トークパレット金曜日「今週の編集手帳」

2012年03月30日(金)
このスタンバイ編集手帳はきょうが最終回となります。
そこで今回は「卒業の言葉・別れの言葉」というテーマで読売新聞論説委員の
竹内政明さんにお話いただきました。
「卒業」「別れ」で思うのは、政治の世界、特に元総理でお別れできていない人が多い!
鳩山、安倍・・・彼らはなんて言って辞めていったんでしたっけ?

▼去り際の言葉にも、いろいろなタイプがありました。
・安倍晋三さんは「無念型」...「体調が悪化し、意志を貫く体力に限界を感じるに至った」
              「地元の理解をいただき、政治家をつづけたい」
・福田康夫さんは「淡々型」あるいは「ひとごと型」...「次から次へと、積年の問題が明らかになってきた。
                          体制を整えたうえで次の国会に臨むべきだ」
・菅直人さんは「自画自賛型」...「厳しい環境の下で、やるべきことをやった」。
 退陣を表明してから三か月居座ったとして批判されたが、ご本人は「大変実りの多い政策実行の期間だった」
・一番カッコ良かったのは鳩山由紀夫さん。「千両役者型」...
「首相たるもの、その影響力を、首相を辞めたあとで行使しすぎてはいけない次の衆院選には出馬しない」。
ところが、半年後にあっさり前言撤回。千両役者から大根役者に転落。


海外の政治家は、もっとキレイに卒業している気もしてしまいます。

▼たしかに、権力の座に未練タラタラという人は、あまり記憶にない。
 たとえば、イギリスの首相を務めたチャーチルは、こんなことを言っています。
「私は神に会う覚悟はできている。私と会見するという厳しい試練への準備が、
 神の側で出来ているかどうかは別問題だが」。
▼やるだけの仕事はやった、という達成感を感じさせるこういう言葉は、なかなか日本では聴けない。
   
この日本と海外のこの去り際の差、この原因はひと言でいえば、在任期間の違い。
竹内さんが編集手帳を担当して10年半になるが、小泉政権の末期から数えて、いまの野田さんが7人目の総理。
・平均して首相在任期間は2年もない。アメリカ大統領が1期4年、2期8年を務めることを考えると、達成感が満たせず、卒業する気分にならないのだろう。

きょうは読売新聞朝刊コラム「編集手帳」を担当されている竹内政明さんに
ご登場頂きました。
「スタンバイ編集手帳」はきょうで最終回となります。
長い間お聴き頂きありがとうございました。
また、どこかでお会いしましょう。

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