現場にアタック

2016年01月14日(木)

担当:田中ひとみ

 

 


ょうは、高齢化が進む中で、地方の問題となっている生活の足についてです。
埼玉県の上里町という、位置で言うと、利根川を渡った先はもう、群馬県の伊勢崎市にあたる町で、こんな実験が始まりました
上里町役場・まち整備環境課の強矢賢さんのお話です。

 

 

回は高齢者に「生活の足」になりうるかどうかを実証実験する。今回の実験に用いるのは「超小型の電気自動車」です。ゴルフカートのような形。家庭用のコンセントから充電できる。
各家庭に2週間ずつ貸し出して、乗りやすさとか技術的にどうなのかを提案する。

 

 

 

 

「超小型車」とは「超小型モビリティ」という名前で国の定義がありまして、「軽自動車よりも小さくて、二人乗り程度の三輪・もしくは四輪車」
「超小型」とは言っても、普通の車と同様、普通免許を持っていれば一般道を同じ速さで走ることができます。
高速道路はダメです。

 

 

だ、まだ国の認定が必要なもので、一部地域や条件がないと使えないんです。
横浜などでも観光用として実験したり、各地で動き始めていますが、「高齢者の生活の足」としての実験はまだ数少ないんです

 

 

回は2人乗りタイプの電気自動車で8時間充電で60キロ走ります。
年の年末から国の認可を取って、2月まで6台を、町民に無料貸出ししています。
超小型車.JPG

 

 

んな上里町
深刻な高齢化事情と、もう一つこんな理由もあったんです
上里町・町長の関根孝道さんのお話です。

 

 

通は「高崎線」を利用しても、駅まで送り迎えで、歩いていける所がない。
1箇所だけ、町内を走っている定期バスは。交通機関というのは。1時間に1本か2時間に1本くらい、なかなか交通機関が少ない

 

 

 

 

は、ほぼ中心にJR高崎線の「神保原駅」があって、東西に10キロもないくらいの比較的小さい町なんですが、スーパーも少ないため、遠い家だと、買い物に数キロ歩いたりするしかない
それでいて、タクシーや公共交通機関がほとんどないので、交通手段といえば自家用車くらいしかないので、とにかく移動は大変

 

 

んな今回の実験・・・高齢者向けに利用できるかという町の実験だけでなく、面白いのは、この車を作っているのも「上里町」の会社なんです
上里町のベンチャー企業・株式会社プランの大村広司さんのお話です。

 

 

のためっていうか、町を変えて、ここから発信していきたいと。ぼくはあくまでも高齢者というよりも、通勤専用で、仕事中に充電するのに使いたい。でも町は高齢者に使いたい、目的は別だけどやることは一緒というね。
それで、よし! 上里町からスタートしようということでやろうと。
零細企業でね、3万人の都市から車つくる、馬鹿じゃないのって思いますよね。だけど認可とっちゃったよ、すげーなって話になるんですよ。
町にもほれましたけどね、なんだかんだみんな動いてくれますもん。

 

 

 

村さんは、上里町で長く、太陽光発電や蓄電技術を開発している方。
ヨーロッパではこうした車が普及しているので、ヨーロッパの企業と提携して、車を調達、独自に専門家や技術者を集めて開発してしまったんです。

 

 

村さんは、いつか、電気自動車を小型化して、家から駅までの間を手軽に低コストで乗れる小型車を開発したいと思っていました。だけど、まだ国の認可がないと小型車は公道を走れないので、自分ひとりではどうにもならないところ、町では高齢者問題が深刻に。
そこで、町と協議を重ねた結果、実験という形で導入していけば、町と自分のやりたいことがうまく実現できるということで実験に至ったそうです

 

 

まり、町が交通インフラとしての実験をしたいという想いと、
オリジナルの電気自動車を走らせたいという想いが、うまく合ったとういうことです

 

 

から、実験には大手自動車メーカーなどは関わっていなくて、すべて「町完結型」の実験という意味でも珍しいんです。
そのため、すぐに不具合が起きれば、大村さんの会社がとんでいって、修理。なので、手作り感あふれる実験でもあるし、結構利用者みんな本音がすごい

 

 

は、実際に利用している方の感想を聞いてきました。

 

 

5歳と6ヶ月くらい。ちっちゃいメリットはやっぱり駐車場。これだと一発で入るから買い物には楽です。
意外と乗り心地がよくない。砂利道だと振動があってはねますもんね、車が。これから改良されると思いますけど、ブレーキがちょっと甘いかなと思う。距離がちょっと普通の車よりも長いかな、早めにブレーキ踏まないといけない感じ。

 

 

も隣に乗せてもらったんですが、やはり揺れはかなりすごい。そこは大村さんも認めていましたが・・・それも実験で改良するとのこと。
でも、小回りはきくし、上里町は雪や、風が強い地域なので、かなり好評。

 

 

だ、それでも残る課題としては、超小型車は「普通免許」が必要という点
だから、本当に運転に自信がなくなってきた高齢者や、もともと免許を持っていない人の解決にはなかなかならないんです。

 

 

の点について、再び上里町役場の強矢さんにお聞きしたところ、町としての今後のあり方を、こうお話されました

 

 

許を持っていない高齢の方々はどうしても公共交通を頼らざるをえない。
町としては3月からコミュニティバスで公共交通を確保しようという動きがある。しかし、全部の集落をすみずみまで走らせることは難しい。
なので、自分達で乗りたい人たちは自家用車をもってもらう。だけど、お金をかけたくないという所に、このモビリティが活用したら有意義だと思う。町づくりの乗り方を町は提案し、製品技術は町内のベンチャー企業が革新して、広い意味では、地方の創生にも役立てる取り組みかなと思っている。

 

 

 

運転できる人は小型車で、
運転に自信がなくなった人はバスという対策。
ただ、コミュニティバスと言っても、現状から急激に変化するほどの交通機関になるものではないそうで、あくまで今を補う程度ということでした。

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