現場にアタック
埼玉・芝園団地に中国人居住者増加。「多文化共生」を考える
★どんなことが問題になっているのか?実際に芝園団地に行ったところ、団地のエントランスには「団地内花火禁止」「上階からタバコを落とすな」などの貼紙。ゴミ捨て場にもルールを守るように書いてある。階段の踊り場には「ここはトイレではない」とまで。確かにマナーの悪さを指摘する貼紙が多いようです。
★実際に住んでいる日本人の方に状況を聞いてみたところ、「雑誌の記事の通り。夕方になると料理の匂い。ベランダ越しに大声で会話。中国人に 囲まれちゃったなって感じ。でも子供は打ち解けるのが早いみたい。大人のほうがシコリがある」と語る女性や、「雑誌に階段の踊り場でトイレみたいにあるが、実際に目撃したことはなく、本当かどうかはわからない。私は30代だがもう慣れた。お年寄りのほうが差別的に見てるかもしれない。」と語る若い世代の男性もいました。
★週刊新潮には、自治会費を払わないなどとも書かれていたのですが、聞き取り調査を行うと、これも本当であることがわかりました。
★では、なぜ、中国人の住民が増えたのか?最寄り駅の京浜東北線・蕨駅から徒歩6分。蕨駅は上野駅から25分という好立地もあるが、もちろんそれだけではない。民間の賃貸住宅は外国人にはなかなか貸さないがURの場合は、分け隔てなく貸す。それに中国から日本への就労者の増加が合わさったというのです。
★住民同士での解決を諦めた日本人が団地を出ると、そこに新しい中国人が入居、一方空き部屋が増え、中国人入居者はますます増加ということらしいのです。
★ただ、年齢によっても温度差があって、若者や中国人にとって団地は「次に移る迄の仮住まい」。一方の日本人の高齢者には「終の棲家」で、簡単に出て行くわけにはいかない事情もあるとのことでs。
★住民には、問題の解決についてはURや行政になんとかして欲しいとと思っている方が多いようです。
★上の階の中国人が火のついたタバコを投げて、布団が焦げた事があった。それで文句を言いに行っても、「中国ではよくある」「言葉がわからない」となることも。
★そこで、都市再生機構に「今後外国人入居者と日本人の文化の摩擦を解決する具体策はあるか?」と問い合わせたところ、書面で回答を頂きました。
★その資料には、①「住まいのしおり」「掲示物」「配布物」の外国語版を作成。②入居者と住宅管理センターとの電話の通訳システム。③集会所などを使った交流イベントの実施。こういった策を具体的に施しているということ、そして実際に江東区の団地ではインド人の自治会役員が生まれたなどの実績が書かれていました。
★URも対策は考えている。でも住民の方々は、いまだに不満を抱えて生活をしている。解決には至っていません。URだけでなく、国土交通省も「多文化共生のための調査報告書」を作成するなど、考えてはいるということなのですが・・・。
★取材に応じてくれた50代の男性は、「夜に爆竹の音がすると、日本人かもしれないのに『あ、中国人だ』って思う。ここではなんでも『中国人が』というようになりがち。疑って暮らしている部分もあるから解決と言われても難しい、と言います。
★いま外国籍を持つ入居者はURの全ての住宅の2%(19000世帯)二達しており、URも努力しているのですが、団地によって事情も違うため、「制度の導入」といったシステム的なことだけでは解決には至りそうにありません。※「2%」の中には法人契約者と同居人は含まれていないそうで、実際の人数はもっと多いということです。
★「多文化共生」。日本がおかれた国際的・経済的立場からも、今後、外国人居住者は増える可能性があります。近い将来、全国的にもテーマになるかもしれないこの問題を、偶然か必然か抱えた芝園団地。日本の住居の明日について考える上で、注目です。
レポート記者:川原雅史
住宅エコポイントについて
昨日から、住宅エコポイントのポイント申請が始まりました。住宅エコポイントって何?という人におさらいをすると、省エネの基準を満たした住宅の新築や住宅のリフォームなどをすることによって得られるポイントで、家電のエコポイントのように商品券や地域物産品との交換や、他のリフォームに使用することができます。
