現場にアタック

2016年03月01日(火)

担当:近堂かおり

日本時間のきのう発表されたアカデミー賞

注目の主演男優賞はレオナルド・ディカプリオでしたね!5度目のノミネートで、ついに悲願のオスカーを手に入れました。

5回のノミネート以外でも、いい作品はあってもノミネートされなかったこともあり、アカデミーはディカプリオに賞をあげる気がないのでは、なんて話もありました・・・・。

レヴェナント 蘇りし者』での演技を評価されての受賞。

アメリカ西部に先住民たちが暮らしていた19世紀初めに実際にあった話。

今回の受賞について専門家はどう見たか、伺ってみました。

映画雑誌「DVD&ブルーレイVISION」の編集部・大北優子さんのお話。

きましたね~。本当によかったです。編集部員の人も泣きながら観てました。授賞式で会場にいる女優さんたちがスタンディングオベーションしていたので。ケイト・ウィンスレット・・・『タイタニック』コンビ・・・がうるうるしながら泣いてましたね。誰もが特別だったと思います。

まあ、でも本当にご老人のオスカー会員に嫌われているんだろうなとは思っていたんですけど、『レヴェナント』ですごく体を張って、今まで見たことがないですね、こんなディカプリオは。今回あんまりセリフがないんです。だから目で訴えるシーンが非常に多くて、ある意味、新境地なのではないか。もう今回、取れないとたぶん一生ムリだろうなっていう渾身の演技を見せているので、オスカーも納得。

世界中で大ヒットして14部門もノミネートされた『タイタニック』では、主演のディカプリオだけノミネートされませんでした。

オスカーに近くなる、と言われる、実在の人物(ハワード・ヒューズ)を演っても、

障害を持つ難しい役を熱演しても・・・、

太った74歳の役、西部劇の人種差差別主義者の悪漢を演っても・・・。

とにかくいろんな役に挑戦したのに、ことごとくだめ。

今回は氷点下30度の大自然ロケでスタントなし

格闘シーンで鼻を骨折したり、極寒の海に飛び込んだりこれで賞を取れなかったら何をやればいい!?という熱演。

授賞式の会場は発表前はみんな祈るような目で壇上を見つめ、ディカプリオの名前が呼ばれた瞬間、総立ち

いかにみんなこの受賞を待っていたか。

実は日本にも、ディカプリオの受賞をずっと心待ちにしていた人がいた。

それは栃木県日光市、鬼怒川温泉にあるゴーカート場「グランデ・イソーラ」の社長・大島裕人さん

鬼怒川のゴーカート場がディカプリオとどういう関係があるの???

『タイタニック』の当時、鬼怒川温泉に来ていただいて、ホテルに入る前に、私どもは、カートのサーキットなんですが、乗っていただいてかなり盛り上がって、次の日もまた来ていただいたという経緯があります。後々わかったんですが、映画会社のホームページを見たら、お休みがあるけど何がしたいと聞いたら、「電車に乗りたい。温泉に入りたい。サルが見たい」というので、まさに鬼怒川がどんぴしゃですね。日光猿軍団に寄って、温泉のホテルに帰る時に私どものレーシングカーを見て寄ってくれたって書いてありました。
ただ私自身が、有名な人かどうかというのは全く知りませんでしたので、すごい至近距離でお会いした時に右目と左目が青とか緑色だったんですね。それで、近所で飼っているシベリアンハスキーと同じ目をしてるなというのが第一印象でしたね。

お忍びで鬼怒川のゴーカート場に遊びに来たことがあるんですね!!

しかし、大島さんは、レオ様のこと知らなかったんです!(笑)

どれくらい知らなかったか、というと・・・。

なんと、ディカプリオが一緒に写真撮りましょう、と言って、

大島さんの奥さんの背中側から抱きかかえるように腕をまわして・・・ポーズをとろうとしてくれたんですって!

そうです!あの船の先端に立ったタイタニックの有名なポーズです!!(うらやましいぃぃぃ!)

それなのに大島さんは、「その人は私の奥さんなので、NO,NO,NO,NO!!」と断ってしまったくらい、知らなかった(笑)

当時は、大島さんが一念発起し鬼怒川温泉にゴーカート場をオープンして3年目のこと。

その時の元気な外国人がディカプリオだと知った大島さん、それからずっと気にして、20年近くアカデミー賞の結果を追いかけていたそう。

実は鬼怒川温泉の観光は、いま苦しいそうなんです。

というのも、去年秋、豪雨で茨城県内の鬼怒川の堤防が決壊。

すると同じ鬼怒川ということで栃木の鬼怒川温泉への旅行が相次いでキャンセル。

その苦しい中で迎えた今年のアカデミー賞。

インターネットで受賞を知った大島さん。

出会いから19年の年月を重ねたディカプリオの姿はどう映ったか、お聞きしました。

まあ、我々も変わっているので・・・。でも今のほうが格好いいかなという感じがします。たくさんいろんなことを経験された、そういうものが表情からうかがえるかなという感じがします。私たちにとっても非常に嬉しいですね。

(せっかくですから一緒に盛り上がれるといいですね?)まあ、私たちのレベルではそういうのは難しいと思いますけど、来ていただいたという事実は間違いなくありますので。私もその当時、どんなすごい人かって知りませんでしたので、もし会えるならもう一度会いたいですね。

ディカプリオの受賞に便乗してもいいのではと思ったが、大島さんは控えめ(笑)

そして、本当に嬉しそうでした。

そういう意味では、喜んでいる方は本当にたくさんいるのです。

・・・ただ、ここでひとつ気になることが。

今回のアカデミー賞、俳優部門の候補者が全員白人で黒人がいないことが批判されました。

ボイコットする人がいたり、司会者からも痛烈な皮肉が飛び出していました・・・。

このことが、せっかくのディカプリオの受賞に影を落としはしないか・・・ちょっと気になったので、これも専門家に伺ってみました。

映画雑誌「SCREEN(スクリーン)」の編集部・疋田周平さんのお話。

たしかにそういった負の話題が先行してしまったような感じは今回あったんですけど、ディカプリオに関しては、今年、ゴールデングローブ賞や俳優組合賞など、アカデミー賞の前哨戦といわれる賞をずっと取ってきていたので、特にそういった負の話題が受賞の価値を落とすということはないと思います。逆に、擁護する立場というか、「俺たちも、もっといい演技を見せていかなきゃな」っていうふうに黒人の側から言う人も出てきていますし、アカデミー賞側もその対策をすると発表していますので、これからいい方向に変わっていくと思います。

今回のディカプリオの評価は(今のところ)変わらなそうでちょっと安心。

アカデミー賞だけで受賞したわけではない、ということは、まさに演技が認められた、ということですもんね。

ただ、これでディカプリオも本当に「休業」しちゃうかな?って心配する人もいるかもしれませんね。

とにもかくにも、『レヴェナント 蘇りし者』 は来月4月22日公開予定です!

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