は本格的に始動することになりそうです。
電車はオアフ島の西の地区カポレイからダウンタウンを通り、アラモアナ、センターまでのおよそ20マイル、30キロ結ぶ予定将来はワイキキやハワイ大学まで延長する構想も出ています。費用は50億ドル、日本円で5000億ドル。来年から工事が始まって、2010年に一部の区間が開通、2017年に全面開通となる予定です。
でも本当に、早ければ4年後にオアフ島に電車が走るのかどうか? 何事ものんびりしているハワイですから、どうなるでしょう?! 完成したら、ハワイの新しい名物になるかもしれませんね。
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「小松昌美のハワイ生活」
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ハロウィーン限定、恐怖のホーンテッド・ラグーン
先週の金曜日はハロウィーンでした。ハワイのハロウィーンは常夏の島が涼しく感じるほどの恐怖体験シーズン。街がかぼちゃのオレンジ色に染まり、テレビでは恐怖今回は、今年ハ今回は、今年ハロウィーン期間限定で恐怖体月間と題してホラー映画特集。そして町のあちらこちらにはハロウィーン期間限定のお化け屋敷が出現します。
今回は、今年期間限定で 験イベントを始めた「ポリネシア・カルチャーセンター」に行って来ました。ポリネシア・カルチャーセンターはポリネシアの島々の生活や文化が楽しめる巨大テーマパーク。オアフ島北部ノースショアにあります。5万坪の広大な敷地にラグーンが運河のようにつながっています。このラグーンを暗闇の中カヌーでめぐる、恐怖の「ホーンテッド・ラグーン」。
日が落ちて暗くなるとカヌーが出航します。カヌーは2種類。ひとつは大人用。「心臓の弱い方や血圧の高い方は注意」と呼びかける怖~いツアー。もうひとつは小さい子供も一緒に家族みんなで楽しめるツアー。私達親子は迷わず家族用のカヌーを選びました。このツアーを選ぶ人は少なかったですね。見ると、赤ちゃんから、3~4歳の子ばかり。8歳のうちの娘が年長者! 小学生になるともう本格的な恐怖を体験したいんですねぇ。ところがカヌーがやってくると、その漕ぎ手は黒ずくめで顔は骸骨。5歳くらいの男の子2人は「乗りたくない! お願い~! やめよう~!」と泣き出しています。でもカヌーですから、一度乗ったらもう降りられません!
カヌーの旅は20分。恐怖の連続! ラグーンのあちこちにスピーカーが配置されているんですが、それが効果抜群。おどろおどろしい音楽とともに「ヘ~ルプ~~!」と助けを求める声。出発して1分も経たないうちに子供達は耳をふさいで顔を伏せています。ふと見ると水面を白い服を着た髪の長い女性がスーッと滑る様に歩いてついてきます。まるで日本の幽霊みたい。顔は髪の毛で隠れて見えません~! カヌーはいくつも橋をくぐるんですが、橋の反対側に人がぶら下がっていたり、黒い大きな蜘蛛が頭の上から何匹も降ってきたり、冗談じゃないですよね!
子供達は悲鳴も出ず、目をまん丸にして固まっています。怖がる子供の前で、親はあまり怖がることができないじゃありませんか! ですからカヌーに乗っている大人たち、思わず「ギャー!」と悲鳴を上げても、すぐに「あ、なんだ、作り物か」と力ない笑い声で言い訳をするんですよ。「ワァ~! ...あ、あんなのいるわけないよな~」とか。これが面白くて笑ってしまいました。
私は、水中から突然現れた3人のゾンビに腕をつかまれそうになって、あまりの怖さに「こっち来るな! あっち行け! あんた向こう向きなさいよ~!」。耳をふさいで目をつむっていた娘に「ママ! ゾンビ、日本語わからないよ!」と言われてしまいました。でも本当に怖かった! 20分間が地獄! でも怖いもの見たさの大人には大人気。毎日のように訪れる地元フアンもいて一日2千人以上のお客さんで賑わったそうです。
ポリネシア・カルチャーセンターのハロウィーン期間限定「ホーンテッド・ラグーン」は今年が初めてでしたが、大好評のため来年も行われるようです。今回は大人16歳以上が8ドル。5歳から15歳が5ドル。5歳以下は無料でした。昼間の明るく楽しい雰囲気ががらりと変わって、悲鳴が響き渡ります。常夏のハワイで全身に鳥肌が立つ、怖~い体験をしてみませんか?
