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2010/09/26「新・家族の条件」(宇野常寛、古市憲寿ほか) アーカイブ


2010年9月26日「新・家族の条件」予告編

次回のLifeは

「新・家族の条件」

9月26日(日)深夜25:30~28:00


出演予定: 鈴木謙介(charlie)、柳瀬博一、澁谷知美、仲俣暁生、速水健朗ほか
ゲスト:宇野常寛、古市憲寿



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

ウェブ中継を実施しますので、ラジオをお持ちでない方も、パソコンと
インターネット環境があればリアルタイムでトークを聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
※著作権の関係で音楽は聴くことができません。

ラジコhttp://radiko.jp/では音楽も聴けますが、当日はメンテナンスのため
断続的にサービスが停止になります。
詳しくは⇒ http://radiko.jp/out/info.html

またUstreamによる動画中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf

=====


charlieです。

「家族が大事」という日本人が増えているのだそうです。
統計数理研究所の調査によると、「一番大切なもの」として「家族」を挙げる割合は、
90年代以降40%を越え、他と比較してもダントツの一位。

ここで言われている「家族」がどんなものなのか、調査からは分かりませんが、
これが例えば現在の多くの日本人がイメージする、お父さんとお母さんと子どもが
同居する家族、いわゆる「核家族」のことだとするなら、それはとても興味深い現象
だなと思います。

というのも、こうした核家族は、高度成長期から1970年代にかけて増加したのです
が、その背景にあったのは、お父さんがひとり正社員として働けば、妻と子を養う
ことができる(逆に言うと、妻は正社員の夫と別れると生活保障の基盤を失う)
仕組みが機能していると思われていたからです。ですが最近は、雇用の不安定化
や昇給の鈍化などで、こうした仕組みを当たり前のものとして受け入れられる時代
は過去のものになったと考えられています。

終身雇用など、日本型の「カイシャ」へのあこがれを持つ若い世代が増えている
と言われていますが、もしかするとこの「家族の時代」も、いまは難しくなって
しまった時代へのあこがれを反映しているのかな?と思ってしまいます。

一方で、「家族」という言い方そのものもいろんなところに出てきていて、たとえば
同じ番組に出ているメンバーが「○○ファミリー」なんて自称して、ただの仕事上の
つきあいじゃないんだよ、っていうことをアピールすることがあります。
そういえば昔の日本のカイシャでは「企業は家族、上司は親と同じと思え」なんて
言われることもあったのでした。

こうした傾向に対して、最近の社会学では、家族や働き口に限らない、
新しい人間関係や共同体の再構築が必要だ、と言われることが多くなっています。
前回の外伝では、特に恋愛関係において「全面的な承認」が必要かどうか、という
あたりで論争がありましたが、仕事や家族にその承認を求めるのは、時代的にも
無理だから、他の承認のアテを持っておこうぜ、ということですね。


その中のひとつの切り口として、今回のLifeでは、「新・家族の条件」と題して、
リスナーの皆さんからは「自分が理想だと思う家族のあり方」というテーマで
メールを募集します。

そのメールを手がかりに、これからの「家族」について話していこうと思います。

どんな家族のかたちが、人にとって大事なのか?
それは、家族でないと得られないものなのか?
なぜ人は(私は)家族でないといけないと思ってしまうのか?

ドラマや映画、マンガや小説などの作品の中に描かれた家族像についての
メールでも結構です。

今回も白熱が予想されるテーマ。ぜひお早めにメールをお寄せください。

メールアドレスは、 life@tbs.co.jp 

メールには年齢、性別、職業、ラジオネームを添えてください。
番組特製バッジが欲しい方は住所、本名もお忘れなく

ゲストには、『サブカル・ニッポンの新自由主義』に登場する「承認の共同体」
という概念を用いて、ピースボートに乗り込んだ人々のフィールド調査を行い、
先頃『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』という本を
出された古市憲寿さん、そして、自身が主宰する『PLANETS vol.7』も話題の
批評家・宇野常寛さんの参加も決定しました。

どうぞお聞き逃しなく!


参考資料↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part1

DSCF1762.JPG DSCF1754.JPG
  ◆今日はカラフルなハンチングのcharlie       ◆Life初登場の宇野常寛さん



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○草食系Life(?)、今夜のテーマは「新・家族の条件」
・『ブギーバック』のショックな出来事(charlie)
→ヒップホップはファミリーかクルーか?(charlie)
・データが示す「家族が一番大事」という人々
・「家族」が希薄なケータイ小説(速水)
→「渡鬼」の終焉が象徴するもの(速水)
・「家族が欲しい」という人の気持ちがわからない(仲俣)
・もし3年前に収録していたら...!(柳瀬)
→『父として考える』を涙なしで読めないと(charlie)
→生き物、最小ユニットとしての家族(柳瀬)
・イエを絶やさないための「家族」と家族愛と(charlie)
・仲俣さんとの座談会のゲラチェックなう(津田)
→3週間くらい前にお願いしたんだよね...(仲俣)
・おばから受け継いだ着物で来てみました(澁谷)
→女子が受け継ぐ着物やひな人形や(charlie)

