トークパレット月曜日「小松昌美ハワイにおいでよ!」
今日はホノルル・マラソンが行われています。ハワイはここ数日大変な暴風雨で、あちこちで川が氾濫し、腰まで水に浸かる住宅も多かったんです。停電も多く、学校もあちこちでお休み。実はわが家も大雨の影響で電話の調子が悪くなっています。そんな状況なので、マラソンの開催も心配されていました。
今年のホノルル・マラソンは参加者が去年より4000人ほど少なく、日本人が大きく減っています。これは飛行機の燃料サーチャージの高騰も影響していると言われています。ハワイにも少しずつ不景気の風が吹いてきて、観光業やレストラン業にかげりが見えてきています。長年やっていたレストランの閉店のニュースもよく聞きます。
そんな中、連日行列ができるレストランがあると聞いて行ってきました。それはホノルルのアロハタワーにある「まきの茶屋」。ここはビュッフェスタイルの和食レストランなんです。つまり、並んだ料理は全て食べ放題、取り放題!
まきの茶屋の人気は、高級レストラン顔負けの食材です。一番の人気は和牛。日本の群馬県産です。貴重な和牛をここでは好きなだけいただけます。テーブルのコンロで焼く和牛は、ほっぺたが落ちそうなおいしさ! ハワイにはアメリカ産の「和牛もどき」がたくさんありますが、やっぱり本物の和牛はお肉が柔らかくて口の中でとろけそうでした。

ほかに、カニ、ロブスター、ウニも食べ放題。お寿司もあります。鉄板焼き、温かいうどんやラーメンはその場で一つ一つ作ってくれます。お好み焼き、焼きそば、チャーハン、たこ焼きまで...。デザートだってケーキやフルーツはもちろんおいしいし、目の前で焼いてくれるクレープは絶品です。
実はまきの茶屋のオーナーの牧野さんはアメリカでは有名人。27年前にカルフォルニアにジャパニーズ・ビュッフェスタイルのお店を出した時から、「行列を作る伝説の男」と呼ばれている方なんです。でも彼が初めてアメリカに来て日本食レストランで働いていた時は日本食が今ほど人気がなくて、メニューをじーっと眺めては帰ってしまう人が多かったそうなんです。いくら英語で説明が書いてあってもわかりづらい。
そこで思いついたのが日本食のビュッフェだったんです。ビュッフェならどういう料理か一目でわかるし、少しずつとって試すことができますよね。そしてランチもディナーも数百円と、値段をぐっと安くしました。これが新聞でとりあげられて長蛇の行列ができました。それから各地のショッピングモールから「ぜひ来てくれ!」と声がかかって、全米にお店を広げていきます。
その後1999年にハワイに「TODAI」という和食ビュッフェレストランをオープン。そしてそこを人に譲って、今はアロハタワーとパールシティに「まきの茶屋」を構えています。
儲けは少なくてもたくさんのお客さんに来てもらえるようにするというのが牧野さんのやり方。結果的にはそれが成功しているんですね。大きな体のハワイの人達がずらっと並んだ料理を前に、本当に幸せそうな顔をしてあれこれ選んでいる姿は、まるでアミューズメントパークです。やっぱりおいしいものを安くお腹いっぱい食べられることが一番。300人入る牧野さんのお店は、不景気でもいつも満席です。
まきの茶屋はアロハタワーの2階。人だかりができているのですぐ分かります。ただし週末の夜は行列を覚悟してお出かけください。ランチなら1500円前後、ディナーは3000円前後です。年中無休で、クリスマスも元日もオープンしています。
(本文中の値段などは放送時のものです)
オバマ・ツアー
先月の大統領選挙で次期大統領に決まったオバマさん、クリスマス休暇は生まれ故郷のハワイで過ごすというニュースが伝えられました。
ここオアフ島にはオバマさんゆかりの場所がたくさんあるので、その場所を巡る「オバマ・ツアー」が誕生しました。まだ先週からスタートしたばかりなんですが、新聞やテレビのニュースで取り上げられ話題になっています。オバマさんのあの情熱はどこでどう育まれたのか、それはハワイを理解するとよく分かるというんです。そこでさっそく私も「オバマ・ツアー」に参加してきました。