ウォーリーおじさんのクッキーと読み聞かせ
今日はアメリカでは知らない人がいない、オアフ島の名物おじさんのお話です。
おじさんの名前は、ウォーリー・エイモスさん。現在72歳。この方は、アメリカの有名なお菓子「フェイマス・エイモス」のチョコチップクッキーの創業者です。今から30年以上も前の話ですが、ウォリーおじさんは、自分で焼いたチョコチップクッキーを近所に配っていたらそれが評判になって、チョコチップクッキーの会社を持つまでになったんです。
おいしいクッキーと、その明るい人柄で、ウォーリーおじさんは全米で有名になりました。今では、フェイマス・エイモス・クッキーのチョコチップクッキーは、アメリカのどこのスーパーでも売られています。
ウォーリーさんは、ハワイではテレビの子供番組に出ているので、ハワイの子供達はみんなこのおじさんを見て育ってきたんです。日本でいえば、「アンパンマン」のような存在でしょうか。うちの娘も幼稚園に入る前からテレビにかじりついていました。
ところがその後、会社はほかの人の手に渡ってしまい、ウォリーさんは全てを失ってしまったんです。「エイモス・クッキー」という名前を使う権利さえ奪われました。自分の名前すら使えない...。普通なら人生を投げ出してもおかしくない状況です。でも、ウォーリーさんはとにかくポジティブ。めげるどころか、また一からやり直して、2005年からオアフ島の北東の町、カイルアで新たにクッキー屋さんを始めました。
新しいお店の名前は「チップ&クッキー」といって、評判は上々。でも、評判がいいのはクッキーだけではありません。ウォーリーさんは、お店で子供達に本の読み聞かせをやっているんです。ウォーリーおじさんの読み聞かせは、毎週土曜日の午後2時から。その時間が近づくとお店に子供達が集まってきます。3歳から5歳くらいの子供が中心です。店内に一歩入ると、クッキーを焼くいいにおい~! 甘い香りに包まれてそれだけでも温かい気持ちになってきます。
読み聞かせは30分ほど。ただストーリーを読むだけでなく、子供達に「君ならどうする?」と問いかけながら進めていくんです。絵本の話が何倍も楽しめるし、時には子供建と一緒にストーリーを作っていくんです。大人の私も思わず引き込まれるくらい、聞いていて楽しいんです。付き添いの親御さんも一緒になって、お店の中は賑やか。子供達の半分はアメリカ本土やカナダからの観光客で、サインを求めたり、一緒に写真を撮ったりしていました。
ウォーリーさんは自分の失敗や経験を教訓にして、前向きに進むことを教えています。そんなウォリーさんの活動にたくさんの賞も贈られています。おじさんは持ち前の明るさとポジティブシンキングで、「失敗は成功の元!」と笑います。
ウォーリーおじさんのお店「チップ&クッキー」は、先月ワイキキのロイヤル・ハワイアンセンターにもオープンしました。これからワイキキでもウォーリーおじさんの読み聞かせが楽しめるようになるそうです。
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ホノルル港のハワイ・フィッシング&シーフード・フェスティバル
ホノルル港は豪華客船や大型貨物船が停泊しますが、38番埠頭は漁港になっています。「ピア38」と呼ばれるその一帯は、魚市場を中心に、新鮮なお魚を出すレストランができたり、最近変わってきました。そのピア38で「ハワイ・フィッシング&シーフード・フェスティバル」というイベントが先日、盛大に開催されました。
これはホノルル港を一日堪能できるフェスティバル。おいしい魚やシーフードのブースがあったり、クッキング教室が開かれたり。また、釣竿からボートまで、海と魚に関するありとあらゆる物が展示や販売されるんです。防波堤の上には真っ白な屋根のテントが並び、1万人以上の人で賑わったんです。
会場の中心は、魚市場の中。いつもは肌寒いほど冷房がきいている市場の中も、この日はたくさんの人で熱気ムンムンです。
魚市場の中でまず目を引いたのは、切り身になった魚たち。ショーケースに並んだ魚たちが本当においしそうなんですよ。赤身のカツオ、マグロ、カジキなどなど、ハワイ近海で取れるお魚は種類はそれほど多くはないんですが、どれも新鮮! また、ハワイで水揚げされるのは全て近海の魚なので冷凍ものはありません。だから新鮮なんですね。
食べ物のほかに楽しかったのは、ハワイの沿岸警備隊の船の見学です。