○二度とない出演?の宇野常寛さんと、古市憲寿さん
・まさか宇野がLifeに来るとは...!(charlie)
→相手が鈴木さんだったら僕は全力で...!(宇野)
・上海万博に行ったので岡本真夜で登場の古市さん
→カタカナで「マケナイヨ」って書いてあるんです(古市)
・『希望難民ご一行様』、爆笑しました(charlie)
・宇野さんが気持ち悪...じゃなくてドキドキします(古市)
・世田谷から埼玉へ梨を食べに帰宅(リスナー)
・「ウインクし合える」家族のイメージ(リスナー)
・「家族論」という授業を受け持っている澁谷さん
→ダークサイドに焦点をあてています(澁谷)
・家族はゴール? 一生の修行? そしてその男女差
→家族形成の苦労を中学校で教えるべき(澁谷)
・「家族計画」という紙があの自動販売機に...(仲俣)
→「明るい家族計画」という物言いについて(charlie)

                     text by Life助手;村山佳奈女


○Life関連アーカイヴ

・大人になるということ
http://www.tbsradio.jp/life/20070225/

・親子関係
http://www.tbsradio.jp/life/20080127/

・サブカル・ニッポンの新自由主義
http://www.tbsradio.jp/life/cat199/

参考資料&選曲↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part2

DSCF1759.JPG furuichi.jpg
◆翌日に伊坂幸太郎さん取材を控える仲俣さん   ◆Life初登場'85年生まれの古市憲寿さん  



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○愛情の共同体としての家族、資産としての家族
・母の死で実感...家族が僕をつくった(リスナー)
・母親感謝系ラップ大増殖。元ネタは...(速水)
 →女性蔑視の裏としての「母親への感謝」(速水)
・「家族を大事にする人が増えている」に疑問(速水)
・POPソングにも流れが来ている謎(charlie)
・残された最後の砦?家族だけは信じられる?(リスナー)
・安心を提供する側とされる側(澁谷)
・家族を描いたドラマの変遷から見えるのは
・「遺産相続」...家族は信じられないもの(仲俣)
 →核家族以前と以降の違い(仲俣)
・終身雇用が確立した訳と、採用された理由(柳瀬)
 →アメリカが家族的経営を選んだのは方法論(柳瀬)
・亀井「最近、殺人が増えたのは...」の間違い
 →家族的ということと家族愛を政治家まで混同(柳瀬)
・NBAのトップ選手の母にシングルマザーが多い理由(柳瀬)
 →チャールズ・バークレーのリアルな正論(柳瀬)
・国外を見ても「母・子」は最後の砦(古市)
・家族ができてわかる...父親はいかに無力か(柳瀬)
・「家族=安心」という幻想(柳瀬)


○メディアにおける「家族」の変遷
・執拗に読み込まれている「理想的な関係」(charlie)
・理想の家族は「ウルトラ兄弟」(リスナー)
 →明るい未来や理想の国家がなくなって、家族に(宇野)
・いつの間にか家族になっていたウルトラマン(宇野)
・『高校教師』、『冬彦さん』...野島伸司が描く家族の両面
・消去法、繰り上げ当選的な「家族」(宇野)
 →家族主義に陥ったウルトラマンのつまらなさ!(柳瀬)
・良くも悪くも端的に言うと幼児化(宇野)
・『サンダーバード』のモデルになったのは...(速水)
 →趣味:世界平和(柳瀬)
・「俺の父ちゃんすごいんだからな!」がなくなると(charlie)
・『エヴァンゲリオン』=「ウルトラマンの死」(宇野)
 →それでも終わらない世の中...そこで仮面ライダー!(宇野)
 →来ると思った...(charlie)
・宿命とか運命とか、全く持たない平成の仮面ライダー(宇野)

                    text by Life助手;村山佳奈女
                   


○Life関連アーカイヴ

・失われた10年~Lost Generation?
http://www.tbsradio.jp/life/200701210lost_generation/

・親子関係
http://www.tbsradio.jp/life/20080127/

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破
http://www.tbsradio.jp/life/20090712/


参考資料&選曲↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part3

DSCF1778.JPG  DSCF1770.JPG
   ◆レベル5の"正装"で登場の澁谷さん    ◆子どもができて考え方が変わった柳瀬さん


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○家族がアイデンティティになった時代、そして現在
・中古CD、DVDの買い取りはディスクユニオン
・「家族」と「家庭」を分けるべきでは?(リスナー)
・宇野さんに聞く!昨今の「魔法少女モノ」について
 →プリキュアは世襲?(澁谷)
 →ビルドゥングスロマンがまだある女子モノ(宇野)
・ロボットアニメが機能してない理由(宇野)
 →ロボットとは拡張された身体(宇野)
 →今じゃ単なる美少年のアクセサリーですよ!(宇野)
・ヤンキーものも変化していコミュニケーションが拳に(charlie)
・戦隊ものを見たことがない古市さん
・ロボット同士が戦って何が楽しいんですか?(古市)
 →...今からでも遅くないよ!(宇野)
・『家なき子』と『クレヨンしんちゃん』を見てました(古市)
・『サザエさん』「ちびまる子ちゃん」『クレしん』...
 →社会学で挙げられる家族モデルそれぞれ(charlie)
・ロボットがガチャガチャするよりたわいのない日常!(古市)