まずは、ホノルル市内が一望できるタンタラスの丘(写真は丘から見た景色)に向かいました。東にはダイアモンドヘッド、西はホノルル空港や真珠湾まで見渡せる場所でハワイの自然や文化に触れながら、オバマさんは海と山に囲まれ民族の入り混じるハワイの独特の文化に育まれていったという説明がありました。
それからオバマさんゆかりの場所を車で回ります。
そして1961年8月4日、オバマさんが生まれて、3人でマノアの家(写真右)で暮らします。ここも車で行ったんですが、こぢんまりとしたその家は、マノアの谷にひっそりと佇んでいました(今は別の方が家主です)。
オバマさんは生まれてまだ11ヵ月の時にお父さんとは別れて、ホノルルの市立小学校の幼稚園部に入学しますが、1年生の時、母親の再婚相手の国インドネシアに引っ越すんです。そして4年後オバマさんはハワイに一人きりで戻ってきて、母方のおばあさんの家(写真右)で育てられるんです。ハワイの有名校、プナホウ・スクールで小学5年生から高校を卒業するまで、8年間おばあさんと暮らしました。欧米ではおばあさんに育てられることが珍しいらしく、驚く人も多いそうです。そこでハワイは東洋と西洋の文化が混ざり合った独特の文化があるということを説明してくれるんですね。オバマさんがおばあさんと暮らしたコンドミニアムとプナホウ・スクールの近所も車で回りました。


あと回ったのは、オバマさんが初めてアルバイトをしたアイスクリーム屋さん(写真左)。オバマさんが大統領候補になってからお客さんが2割ほど増えたそうです。それから、オバマさんがよく行った映画館(写真中)。そこは今では車の部品のお店になっています。そして今でも地元の人が列を作るハワイ版カキ氷のお店ワイオラ・シェイブアイス(写真右)。オバマさんの好物はグァバ・オレンジだったそうです。
ツアーバスではオバマさんが子供だった60年代の音楽をバックに流しながら、当時の友人や先生の話を聞いて、ごくごく普通だったというオバマ少年を思い浮かべながら各地を回ります。
オバマ・ツアーは、毎日午後1時から、ワイキキの主なホテルに迎えに来てくれます。2時間半のツアーで、大人が40ドル(4千円)。4歳から12歳までの子供が30ドルです。案内は全て英語ですが、ガイドの方は「なるべくわかりやすい言葉で話しますよ!」と言っていました。
(本文中の値段などは放送時のものです)
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ブラックフライデー 感謝祭翌日のビッグセール
先週の木曜日(11月27日)はサンクスギビングデー、感謝祭でした。秋の収穫を祝う行事で、家族や親しい友人が集まり、七面鳥やパンプキンパイをいただきます。
この感謝祭が終わると街は一気にクリスマスムード。そして本格的なクリスマス商戦がスタートします。感謝祭からクリスマスまでのほんの1ヵ月足らずで、年間売り上げの半分を占めるというんですから、すごいですね。
特に感謝祭翌日の金曜日は、一年で一番大きなセールが行われる日で、「ブラックフライデー」と呼ばれています。この日はどのお店も早朝からお店を開けて、最高の売り上げを記録し、たくさんの黒字を生むことから「ブラックフライデー」というんです。
でも今年は金融不安の影響で客足が心配されています。そのため2週間ほど前から大幅なセールを始めるお店が目に付きます。今年のブラックフライデーの大セールはどうなんでしょうか?
そこで、日本人にも人気の西オアフにある「ワイケレ・プレミアム・アウトレット」に行って来ました。アラモアナ・ショッピングセンターなどほかの大きなショッピングモールでもその日は朝6時からセールをスタートさせるんですが、ワイケレ・アウトレットではなんと感謝祭が終わって日付が金曜日に変わる深夜12時からセールがスタート!