これは、エコキュートなどの省エネ製品につくわけではなく、家全体をくるむ「断熱」に関する建材についてポイントが発生します。いかに冷暖房を長持ちさせる家にするか、という考え方ですね。そんななか、今回注目になっているのが、エコポイントが「リフォーム」にもつくという点。
壊れたら換えなきゃ、と思うけど、性能を良くしようとは、あまり思れないため、今回のリフォームにポイントが付く、というのは画期的。特に、一番対策を行うべき場所が「窓」とあって、窓の交換にポイントが厚く配分されています。窓を1つ交換するごとに、ポイントが付与されるのです。
ところで、部屋に2つある窓のうち、1つだけ換えたらエコポイントはもらえるのでしょうか。これは、もらえます。
国土交通省によりますと、今回の住宅エコポイントは、とにかく少しでもエコに興味を持ってもらうためということで、厳密に区分を設けたりせず、手続きもなるべく簡便にできるようになっている。しかし一方で、そんな状態の部屋が「エコ」と言えるのでしょうか?さらには、一緒にバリアフリーの改修をすると、ポイントがつく。これはエコとは関係ありません。
一見、すごい柔軟に見えて、エコに興味を持ってもらえる仕組みにはなったものの、これでエコの本質を知ることができるのか。実感できるのか?この点について、日経アーキテクチュアの副編集長、高津さんは言います。
やっぱりエンドユーザの方々にきちんと伝えなくちゃいけない、ことというのは、1000億を使って、CO2をどれだけ削減できたのか。所謂効果測定としてですね、数字をまとめてほしい、と考えています。できるだけ早い段階で、具体的にどのくらい住宅の断熱性能が、今回のエコポイントを活用したことによって、こんなに効果があって、どんどん、エコポイントを活用している人が増えているというようなものを、継続的に発表していってほしいなと思っています。それがないと、最終的には、エンドユーザの方々の理解っていうのも、なかなか得られないと思うんですよね。
もちろん今回の住宅エコポイント、エコだけではなくて、景気対策という面も持っている。だからこそ「結局景気対策だった」と言われないようにしなきゃいけない。
また、簡便とはいえ、住宅エコポイントがどのようなものか、まだ情報が少ない状況。下記のホームページを参考にしてください。
ケンプラッツ:住宅エコポイント
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/building/ecopoint/
住宅エコポイント事務局
担当:宮澤日出海
3月4日 ギリシャ人の気持ち
ギリシャの財政赤字の問題。
参加する通貨「ユーロ」の安さにもつながり、その大きな影響が
連日ニュースになっています。
きょうの「現場にアタック」では、
日本に在住のギリシャ人の方々に、率直な感想、さらには
もともとの自国通貨「ドラクマ」についての思いなどを語っていただきました。
(構成の都合上ご紹介できなかった皆さん、失礼いたしました)
紀元前のアレクサンダー大王の活躍をネタに
「ドイ○やフラ○○はうるさい。もっとギリシャをリスペクトしては?」といった言説は
とても新鮮で、正直驚きました。2300年以上前のことですよ!
きょうの放送をお聴きになって、
「ギリシャの文化にますます興味が沸いた」
「自分もギリシャ人だがまったく意見が違う」
「ギリシャ料理って何があるの?」
という方は、ぜひ今回取材にご協力いただいた老舗「エーゲ海」へどうぞ。
渋谷警察署の向いにあります。言うまでもなく、美味しいです。

ギリシャレストラン「エーゲ海」(渋谷)
詳しくはこちら http://r.gnavi.co.jp/a149500/
ドラクマ硬貨など見せていただきつつ、
オーナーのギリシャ愛などに耳を傾けるもよし、です。
女性の皆さんはコーヒー占いもあるそうで。
私は気になったので、占ってもらいに行く予定を既に立てました。
しかし、ユーロ脱退、ドラクマ復活なんてことはあるのでしょうか?