○最近のアニメにおける「親不在」問題(リスナー)
・唯一、勃興した漫画ジャンルは...(宇野)
 →時間、目的、ゴールが奪われた空間(宇野)
・文化祭...『けいおん!』と『ビューティフル・ドリーマー』
・おそらく、人は2回家庭を持つ(仲俣)
・18年家族で暮らし、18年一人暮らしの仲俣さんの実感
 →両方欲しいということか?(仲俣)
・子を育てるのと、親を介護するのと(charlie)
・介護を経てやっと親をわかった気がする(仲俣)
 →介護をしてても自分は子供(仲俣)
・思春期を経て、家族との身体接触は減る(charlie)
 →身体接触の頻度は時代による(柳瀬)
・昔の小説に見る「お父さんは怖い存在」(柳瀬)
・ジョン・レノンの2倍生きてるヨーコ(仲俣)
 →女の人は長生きでね...(仲俣)
 →乳の谷間もあるよね(澁谷)

                     text by Life助手;村山佳奈女


○Life関連アーカイヴ

・大人になるということ
http://www.tbsradio.jp/life/20070225/

・未知との遭遇
http://www.tbsradio.jp/life/2009125/

・バンドやろうぜ
http://www.tbsradio.jp/life/20090726/


参考資料&選曲↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part4

             DSCF1767.JPG
               ◆OA中にゲラをチェック!多忙な津田さん



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○食卓から見る家族の絆
・今夜の「加ト吉なう」は梅わかめうどん
 →『ツイッター部長のおそれいりこだし』発売中!(柳瀬)
・食卓を囲むことが理想。強い絆を感じる(リスナー)
・綾波レイがお弁当をつくっている不思議(速水)
 →『サマーウォーズ』のおばあちゃんの遺言(速水)
 →対して『家族ゲーム』は(速水)
・「食育」の気持ち悪さ(charlie)
 →結果論としての食育(柳瀬)
 →柳瀬家の食卓事情
・食育・和風至上主義の謎(charlie)
 →コーンフレークが女の負担を取り除いた(澁谷)
 →『ビューティフル・ドリーマー』で驚いたシーン(澁谷)
・「子供は常に空腹」と思っている世代(柳瀬)
・古市家は...テーブルが一緒でも、食べるものは別々(古市)
 →「三角食べ」って知ってます?(charlie)


○いつまでも親に食生活を心配される件について
・年に100回くらいの「ちゃんと食べてる?」(津田)
 →コミュニケーションのプロトコル(津田)
・1960年代手前くらいまでは栄養失調があった(柳瀬)
 →それが今では...生活習慣病(柳瀬)
 →今は「ちゃんとしたものを食べなさい」(charlie)
・父親からは言われない不思議(津田)
・父親との身体接触問題(柳瀬)
・「親にも殴られたことないのに!」は古市さんだけ
 →お父さんは怖い?(charlie)
 →お父さんは弱いです(古市)
・「殴る」というコミュニケーション(柳瀬)
 →学校の先生にも殴られたことがない古市さん
・charlieは愛の鉄拳制裁を?(柳瀬)
・家は、物理的な場所でしかないです(古市)
 →このニュータイプめ...(charlie)
・TLから...殴られたことのない人は多い?(津田)
・身体接触...父が殴る/母が抱きしめる(charlie)
 →冷めた子供だったcharlieの思い出話
・親から抱きしめられないよう逃げてました(澁谷)

                  text by Life助手;村山佳奈女

○Life関連アーカイヴ

・先生
http://www.tbsradio.jp/life/20070923/

・『現代日本の転機』をめぐって
http://www.tbsradio.jp/life/20090913_1/

・"居場所"の現在
http://www.tbsradio.jp/life/20090927/


参考資料&選曲↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part5

           DSCF1769.JPG
           ◆「渡鬼」の終焉から家族について思う速水さん


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○一方通行な愛情の物語たち
 →角田光代『八日目の蝉』の家族イメージ(charlie)
・ドラマ版と小説版の最大の違い(charlie)
 →「愛とは一方通行なものである」というテーマ(宇野)
 →ドラマ版の、原作への批評的介入(宇野)
・『エヴァ』、『こどものおもちゃ』、『彼氏彼女の事情』...
・継承されていく傷をどう断ち切るのか問題(charlie)
・一方通行でもいいのではないか?(charlie)
・大勢は「自分で選べる共同体」?(宇野)
・一方通行の愛を受け入れるには高いリテラシーと
  強い個人が求められる。そんな家族あり得るのか?(古市)
・つながりの社会性、一見ゆるい共同体(宇野)
・前回の「全面的な承認は必要か」問題(charlie)
・ホネット、秋葉原事件...古市さんによる「承認」解説
 →経済的再分配か、承認の再分配なのか(古市)
・日本と海外の温度差。自意識問題に収斂する理由(charlie)
 →ホネットが語る3つの承認...愛、権利、連帯
 →政治的承認が必要な国、社会との違い(charlie)