セールが始まる様子を見るために、私はうちを夜10時半に出発。ワイケレまでは昼間でも車で20分なので、オープン1時間前にはワイケレに到着!...の予定だったんですが、予想を絶する事態になっていたんです。
フリーウェイはワイケレの一キロ手前から大渋滞。ぴくりとも動かないんです。しびれを切らした人達は車を次々と降りて歩いているんですよ。
私は車を置いていくわけにもいかず、一時間半、渋滞にどっぷりはまって、結局ワイケレに到着したのは12時半でした。
ワイケレ・アウトレットは一流デザイナーブランドが50店ほどの立ち並び、普段でもほかのお店より25~65%も安いんですが、この日はその値段からさらに30%~60%引き。物によっては75%引きになっています。どの店も入り口前に長~い列ができて、入場制限されています。私も何度も来ていますが、これほどのたくさんの人を見たのは今回が初めて。
人気ブランド「コーチ」のお店の前には6時間前から行列ができたそうで、私が着いた時には400人以上が並んでいました。コーチでは2時間以上待ち、ほかの店でも20~30分は当たり前。お店の外に並んでない所でもレジでは行列。どこもかしこも行列、行列なんですよ。
そのうえ、眠気覚ましにコーヒーを飲みすぎてトイレに駆け込むと、そこも30人以上の列。本当に青くなりましたよ!
心配された客足は、ショッピングモールの方が見た限りでは去年の来場者数と変わらないようだということでした。この客足があと1ヵ月続くといいですが...。
お客さんは、若い人が多かったですね。深夜の買い物は体力勝負なんですよ。私は午前3時までいたんですが、あの行列の長さとあまりの行列は朝5時ごろにいったんなくなったそうですが、2時間後の午前7時にはまた長蛇の列ができたそうです。
ハワイでGYOTAKU(魚拓)が人気!
先月、この放送で紹介したホノルル港のフィッシング・フェスティバルを取材した時に、とても気になっていたものがありました。会場で「魚拓」のオークションがあったんですよ。実は、ハワイではここ数年ちょっとした魚拓ブームが起こっているんです。それで魚拓が千ドル2千ドル、10万円、20万円という高額の値段で飛ぶように売れているんです! 英語でフィッシュ・プリントと言えば誰にでも通じますし、日本語のままギョタクと言ってわかる人も多いんです。ただし発音は「ギーヨタァク」。
日本の釣り船や料理屋さんで見かける魚拓は白い紙に黒い墨で魚を写したものが多いですよね。釣り上げた魚の大きさを記録するものです。ハワイの魚拓はもっとカラフル。日本にも色をつけた魚拓はありますが、ハワイの魚拓はアートとして人気があるんです。
フィッシング・フェスティバルのオークションで知りあった魚拓アーティストの林ナオキさんにお話をうかがいに、オアフ島北東の町カネオヘにあるギャラリーにおじゃましてきました。林ナオキさんは日系4世。日本で生まれて6歳まで日本で過ごしましたがその後はずっとハワイ。日本語はできません。ハワイに来てから釣りを始め、11歳の時にナオキさんのおじいさんに魚拓を教えてもらって、見様見真似で初めて作りました。その後、ハワイの釣り人の間でナオキさんの魚拓が有名になり、6年前にギャラリーを構えるまでになったんです。
ナオキさんは黒いインクで魚の形を写し取ったあと、色をつけていきます。海の中にいた時の色を再現するんです。例えば、カツオを色づけするには薄く伸ばした青いインクを何度も重ね、尾びれや背中の部分に薄く黄色を入れていきます。そうすると、見る見るうちにまるで生きているようなカツオができあがるんですよ。
一匹の魚だけ作品にする時もあれば、まるで海の中をのぞいたようにたくさんの魚が泳いでいる魚拓もあります。足をうねうね広げた大きなタコの魚拓は、今にも動き出しそうです。
