トークパレット木曜日「スタンバイ・ブックナビ」

2011年06月29日(水)
先週、電通総研が発表したレポートによると、今年の夏のボーナスの使い道として、1位を獲得したものは、「国内旅行」でした(ちなみに2位は、前々回のものめぐりでも取り上げた「LED電球」)地デジ対応テレビなどのデジタル系商品は、エコポイントの期間中に買ってしまったということでしょうか、軒並みランクダウンしています。では、今年の夏の国内旅行事情、どうなっているか、調べてみました。6月も下旬になり、そろそろ夏の計画を立てようか、としている人も多いでしょう。少しでも得に行ける方法はないか、どういう行き先が注目株か、そのあたりを整理してお話しします。


今年の夏の国内旅行をする上で重要となるキーワードは「半額」。モノによっては半額以下も。本来、夏休み、それも特にお盆の時期は、年末年始などと並んでトップシーズンとなりますから、料金が非常に高いのが特徴です。それが、今年は、半額に割り引くところが、次々に現れています。それも人気の施設や交通機関でもそうなのです。震災後の需要喚起という事情があるのでしょうが、消費者にとってはうれしいところ。


まずはインフラから。航空、鉄道、道路それぞれみてみますと・・・

●国内エアライン
NA、JALの国内大手航空会社が、お盆の時期に大幅な割引運賃を出しています。2カ月前~28日前までの販売期間に買う特定便割引運賃ですが、これまではお盆期間の設定がなく、この時期は割引率が低かったのですが、今年は通常期間を同じように割引がある。路線や便によりますが、ANAで岡山―東京便に最大60%引きの設定があり、東京―大阪で57%、東京―札幌で35%、東京―福岡で43%と、それぞれ最大の数値ではありますが、何れもお盆時期としては過去に例のない割引率になっています。ANAに昨日夕方に確認したところ「お盆の時期のこうした大幅割引の便、まだまだ席に空きはあります」とのことですので、まだ間に合います。JALも、ANAとほぼ同じ割引率で設定していますので、航空会社は選べると思います。

●鉄道
JR東日本では、えきねっと会員という、無料で入れる会員に対して、割引サービスを実施。はやぶさも含めて、2割引程度の早期購入割引が適用できます。最大で半額という列車も。ただしこちらは、上りと下りでそれぞれ、ピークの何日か除外日がありますので、注意が必要。(8月11~13日の下りと、15~17日の上りがNG)

●高速道路。上限1000円は終わりましたが、ETC割引はまだ残っています。毎週土曜日曜、それに祝日は、大都市部30%引き、それ以外の地方の高速は50%引きです。ざっくり言うと、70~80キロ程度の距離を休日に走る場合には、6月19日以前と料金は変わりません。また、それを超えても、休日50%引きは残っていますから、たとえば、私が田舎に帰る例で言うと、東京(練馬)-富山では、通常8450円のところが4400円ですみます。お盆期間で言うと8月13日、14日の土曜日曜はこの割引が適用されます。

一方で、移動手段以外にも、「半額の動き」が出てきています。いくつかご紹介しますと、東京ディズニーリゾート。7月8日~8月31日まで、子ども用のパスポートが半額。50%引きです。1デーパスポートなら4100円が2050円に、2デーパスポートなら、7400円が3700円になります。これ、東京ディズニーリゾートでは、これまでで最も大きな割引率。稼ぎ時にこの提案です。また、ペニンシュラ東京の「ドリームステイ」という宿泊プランも魅力的です。1室で約75000円のデラックスルームが、1室33500円。これに朝食がつくなどの特典もついている。普段泊まるには流石に高い、でも高級なホテルの空気を味わいたい、という方にはオススメです。ホテルによると、「夏休み期間中も、まだ予約可能です。空きはあります」とのこと。

今年の夏の旅行のキーワードとして、「半額」とは別に、旅行業界の関係者は「日本の再発見」を挙げていました。いままで行ったことのない場所をじっくり見る、自然の美しさに触れるといった旅を通して、日本をもう一度別の角度から学ぶということでしょう。屋久島などの世界遺産などは相変わらずの人気ですが、今月、世界自然遺産に登録されることが決まった小笠原諸島も今年、観光客が増えるかも知れませんね。ただ、小笠原諸島は、船でしか行けないため、片道25時間もかかる。ちょっと遠いかな・・・日本ではこうした世界遺産が16箇所ありますが、こういった場所以外でも、注目すべき場所があります。

兵庫県の但馬です。但馬牛という言葉は聞いたことがあるかも知れませんが、それほど知られていない地域かと思います。「真夏の夜の海の、3つの光」という話があるのですが、夜、但馬地方の海岸に行くと、岸辺には紫に光る夜光虫、もう少し先ではホタルイカのほのかな光、そして沖合にはイカ釣り船のいさり火。この3つの光が織り成す景色が、とても美しく幻想的といいます。6月末から9月にかけてこの景色が楽しめるということです。近くには城崎温泉もありますし、但馬地方は絶滅しかけていたコウノトリを自然のなかで生かすプロジェクトも手がけており、まさに日本の美しさ再発見にはよさそう、という穴場だと思います。

国内旅行に関する各種調査を見ると、実際には1泊の旅程だけれど、本当の希望としては2泊したいという人が多い傾向が、ここ数年、表れているようですから、この夏は、交通機関の割引をうまく使って、じっくり2泊の旅を計画してみては如何でしょうか。

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