○若者が形成するコミュニティのルール
・ピースボート内で起きたことについて古市さんに質問(澁谷)
 →自分たちの外に共同体があると思っていない若者(古市)
・親密な共同体を維持するための排除の力学(澁谷)
・「憲法9条を守ろう」もダンスで表現するピースボートの若者(古市)
・社会は他者と言語でつながるものだけれども...(澁谷)
 →「字が多いので漫画は読まない」という若者(古市)
 →おしゃべりというレベルでの言語介在(古市)
・その関係性がつくりつつある社会(charlie)
 →ゆるいコミュニティに未来はあるか?(古市)
・「月2回はパーティやるよ!」をふれこむシェアハウス(速水)
・壁が薄い=コミュニケーショを売りにする長屋(古市)
 →重い...無理無理無理!(澁谷)
・古市さんの話を聞いて...結婚は難しくなる?(柳瀬)
・一方通行よりも...エスカレーター、動く歩道(津田)
 →家族は一緒のエスカレーターには乗っている(津田)
・「それでも家族じゃないとダメなこと」とは?(charlie)
・古市さんにグラッときたcharlie、遂に宇野さんの標的に?
 →続きは外伝で!

                          text by Life助手;村山佳奈女


○Life関連アーカイヴ

・友達
http://www.tbsradio.jp/life/20070422/

・若者文化(ユースカルチャー)
http://www.tbsradio.jp/life/20070617/

・自分探し
http://www.tbsradio.jp/life/20080309/

 

参考資料↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part6(外伝1)

             DSCF1775.JPG
               ◆外伝に突入しても熱気は冷めません。



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○メディアがつくる家族像~孤独死は不幸か?
・『ビューティフル・ドリーマー』買いました(澁谷)
 →澁谷さんと古市さんのフリートーク、有料コンテンツ化?
・押井守と高橋留美子は一説によると...(宇野)
・セクシャル・マイノリティと家族
・『メゾン・ド・ヒミコ』と、ゲイにとっての家族像(リスナー)
・家族に秘密を持ってしまったら...(リスナー)
・『きのう、何食べた?』の家族像が理想(リスナー)
・『メゾン・ド・ヒミコ』は不幸と思わない(澁谷)
・偽物家族はまっぴら。「ファミハラ」と名付けたい(リスナー)
・孤独死は全然怖くない。デフォルトは孤独死です(澁谷)
 →2、3日くらいで発見されたいですね!(澁谷)


○どこまでを孤独死と呼ぶか?「看取る」とは?
・日本のイエ...看取るという行為よりも大事なこと(charlie)
→家族や親族を一番感じるのは葬式(柳瀬)
・団塊世代の6~7割は「墓に入りたくない」(速水)
 →『千の風になって』...個として死ぬということ(charlie)
・中二病団塊世代の「自分探し」inピースボート(柳瀬)
 →散骨のロマン...気持ち悪いよね、、(柳瀬)
 →そもそも全共闘世代。般若心経ブームなど(速水)
・葬式は生きている人のためのもの(charlie)
・「ゲイは不幸」というのはメディアの見せ方(澁谷)
・夫婦でも、先立たれて孤独死するもの(速水)
・子供がいない寂しさが同性愛と重ねられている問題(charlie)
 →同性愛、即「純粋なもの」として見る若者たち(澁谷)
・勝手に理想化しちゃう問題(charlie)
 →2PAC、理想坂...一方通行な愛情たち
・「お母さんありがとう」のケータイ小説化?(charlie)


○Twitter は家族で得られない承認の補完装置?(某有名ライター)
 →家族の中では解決されない問題を解決する連鎖(津田)
・宇野さんの「原稿オワンネ」に対する反応...
 →「がんばって」とか「自業自得だ氏ね」とか(宇野)
・ツイートをしてしまうのは快楽の問題(宇野)
 →快楽と「打てば響く」楽しさ(津田)
・テトリスとコミュニケーションの違い(宇野)
 →例えば僕が鈴木さんに「愛してる」と言ったら...(宇野)
・対人コミュニケーションが一番に偶然性を供給する(宇野)
 →ラブプラスと一緒!(charlie)
・charlieがTwitterで誰もフォローしていない理由
・前略プロフ、モバデコ...「病み系」女子(charlie)
 →息をするように悩みを吐露する人たち
・相談相手として家族は適切じゃない?(津田)

               text by Life助手;村山佳奈女


参考資料↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part7(外伝2)