ニュースに引き続き注目を。
ベンツのクリーンディーゼル車発売から、改めてエコカーを考える
★今回メルセデスベンツから発売されたのは、「E350ブルーテック」というモデル。輸入車で初めてクリーンディーゼルエコカー減税の対象になっている車種。排ガス中の有害物質を大幅に減らした次世代のディーゼル。環境性能が認められて100%の免税に。自動車取得税と重量税が全額(40万程度)減免されるうえ、購入補助金も受けられるそう。セダンが798万円でステーションワゴン833万円。ベンツといえば高級車の代名詞なので、価格自体は高いのは確かだが、柿沼さんは「軽油は安く、ランニングコストを考えると得。これから注目されるだろう。」と話しています。
★日本では、「ディーゼルカー=エコ」というイメージは、一般的には、あまり定着していないのではないでしょうか。ディーゼルの排気には、窒素酸化物(NOx)とスス(PM)などが含まれているのですが、ヨーロッパでは各メーカーこの排ガスの浄化をふくめ、技術を磨いてきました。 排ガスにトラップを作りガスを無害化する技術や、排ガス中に尿素水を噴射しNOxを浄化する技術(ブルーテック)など。ヨーロッパのものはハイテクなディーゼルです。では、なぜ日本とヨーロッパでディーゼルカーの技術に差がついたてしまったのか?自動車評論家で特に「技術」に詳しい両角岳彦さんにきいてみました。
★両角さんは、『排ガスについて議論が始まったのが30年前。その中でディーゼル車は難しい点があって、窒素酸化物を減らそうとするとススが増える、その逆も起こるという関係にある。欧州はススを減らすところから。日本は、逆に窒素酸化物を減らすところから入った。なので、日本では煙が多いイメージがついた。更に石原都知事がススの入った容器を振ってみせるパフォーマンスをするなどし、窒素酸化物規制を強め、首都圏で売れにくくしたことも日本からディーゼル乗用車が消えた一因。一方、欧州は燃費のよさに着目し、技術革新を続けてきた。国策も影響しているんですね』と言います。
★ディーゼルの排ガス中にある窒素酸化物を減らすには軽油の燃焼温度を下げなくてはいけない。でも燃え残りができススは増える。逆も成り立つというやっかいなものです。これを、どちらから削減するか、といった国の方針が分かれ目となったようです。
★しかし、ヨーロッパのクリーンディーゼルカーのエコ技術は高く、売れているという。なぜこれまで、そういったものが日本に入ってこなかったでしょう。
★両角さんは「日本の市場にニーズがない、市場が狭いという中で、日本の規制にどう対応するのかがポイントになった。日本が新しく定めようとしている規制は世界的に見ても厳しいのだが、これがなかなか決まらなかった。それに対して、欧州各社が、ごくわずかな台数しか売れないのに、わざわざ合わせ込んで車を作るかというと大変という判断があった。日本の規制が明確になり、ようやく欧州各社も動き出したところです。』と説明します。
★日本は世界最高水準の排ガス規制へと動きてきたが、なかなか決まらず、ヨーロッパ各社も足踏みしていました。規制がようやく定まりメルセデスベンツはE350ブルーテック発売へと漕ぎ着けたのです。欧州では、ワーゲンやアウディ、BMW、ボルボなど、ディーゼルについて各社高い技術を持っています。日本でもこれから、更に安価なメーカーの参入も見られるでしょう。
★じゃあ一方で日本メーカーはというと、マツダを筆頭にディーゼルエンジンを独自に開発している会社や、日産のようにルノーから技術を受けている会社などもあるのですが、まだまだこれからといったところだそうです。
★両角さんは『日本はエコカーというとハイブリッドカーや電気自動車しかないという風潮だが、内燃機関はこれから先も当分なくならないし、なくせ無い。電気自動車が普及してもシェア10パーセントに届くのさえ、いつになるだろう・・・。そういう意味で、いくつもの動力源や自動車の形を選択肢として持っておくことは、今後の日本の自動車産業にとって重要』とも言います。
★もっとも、消費者にとっての疑問は、「じゃあ、どのエコカーが一番なの?」というところでしょうが、どれが一番いいのかという疑問を両角さんにぶつけたところ、こんな答えが返ってきました。
★『みなさんエコカーって一言で括りすぎ。例えばCO2が少なくできる車、周りの大気環境を きれいにできる車、お財布に優しい車などが一緒になって考えられてしまっている。それをよく分けて考える必要があるし、使い方によって、適切な動力源・車は違うし、適材適所で選ぶ必要がある。ただ、消費者が自分にあった車を選ぶ上で、適切なアドバイスができるメディアや評論家がいないのも問題。今後の課題でしょう。』
★電気で言うと、原子力発電はいいのかという議論もあるでしょうし、発電でCO2も出ます。また、ハイブリッドカーも含め、電池のリサイクルの体系もない状況。一方、水素自動車はインフラ整備に巨額が必要...などなど一長一短なんですね。
★日本人はいま、「クリーンディーゼル車」という新しい選択肢を与えられました。今後の自動車産業を考えていく上で、今回のクリーンディーゼル車の発売は大きな転換点になりそうです。
レポート 川原雅史
フロッピーディスクに代わる、次のメディアは?