ナオキさんの作品をアートとして買う人も多いんですが、ギャラリーを訪れる人の半分以上は、自分の釣った魚を魚拓にして残してほしいと魚をぶら下げてくるんです。「孫が初めて魚を釣った記念に!」とか「50歳になった記念に」とか。ですから持って来る魚の種類もサイズも色々なんです。お値段は100ドル、一万円からとちょっと高いんですが、ハワイ島のコアの木で作った額に入れて渡してくれます。
彼のアートは釣り人以外からも注目を浴びています。ヨーロッパやアメリカ本土からの観光客の中には魚拓に東洋的な魅力を感じて持ち帰る人も多いんです。クリスチャン・ディオールのあるデザイナーは、ナオキさんの大きな作品をパリのオフィスに飾っているそうです。そのほか、ハワイの人気レストラン「ロイズ」にも壁に彼の魚拓アートが飾られていますし、アロハシャツで有名なレイン・スプーナーでは、ナオキさんの魚拓がアロハのデザインに使われていて、人気を集めているんですよ。メイシーズでもTシャツになって売られていて、この時期クリスマスのプレゼントとして人気です。ハワイでは魚拓Tシャツを着ている人をよく見かけます。
(本文中の値段などは放送時のものです)
★★ 小松昌美のブログ ★★
「小松昌美のハワイ生活」
http://hawaiinioideyo.cocolog-nifty.com/blog/
この番組ホームページで紹介しきれなかったこぼれ話や
取材の時の写真、
それに普段の私のハワイでの日常生活を
色々とご紹介しています。
よろしかったら一度と言わず何度でも覗いてみてくださいね!
ハワイ州の25セント記念硬貨
先週11月10日、ハワイ州で初めての記念硬貨が発行されました。アメリカでは、財務省が1999年から10年がかりでアメリカ50州の記念硬貨を発行する「全米50州25セント硬貨プログラム」を進めていました。50州の古い順に記念の25セント硬貨が発行されていたんです。最初にアメリカの州になったデラウエア州から、毎年5枚ずつ10年かけて50州の記念硬貨が出揃います。その最後を飾ったのが、50番目に制定されたハワイ州の記念硬貨なんです。
アメリカで流通しているコインは4種類。1セント硬貨、5セント硬貨、10セント硬貨、そして25セント硬貨。25セント硬貨は「クォーター」と呼ばれていて、日本の500円玉に似ています。コインの中でもクォーターは出番が多いんです。自動販売機、路上パーキング、コインランドリー、そして子供用の乗り物など、一番よく使うのがクォーター。
普通のクォーターは、表は初代大統領ジョージ・ワシントンの横顔で、裏は鷲が羽を広げているデザイン。この50州の記念硬貨のクォーターは、各州の特色がデザインされていて、ユニーク。その州の歴史や特産物などがコインのデザインを見ればすぐ分かります。
ハワイ州記念硬貨は、カメハメハ大王が手を高く掲げたデザイン。掲げた手の先にはハワイの8つの島々が並び、ハワイがアメリカの州になった時に定められた州のモットーがハワイ語で「ハワイの島は正義によって永遠に続く」と刻まれています。
この50州25セント硬貨プログラムは、コレクターがたくさんいます。記念硬貨といっても25セント、日本円で25円くらいなので小さな子供でもコレクションできます。コレクターは1億5千万人はいると言われています。
ハワイ州の記念硬貨発行のイベントは、ホノルルのダウンタウン、ビショップ・スクエアで行われました。ハワイのテレビ局は全て集まり、新聞、ラジオ局とマスコミで賑やか。
ハワイの銀行では、この日の午後2時から一斉に記念硬貨を発売することになっていたのですが、イベント会場ではお昼の12時半から先行発売。それを目当てに、会場には2500人の列。ダウンタウンをぐるりと囲んでしまいそうなくらいでした。
イベントには日本の造幣局の方もいらっしゃいました(写真右の方、新原芳明造幣局理事長。左はアメリカ造幣局長、エドモンド・モイさん)。日本でも来月から47都道府県の記念硬貨を発行するそうです。こちらは25円ではなく、500円と千円だとか。
私も今回、ハワイの記念硬貨を買いました。
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