            DSCF1788.JPG
            ◆Life初登場の宇野さん(左)、古市さん(右)とcharlie(中央)



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○息をするように悩みを吐露する人たち(charlie)
・小悪魔ageha以降、ギャルに「病み」定着(速水)
・加藤ミリヤの病み、西野カナの病み(charlie)
・椎名林檎はどこに入るの?(津田)
 →全っ然、違います!(速水)
・病みと希望のサイクル
 →ケータイ小説そのまんま(速水)
 →慰めというより不幸自慢(速水)
・別の意味での「打てば響く」(charlie)
・最近の男は何故すぐ結婚したがるのか問題!(charlie)
・その種の女子に優しくする男子(某ライター)
 →最初だけな!(charlie)
・古市さんの妹(23)と彼氏のコミュニケーション
 →今時は「しゃべった方が早い」(速水)
 →「しゃべらなくてもいい」(charlie)
・つぶやいちゃったら重いのは当然(古市)
 →重くない方のコミュニケーションツール(速水)
・フツーに「彼氏のお母さんと言葉が通じない」状況(速水)
・「病み」的一方通行とwebの親和性(charlie)


○進化するワーホリ~サービス業と家族経営
・古市さんの本を読んで思い出した一冊(charlie)
・ワーホリとは自分探し(某ライター)
・24hコールセンター完備。"お膳立てワーホリ"の現在(古市)
 →不幸にはならないけど自分を探せないよね!(charlie)
・そのうちパッケージ化された深夜鉄道が...(柳瀬)
・「自分探しの王様」?以前に取材した高橋歩の話(某ライター)
 →高橋「サービス業というより自分業」(某ライター)
・ホクシールドの"表層演技"と"深層演技"(charlie)
・ピースボートとの類似点(速水)
・リーダーになれるヤンキー。高橋歩の突破力(記者)
 →親の承認、「親に悪いから」という人々(記者)
・『広告』の若者特集。「人の役にたちたい」という若者(澁谷)
・澁谷さん行きつけの喫茶店の若者がすごい件
 →行きずりの客に承認を求められても...(澁谷)
・秋葉原ですごいメイドさんを見た(charlie)
 →「先生、あれは深層演技なんですかね...?」
・居酒屋労働は2年でやめる人が多いらしい(古市)
・「母親への感謝」が自己啓発セミナーで流行中(速水)
・サービス業の中で常態化している冊子(charlie)
 →労働の中で感動しなくちゃダメなんだ圧力(速水)
・Pixarの家族経営が日本経営的(柳瀬)
 →「家族のような安心」とは全く別!(柳瀬)
・家族をめぐる問題、ふたつの位相(charlie)
・Part.3ではもうちょっと突っ込んだ話しようか?(charlie)
 →確認ですけど...変な意味じゃないですよね...?(宇野)
 →続きはPart.3にて。

                        text by Life助手;村山佳奈女

○Life関連アーカイヴ

・『働く』ということ
http://www.tbsradio.jp/life/20070127/

・大人になるということ
http://www.tbsradio.jp/life/20070127/

・"居場所"の現在
http://www.tbsradio.jp/life/20090927/


○参考資料↓

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2010年9月26日「新・家族の条件」Part8(外伝3)

            DSCF1789.JPG
          ◆放送終了後、古市さんの上海万博土産にはしゃぐ面々



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○『NHK連続テレビ小説』の家族と地域
・最近の朝ドラヒロインの傾向(宇野)
 →元々はあるある共感系/願望投影系(宇野)
・バブル期『ひらり』以降、イケてる女の子の理想像(宇野)
 →『春よ、来い』、『ひまわり』、『ふたりっ子』...
・視聴者の理想とヒロインの理想と(宇野)
 →朝ドラ暗黒時代...暗黒三部作他、その要因(宇野)
 →両立のための苦しい撤退戦へ(宇野)
・地域メディアものとしての『つばさ』(charlie)
・『風のハルカ』以降、自分探しの末ヒロインが地元へ(宇野)
・面白い朝ドラは、モデル提示を放棄したもの(宇野)
 →もうひとつの昭和史としての『てるてる家族』(宇野)
 →『ちりとてちん』、4兄弟の可能性(宇野)
・『ゲゲゲの女房』は向井君です!(宇野)
・若者の理想と朝ドラ的理想の家族像の乖離(charlie)
・同じ「地域」「家族」という言葉を使いつつものすれ違い
・コンテンツ批評≠社会批評...朝ドラの面白さ(charlie)
・『つばさ』以降のリアリティ(宇野)
 →『おしん』を信じられない世代の地元感覚(宇野)
・博報堂の雑誌『広告』の記事『柏、地元飲み』(charlie)
・「ジモト」、「地元」、「地域」、「家族」...(charlie)