夜ワイキキやアラモアナの沖に青い明かりが見えることがあるんですが、あれは沿岸警備隊の船なんです。巡視艇は真っ白でスマートでかっこいい。ただ、ボートの先端に機関銃が2つ設置されているのがちょっと怖いんですよ。海では麻薬の密売や国籍不明の船との遭遇もあるので、こういう警備が必要なんです。
それだけでなく、海岸の整備や工事なども沿岸警備隊の役目なんですが、私達が一番よく目にするのはやはり救助活動。この日は、ピア38の沖で、救助活動のデモンストレーションが行われました。
隊員の一人が遭難した人の役で海にはいると、そこにヘリコプターが爆音とともに飛んできます。低空飛行で海におぼれている人を確認すると、そのまま海面の上でホバリング、静止します。海面はヘリコプターの風で白い波しぶきが立っています。するするっとロープが降ろされ遭難者を引き上げます。デモンストレーションだと分かっていても手に汗握る一瞬です。まるで映画のシーンのようですが、ハワイ沖では週に何回も実際に起こっていることなんです。
今回、いろいろな方にお話を伺ったんですが、フィッシング関係の方って、とても親切でやさしい! 漁船を見学した時は、男性2人に支えられて、力強く引っ張りあげられて、思わずかっこいい方の人によろめきそうになりましたよ!
「ハワイ・フィッシング&シーフード・フェスティバル」は、今年で2回目だったんですが、好評だったので、来年もまたこの時期に行われる予定です。
モイリイリの地区祭り
ハワイではコミュニティのお祭り、つまり地域の人達の手によって行われる地区のお祭りがとても多いんです。地区ごとに特色があって面白いので、訪れる人が年々増えていて、小さなコミュニティのお祭りはだんだんホノルルの名物イベントになっているんですよ。
先日はホノルルのモイリイリ地区という所でお祭りがありました。モイリイリはワイキキの裏側、運河をはさんで山手にあります。お祭りは「ディスカバー・モイリイリ・フェスティバル」。今年で13回目。
朝10時、トロリーバスに乗って行く「モイリイリ歴史ツアー」が始まります。ツアーのバスは朝10時から1時間ごとに4本出るんですが、これが大人気。当日、会場で売り出されるチケットはあっという間に売り切れてしまいます。私は朝9時から並んで、第1便のツアーのチケットを手に入れました。チケットは大人が2ドル、子供は1ドル。トロリーバスは壁や窓がなくオープンエアなので、すぐ目の前を景色が流れ、全身に風を感じながら走ります。
ガイドはモイリイリで生まれ育った日系3世のヨシダさん。説明は英語ですがゆっくりと説明してくれるので、なんとなく分かります。モイリイリは日本からの移民がたくさん住み着いた町で、戦前までは住人の9割近くが日本人もしくは日系人だったそうです。
バスは100年を超える日本のお寺や日本語学校を巡ります。日本語学校には当時ハワイ唯一の相撲の土俵もあったそうで、そこで行われた相撲大会のことをヨシダさんが話してくれたんですが、当時の様子が浮かんでくるようです。(写真は今年100周年を迎えたモイリイリ本願寺)
バスから見ていると花屋さんが目につきます。昔、サトウキビ畑での労働を避けて商売を考えた日本人がこの地区にたくさん花屋さんを開店したので、モイリイリは「ホノルルの花の町」と呼ばれたそうです。今でもキングストリート沿いには、多くの花屋さんが軒を連ねています。
ハワイ日本文化センターもここモイリイリにありますし、広島の厳島神社の朱色の大きな鳥居のレプリカもあります(写真はトロリーバスから見た鳥居のレプリカ)。日本からの移民のルーツがここにたくさん残っているんですね。日本との関わりや時代の移り変わりをこの30分ほどのバスツアーで教えていただきました。
フェスティバル会場となった公園には子供達が無料で楽しめるブースがたくさんできて、モイリイリの日系のお年寄りが日本の昔の遊び、コマ回しや輪投げ、だるま落としなど、今では日本の子供もやらないし、民芸品のお店でしか見ないような遊びをハワイの子供達に教えていました。これが意外にも大人気で、子供達が集まって来て「次は僕!」って列ができるくらいなんですよ。ハチマキ作りを教えるブースもあって、こちらも人気でした。
地域の住人が一年がかりで準備して作り上げていくイベント、
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「小松昌美のハワイ生活」
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