現場にアタック

2014年03月26日(水)

担当:近堂かおり

 

 

4月まであと一週間足らずということで、今あちこちで消費増税前の「かけ込みセール」がラストスパート中なんですが、

その商品を売る側の人たちもまた、今かけこんでいるところがある。

それは、ハンコ屋さんどうしてハンコ屋さんにかけこんでいるのか?

東京・高田馬場で印鑑を製造・販売している「吉報堂」の小嶋茂男さんに話を伺いました。

 

 

 

消費税5%から8%になりますので、お客様からの注文は、「+税」というゴム印が一番、好評でして、たくさん売れております。たまたまテレビで、今の値札に「+税」という追加印刷をしてシールを作っているところを見まして、もしかしたらこの「+税」というをゴム印にしたら売れるんじゃないかと始めたのが当たったということです。

今、パソコンとかそういったものの影響でゴム印って少なくはなっているんですが、一大特需という形で注文は増えているところです。

 

 


 

 

4月から消費税が上がると、値札を変えなきゃいけないから、です。

今は商品の値札は、「税込み価格」で表示されているが、4月の消費増税後、3年間は、「税抜き表示」もOKとなった。

消費税は来年また引き上げられて10%になる予定なので、「本体○○円+税」という表示にしておけば、値札を変更する手間とコストが減る

ということで、値札業界は今、時ならぬ「消費増税特需」なのです。

 

いつも3月は、小中学校から子供の名前のハンコの注文がどっときて追われているのに、そこに「+税」の注文が重なって、今ものすごく忙しいということです。うれしい悲鳴ですね(^^)

小嶋さんのところでは、「+税」というゴム印のほかに、「+消費税」とか「消費税8%」、「税抜」、「税込」、「本体価格」など、色々なパターンを用意しているが、もう断トツで「+税」が売れているという。どうしてなのか? 

小嶋さんにお聞きした。

 

 

 

おそらく値札のスペースの問題があって、どうしても「消費税」という3文字が入らないために、「+消費税」と入れるよりは「+税」とした方がお客様に明確にわかるということで好まれているんじゃないかと思います。私が見ている限りでは、アパレル関係、洋服関係で、現在ついている値札に「+税」と押しているお客様が多いように感じます。

確かに、値札のスペースは狭いから、ハンコの文字数は少ない方がいいですね。

4月以降、値札の上にシールを貼って新しく作るというところもあるようですが、値札の小さいスペースに、ズレないようにシールを貼っていくのは骨が折れる

手軽さでいえばやはりハンコ。

 

それと、「+税」というハンコが売れる要因としては、見た目の印象もある。

消費税分も含めた総額を表示するより、「○○円+税」としたほうが、安く見える。(確かに見える!)

例えば、「1080円(本体1000円、消費税80円)」より、「1000円+税」。

 

でも、値札を見る側、つまり消費者は、この「○○円+税」という表示についてどんな印象を持つのでしょう?

街の皆さんに伺ってみた。

 

 

 

●ぱっと見はいいかなと思うけど、レジに行った時に「えっ?!」みたいになるなら、「+税」じゃなくて「何十何円」まで出した方が親切かなと思います。

●ちゃんとトータルが入っていればいいですけど、入ってない場合は、書かれても計算ができない。

●結局、税金がはっきり分からないじゃないですか。

 

 

 


 

やはり、この消費が総額でいくらなのかというのが、ひと目で分かったほうがいいという人が多かった。

増税後の値札はどう表示されたほうがいいかをアンケートした調査では、

総額1080円(本体1000円、消費税80円)」がいいという人が半数近いんですね。

次に多かったのが「総額1080円(消費税80円)」という表示の仕方。

その次が「総額1080円(本体1000円)」という表示の仕方。

 

つまり、本体の価格より、税金の額を表示してほしい人のほうが多い

 

そして

「本体1000円+税」という表示を支持した人は1%もいなかった!!!

 

 

それでも売り手側が「+税」を選ぶ理由は? 

ある業者の方の話では、「○○円+税」にしておけば、今度また消費税が10%に上がった時も値札を作り変えなくていいし、総額が値上がりした印象も薄まる

消費者が値札に敏感になるだけに、ちょっとした印象の違いが大きいのです・・・

 

 

とはいえ、「やっぱり消費税がいくらか知りたい!」という声も多かったので、8%の消費税の金額がいくらになるか、簡単な計算の仕方も聞いておきました。

ビジネスで差がつく計算力の鍛え方」という本をお書きになっている小杉拓也さん

 

 


 

元の値段を3000円で計算すると、3000円の1%は30円ですから、この30円を元に考えます。8%の8という数字は2×2×2ですから、3000円の1%の30円を2×2×2をする。つまり30円が60円、60円が120円、120円が240円。

(3千円は簡単だけど、5900円みたいな時は?)計算しているよりレジに持って行ったほうがいいので、大雑把に計算したほうが現実的でしょう。

 

 


 

小杉さんは、「あんまり難しく考えないほうがいいですよ」と。

でも、8をかけるより、2をかけるほうが、ちょっと心理的に楽じゃないですか???(^^;)

でもまあ、商品は「1980円」とか「2900円」という値段がわりと多いので、それらを、「2000円」とか「3000円」などと、大雑把に捉えるか、「8%」の方を大雑把に「10%」で計算するかして、、とっととレジに持って行きましょう(笑)

 

さて、泣いても笑ってもいよいよ消費税8%がやって来ます。

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