○『クォンタム・ファミリーズ』問題
・一方通行家族の典型(charlie)
・ユキトの視点:一方通行の思いの引き受け方(charlie)
・象徴的な「父」を引き受けてきた東さん
・子供の自意識は選べない、分からない(charlie)
 →料理研究家の子供が偏食持ち的な...(charlie)
・家族か家族ではないかの境界は?
・「アクティブに」、「あえて」引き受ける(charlie)
・「父の資格を問う問題」、「父として機能してしまう問題」
 →『1Q84』が行き詰まっている理由(宇野)
・「否応なく小さな父として機能してしまう問題」を扱う
・象徴的な小さな「父」とは?(澁谷)
・物語回帰としての悪の小説ブーム(宇野)
・宇野さんが「ゼロ年代の想像力」で描いた風景
 →全員正義で全員悪、あとはいかににケリをつけるか(宇野)
・「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなれる」
 →と、言えるかどうか問題(charlie)
・シャンタル・ムフの政治哲学(charlie)
 →沢山の正義の乱立、ひとつの正義が成立せず(charlie)
・パワーバランスで勝手にバランスをとれない問題も(charlie)
 →例:9.11跡地横にモスクを建てる問題(charlie)
・責任を引き受けさせられる側問題(charlie)
・デタッチメントかコミットメントかby村上春樹(宇野)
 →不可避のコミットメントにどう責任をとるか(宇野)
・純文学は、物語回帰の問題系にとどまっている(宇野)
 →『告白』...手紙というフォーマット(宇野)
 →バラバラでいいや、一方通行のままでいいや(宇野)
・メディア表象における家族の肖像は天皇家(charlie)
→家族の危機も含めて象徴している(charlie)
・歌舞伎の家族など違う形の家族の肖像を語る意義(charlie)
・男のひとの役割が失われている(澁谷)
 →男のひとはまごまごするだけ、それが役割に?(澁谷)
・澁谷さんの理想のまごまご像は...

             text by Life助手;村山 佳奈女

○Life関連アーカイヴ

・ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談:序
http://www.tbsradio.jp/life/2007/09/post_31.html

・親子関係
http://www.tbsradio.jp/life/20080127/

・現代の現代思想
http://www.tbsradio.jp/life/20090524/


○参考資料↓

"2010年9月26日「新・家族の条件」Part8(外伝3)"の続きを読む »

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2010年9月26日「新・家族の条件」~放送後記動画

■放送後のスタジオの様子をご覧いただけます。

※動画をご覧いただくにはWindows Media Playerが必要です。

PLANETS vol.7↓
http://wakusei2nd.com/?page_id=19

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2010年9月26日「新・家族の条件」イラスト&感想

京都帰りで体臭が八つ橋、どうもディレクター・さわだです。
金閣寺とか東寺といったわりとベタな京都旅行を楽しんできました。
Youtubeで「そうだ、京都いこう」の過去CMを見まくって
予習ばっちりだったので京都風情を堪能。
また、行きたいですな。

今月もBLOCKBUSTERの後藤さんからナイスなイラストが届きました。
放送を聴いた感想と一緒にお楽しみください。


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こんにちは、BLOCKBUSTERの後藤です。

「食べさせたがるお母さん」の話がありましたが、
友達を巻き込むと「いい感じに食べさせたがるお母さん」が
いたことを思い出しました。
家でもお皿の仕様が変わったりしたものですが、
中にはお寿司が出てくるところも。
そういうアピールって最近の家庭ではどうなんでんですかね。

kanso_1009_.jpg

◆イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER


今月の新スポンサー(単月)、ヤングくんもよろしくお願いします!

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2010年9月26日「新・家族の条件」未読メール1

小さな絵本

僕は31歳・一児の父で精神科で看護師をしております。

僕が理想だと思う家族は
「自分を含めた家族構成員が『安心して』過ごす事が出来ること」です。

僕の仕事は精神科看護なのですが、依存症圏の言わゆるアディクション
と言われている病気は「機能不全の家族関係」が大いに影響していると
されているのはよく言われていることです。

しかしながら、比較的、機能不全家庭がイメージしやすいのに対して
『機能的な家族』というとイメージが沸かない。

それどころか、人によっては、アメリカのコメディに出てくるような
『言いたいことをいって、時に大声で怒鳴りながら、最後に
「やっぱり家族が一番だよな。みんな抱き合おう」といい、抱き合っちゃう』
とか『ドラマ【ひとつ屋根の下】のように「どうして、こんなに愛しているのに
わからないんだ!」と言いながら、時に感情的になり暴力を振るっちゃう』
みたいな映像が浮かんできてしまうことすらある訳です。

僕にとっての理想の家族は言い換えると
「まるで自助グループのように、言いっぱなし、聞きっぱなしでも、
そこに存在していられること」「お互いに、心の底は分からない。
その上で分からない事を認め合えた関係性」なのです。

