トークパレット水曜日「ものめぐり」

2010年07月21日(水)
今朝は、知る人ぞ知るビーチサンダル「ギョサン」。

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既にけっこうなブームになっている。

★「ギョサン」とは何?

漁業用サンダルの略。
形は、鼻緒のついたビーチサンダル型なのですが、ポイントは、合成ゴムの一体成型で、つなぎ目がない。しかも、地面につく底面がけっこうな肉厚で、さらに底面のギザギザが相当にしっかりとしたもの。丈夫で滑りにくい、しかも底面のカーブがいい具合で歩きやすいのが大きな売りになっています。

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男性用、女性用、子供用があって、値段は
色などによって600円(子供用)~900円程度。色などの違いでバリエーションは100種類以上、平均で750円程度の値段と、手ごろなサンダルです。

★なぜ漁業用のサンダルが、ファッションアイテムに?

元々は小笠原諸島で、1958年の日本返還ごろに漁師さんの間に普及し始めて、その後、これは丈夫で履いていて滑らないということで一般の人たちにも広がった。でも、小笠原以外には決して人気は広がらなかったんです。おそらく、色が地味な茶色しかなかったというのも関係しているのでしょう。

それがどうして、今、大ブームを迎えつつあるかというと――2000年をすぎた頃、神奈川県の小田原市の商店街にある一軒の靴屋さん、マツシタ靴店というのですが、ここの専務=若旦那ですね、が、このギョサンの存在を知った。小笠原にダイビングに行ってきた友人が、「小笠原にしかないギョサン」について話をしてくれたそうなんです。

このマツシタ靴店が、ギョサンブームの火付け役でした。2年がかりでメーカーを探し、仕入れ交渉。2003年ごろから店先での取り扱いを始めました。小笠原以外の本州では最初の販売。

★なぜヒットした?

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最初はほとんど売れず。そこで、地味な色一辺倒だったギョサンを、もっと明るい色にしたらと考え、メーカーに掛け合いました。一軒の靴屋さんが直接注文をするというのは大きな決断だったはず。そして2006年のはじめ、白やブルーのギョサンを独自に取り扱いはじめました。

その後、マツシタ靴店の若旦那は、ネットでのプロモーションを手作業で活発に行うとともに、ラメ入りなど、色のバリエーションをさらに増やしました。
その結果、おととし位から、クチコミで人気が上昇、芸能人がメディアなどで紹介したりしたことで、さらに注目を集め、今では、東京や千葉などから、箱根や小田原観光にきて、マツシタ靴店にわざわざ寄って、ギョサンを買い求めるお客さんも多いという事。

★そこの靴屋さんじゃないと買えない?

今は、このマツシタ靴店の店頭、もしくはネットのほか、都内の一部の釣具店やダイバーズショップでも買えます。ちなみにマツシタ靴店は現在まで累計で1万足を売っているそうです。

★サンダルとしての実力は?

ここ最近のサンダルの定番、クロックスと比べてみました。
▽クロックスはというと、その軽さ(かなり軽いです)と足の甲を覆う形状がポイント。対するギョサンはクロックスよりやや重め、形状は鼻緒のあるいわゆるビーチサンダルの王道といったもの。スリッパのようなクロックスよりも、鼻緒のあるギョサンのほうが、ぐっと踏ん張れるのがメリット。
▽それともうひとつ、ギョサン、本当に滑りにくい。地面にぐっと食いつきます。地面をぬらして試してもみたのですが、さすがは漁師さん向けのプロ仕様のサンダルが由来だけあって、つるんといかない。小学生の子供をもつ親としては、子供に履かせたいと思いました。
▽あと、なにより、値段が安い。凝った色のものでも1000円するかしないか。クロックスは3000~4000円近い。これだけの機能性があって、しかも安い。
※手ごろなサンダルでありながら、仕上げが綺麗です。(ちなみに、小笠原産かと思いきや、このギョサンの製造会社は昔から奈良県だそう)。

ここ数年、サンダルと言えばクロックスという感じとなっているが、今年の夏こそ"和"の「ギョサン」が来るんじゃないか、思います。







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