先日、パソコンの新しいパーツを買った時に驚いたことがありました。なんとマザーボードに、フロッピーディスクドライブの接続端子が付いていないではありませんか。確かに最近のパソコンにはFDDが搭載されておらず、いまではデータをやり取りするメディアとしては、USBメモリが主流になっています。
では、情報の記録は何でもかんでもUSBメモリ=半導体メモリでいいでしょうか?一概にそうとは言い切れないようでした。
様々な記録メディアの販売を手がける、イメーションによると、
・半導体メモリは形が小さいから、可搬性に優れるというところが一つの大きな特徴
・ただ一方で、書き換え限界があったり、静電気の影響を受けてデータが破壊されたり、という面もある
・ということで、半導体メモリは、一時的な保管に向いている
ということだそうです。半導体メモリは、電気信号で情報を保持しているので静電気が天敵。また、コネクタ部分の磨耗によってデータが読み込めなくなる危険性もあるため、長期の保存には向いていないというのです。(因みに、フロッピーのような、磁石に弱い、というものはありませんが。)
今振り返るとフロッピーディスクは優れたメディアでした。1970年代に8インチのフロッピーがIBMによって商用化され、次いで5インチが、そして現在目にかかることのできる3.5インチのフロッピーがありますが、およそ40年のあいだ、円盤に磁気記録するメディアとして長い間使われ続けているのです。
ちなみに3.5インチのフロッピーは、あの、ソニーが実用化したものです。Yシャツのポケットに入る大きさということで、1980年に開発が完了、1982年のSMC-70という機械に標準搭載され、その後、世界標準となりました。
しかしソニーは、3.5インチのフロッピーディスクドライブの生産を昨年9月で終了するという決断を下します。今後、フロッピーディスクドライブを入手することは難しくなってくるかもしれません。となると、今までのフロッピー資産を、現存するメディアに移行しなければならない。
そこでソニーに、フロッピーに代わるメディアは何なのか?ときいたところ、
・まず、前提としてフロッピーディスクをお客様がどのように使っているのか、ということによる
・データのやりとり、という点に関しては、USBのないパソコンは殆どないので、ドライブなしでデータをやりとりできるUSBメモリに分がある
・一方、アーカイブ、という目的ならば、大容量の光ディスク、ブルーレイ、DVD、CD‐Rといったものがいい
長期保存には、光ディスクが向いている、ということなんですね。
しかし、光ディスクの商品寿命は、初期のCD-R、DVD-R製品を使っていてデータを失ったことのある私にとっては、意外と短いのではないか?と疑問でした。しかし、実際にはそんなことはないようです。イメーションによると、
・記録メディアは大きく4つ、磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ、ハードディスクがある。
・光ディスクは、よく寿命のことを言われる方がいるがこれらのグループの中では意外にも、一番保存性に優れている
・もちろん気温とか明るさによって推定寿命は変わってしまうが、それらに注意して保存すれば、数十年は大丈夫
USBメモリとは異なり、光ディスクは傷など物理的な破壊には弱いですが、そこをきちっと守れば、フロッピーディスクと遜色のない期間、データを保存することが可能とのことです。
このように、今出回っている記録メディアには、それぞれの特徴があり、ざっくり、長期保存はDVD-Rなどの光ディスク、手軽なデータのやりとりにはUSBメモリ・半導体メモリ、と使い分けることがよさそうです。
ちなみに、フロッピーディスクは、容量は少ないものの、これら全てをカバーしていたんですよね。今すぐになくなる、というわけではありませんが、フロッピーディスクよ、永遠なれ。
イメーション http://www.imation.co.jp/
担当:宮澤日出海
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