先の例はそれとは全く異質の「共依存」だと僕は思うのですが、
それがよいとされてしまう場面が多かったりするのは何故なのだろうか、
と考えたりもします。

が、思考はなぜかそのあたりでオーバーヒート気味になり
「まあ、いいや。LCLにみんなで溶けこんで、いつの日か人類の考えが
一体化する日が来るさ」なんて、エヴァンゲリオン仕様の思考になったりする
今日この頃です。


(※というシーンが実際にあったのか、番組としては未確認です。)

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安東三 25歳男性 新婚。

「社会」と「家族」はどちらも人が集まっているところの話ですが、
どこがどう違うのか、言葉の印象を元に分けて考えてみました。
家族はおろか、社会についてさえちゃんと勉強したことがない聞きかじり
ですが、ここでいう社会とは、近代社会と言われているものかもしれません。
とりあえず、ちょっと頑張ったので読んでみてください。

社会っていうのは、基本的にバーチャルで、家族っていうのはリアルな感じ
がします。整然と制度化されている社会と、雑然として「めんどくさい」家族、
というイメージ。

社会の強みは、そういう「めんどくささ」を排して、より広く、よりスピーディに
やりとりできる点にあります。つまり個人という枠組みを超えた、発言の
やりとりが可能である。でも、同時にその「めんどくささ」を排することが、
社会の最大の弱点にもなっていて、そこには「全員参加が前提なのに、
でも個人の全てを含むことはできない」という不備があるように思います。

よく、社会の役に立たないなら存在意義がない、みたいな言い方って
ありますが、これは、社会が世界の全てであると勘違いしてしまった典型
だと思います。現行の社会は、全てを包括したい欲求はあれど、絶対に何か
を取りこぼしてしまうのではないでしょうか。

さて、家族というものは、社会の取りこぼさざるを得ない何かを大量に
含んでいます。その「何か」のひとつに、「肉感」というものがあると思います。
基本的にセックスを中心に構成されている今の家族は、
抽象化/観念化/社会化できない「肉感」というものに支えられています。

とはいえ、セックスがここまで氾濫している今日、それが換えの効かない
肉感的な体験と思えない人も沢山いるかもしれません。
そういう意味では、セックスに依拠しない家族、それ以外の何かで「肉感」
を得る家族、というのが居てもおかしくない気はします。

何がきっかけで「肉感」を得てもいいんですが、家族として生活を送る上で、
絶対に保証されている肉感があります。それは、「死」だと思います。
社会的に組み込まれた「死」ではなく、この人が死んだら絶対に嫌だと
思えるような「死」。こうした「死の肉感」は、誰かと生活を共にすることで増します。
つまり「家族と生活を送る」というのは「死を意識する」の言い換えであるように
さえ思います。

承認の話にくっつけてみます。
承認っていうのは存在の肯定ですが、自分の一挙手一投足を全て肯定して
もらいたい、なんて単純なもんじゃないと思います。簡単にいえば、
「いつか自分が死ぬことを知ってもらいたい」ということだと思います。
「誰に」「どの程度の深さで」知ってもらいたいかは人によるでしょうが、
恋愛と承認が結びつく人の場合、それは一人の人に、濃密に自分の死を恐れて
もらいたいのだと思います。

余談ですが、古谷実『シガテラ』には、恋人を持つことの悦びと不安が丁寧に
描かれています。主人公荻野が、不安とともに生きることを決意したとき、
彼は日本の平和を心底ありがたく思うわけですが、彼女と付き合って戦争を
心底恐れたことのある僕としては、これは深く感激した覚えがあります。

つまり、家族の条件とは、
「誰かと一緒に生活して、その誰かが死ぬのを思い浮かべること」だと思います。
そして、その家族から社会を見ることができたら、すごく理想的かもしれないなあ
と思っています。

Lifeと古谷実と同人誌に支えられながら僕はこんなことを考える新婚になりました。
皆様ありがとうございます。学生時代に比べ、メールを出す機会がぐんと減りました
が、これからも楽しく聞かせていただきます。


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ユウキ

まとまりないですが、僕達がいう「家族」について、
簡単に書き連ねてみます。

中野は沼袋、僕達「家族」は、10人雑居暮らし中です。
(昨日、1人出て行って、いまは9人ですが)


男は6人、女性は4人。
互いに家族と呼び合い、別になれなれしくしているわけでもなく、
ただ、本当に家族と思えるから、家族と呼んでいます。

お互いに気兼ねなく何でも話せますし、相談にも乗ります。
時に馬鹿馬鹿しく飲み明かしたり、友人を呼んでパーティをしたり。
ただただ一緒の時間を、一つ屋根の下で過ごしていく中で、
僕達は、互いを家族と呼んでいます。

もちろん血縁関係はありません。

ここで気づいたことは、後発的な家族もあるのだということでした。

「それは家族ではない」っていうのは、自分達にとって、ピンとこなくて、
自分達は、何の疑いもなく家族と互いを思っているから、
やっぱり家族なのだと思います。

最近出て行った女の子は、「家族といってくれてありがとう」という、
手紙を書き残して出て行きました。

実家(ちなみに僕は新潟出身です)の家族も、もちろん自分の家族ですが、
ここにいるみんなも、間違いなく自分の家族です。

ラジオ、起きてたら、その家族の何人かで聴きますね。

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2010年9月26日「新・家族の条件」未読メール2

モレーン大学生 男

僕の理想の家族は、テレビでちょっとエッチなシーンが流れていても
気まずくならない家族です!僕は正直あの空気が苦手です。
すぐにでも部屋を出ていきたいのですが、今部屋を出ると逆に意識してる
んじゃないか、などと思われてしまいそうなので結局黙ったままテレビを
見ています。あの気まずい状況は、一体どのようにすれば打開できる
のでしょうか?


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いとう

私は30代後半の僧侶です。

中国、韓国、日本が属する東アジアの地域には、古くから、先祖を同じくし、
同じ宗廟(そうびょう)を守り、祭祀(祭り)を共に行うものが、ひとつの家族
である、という考えがあります。この考え方は、時代や国ごとに、さまざまに
形を変えながらも、この地域の文化における家族観の底流をなしてきました。
日本でいえば、旧体制の象徴であり、さまざまな形で"解体"され、
今や滅びゆく存在として挙げられる"家父長的イエ制度"がその代表であり、
もっと身近な例でいえば同じご先祖様を持ち、同じお墓にお参りするのが
家族である、という見方になるでしょうか。

確かにこれらは、さまざまなデータでいえば、もはや風前の灯と申しますか、
衰退の一途をたどる家族観のようにも見えます。しかしながら、これらはまた
別の視点から見れば、現在の自分について、今あるだけの"点"ではなく、
過去から続くなにがしかの系譜の一部、"線"の一端であると実感させてくれる
見方であるようにも思えます。

自分は世界から切り離された存在ではなく、さまざまな関係性の帰結
(仏教ではこれを"因果"とか"縁"とか呼んでいますが)によって、今ここに
立っているという実感は、あらゆるものの"意味"が解体されつくした、
索莫とした世界にあって、せめてもの慰めになるような気がします。

もちろん、そうした前時代的なイエ制度に戻れというわけではありません。
しかし、"新しい家族の条件"を考える時、我々(の文化)に脈々として流れる、
それら"過去から流れるモノ"への執着について、一考があった方がよいかな
という気がしています。

本日はお彼岸の明けの日で、うちのお寺にもたくさんの方がお参りに
来てくれました。「新・家族の条件」に、どのような意見が寄せられるのか、
興味深く聴かせていただきたいと思っていますが、「現在の自分の視界」だけ
に映るものではなく、来し方行く末といったような、過去や現在、未来を結ぶ、
時間上の"縦の繋がり"にも目を向けた意見があれば嬉しいなと思っています。
以上、乱文失礼いたしました。


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YS 愛知県 25歳 無職男

初めてメールします。いつも楽しく聞いています。
さて、今回のテーマに関して私が真っ先に思い浮かべたのは
『カラマーゾフの兄弟』です。

――以下引用――

「俺はね、どうすれば身近な者を愛することができるのか、どうしても
理解できなかったんだよ。俺の考えだと、まさに身近な者こそ愛することは
不可能なので、愛しうるのは遠いものだけだ。(中略)人を愛するためには、
相手が姿を隠してくれなけりゃだめだ、相手が姿を見せたとたん、
愛は消えてしまうのだよ」

――引用終り(新潮文庫版上巻より)――

幼い頃から気を許せない他人の家族の中で育った次男イワンの台詞です。
人により意見は分かれそうではありますが、私はこれは真理だと思っています。
例え血の繋がる家族であろうとも、愛して、理想的な家族関係を維持していく
ことはとても難しいことです。

この「身近な人ほど愛するのは難しい」というテーマに絶望してしまったのが
イワンですが、ドストエフスキーは同じテーマをゾシマ神父においては
ポジティブに語らせます。「絶望する必要はない、隣人愛・実践的な愛は、
忍耐であり仕事である」と彼は言います。愛することの難しさをポジティブに
認めることこそが、愛を苦手とする者の救いになると言います。

私自身家族関係がうまくいっていない者ですが、
この「身近な人ほど愛するのは難しい」という言葉に随分と助けられています。
「どうせ理想の家族なんて無理だよ」という酸っぱいブドウ的な悲観ではなく、
「確かに無理だができることからやってみよう」というポジティブな諦念こそが、
どんな家族関係においても潤滑油となるのではないでしょうか。家族だから
子どもだから、愛せて当然という強迫観念から起こる虐待があるのなら
悲しいことです。

最後に、私が一員になりたい家族は、よつばと!のお隣綾瀬家です。

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