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現代病「ドライアイ」は何もしないと治りません!

森本毅郎 スタンバイ!

ドライアイは、日本人の6人1人、推定2千万人が悩まされている、まさに現代病です。「目が疲れているだけ」と済ます人も、多くいますが、ちゃんと治療をしないと治らない病気です。新しい薬も出てきていますが、どんな病気なのか!?3月20日(月)の松井宏夫の「日本全国8時です」(TBSラジオ、月曜あさ8時~)で解説しました。

★隠れドライアイの人も!?

ドライアイは、目が乾くことで、目の不快感や視力の低下が起こるものです。症状としては、目の乾燥感、目がゴロゴロする、見えにくい、疲れ目が出てきます。ただドライアイの人の中でも、目の乾きに気づかない人もいます。そういう人を、「隠れドライアイ」ともいいますが、実際は、ドライアイが原因で、頭痛、肩こり、イライラ、などの症状が出てくる人もいます。

★まさに・・・現代病

そうなった原因の1つはやはり、パソコンやスマホを使うのが当たり前の時代であること。パソコンなどの画面を見ていると光がチカチカしています。すると人間の脳は「まばたきをせずしっかり見ないといけない」と本能的に判断します。だから、まばたきの回数が、普通の、半分以下に減って、ドライアイになってしまいます。もう1つの大きな原因は、住宅環境が昔に比べ良くなっていることです。最近はすきま風の入る家が減り、エアコンで快適な生活をしています。湿度の少ない環境となり、自然と目を酷使している状況になっています。

★そもそも涙って何?

そうした時、目に何が起きているのか、もう少し詳しく説明しますと。目の乾きが起きる原因は、「涙」が不足しているからです。実はその涙は、3つの層から成り立っています。角膜側から、「涙を目の表面に定着させる層」と「角膜に酸素や栄養を補給する層」と「涙の蒸発を防ぐ、油の層」の3つの層です。この3つの層のどれかがうまく機能しないと、涙が保てなくなり、ドライアイになります。

★「まばたき我慢チェック」をしてみよう!

2千万人のうちの1人なのかどうか、すごく簡単なチェック方法があります。まばたき我慢チェックといって、鏡に向かって、目を大きく見開いた状態で何秒間我慢できるかをチェックするだけです。「10秒間」我慢できない人は赤信号で、ドライアイの可能性があります。発症すると角膜が乾きやすくなっているので、本能的に目を閉じてしまいます。

★治す薬は?

市販薬にドライアイを根治できるものではありません。そこで、病院で処方される薬を数ヶ月、使い続ける必要があります。基本の処方薬は「ヒアレイン」というもの。保湿効果があり化粧品にも使われる、ヒアルロン酸という成分が入っている目薬です。副作用がほとんどなく、涙の量を増やしくれるベーシックな薬です。

★「ムコスタ」と「ジクアス」

ドライアイ向けの最新の目薬も続々出てきています。代表的なのが、「ムコスタ」と「ジクアス」です。

「ムコスタ」は、涙の質を改善する成分の分泌を促します。実は、ムコスタは、もともと胃薬として使われていた薬です。作用は、胃の粘膜を強くして胃の防御力を上げて胃を守るというものです。目にも粘膜があるので、目に使えば目の粘膜が強くなりドライアイに効くのではないか?ということで、日本の会社が開発したのが、この目薬です。白濁した目薬なので点眼した時にぼやっと白く見にくくなる特徴があります。

一方「ジクアス」、も、涙の質を改善する目薬です。先ほどのムコスタは1回1回使い切りでしたが、ジクアスは何回も使える容器に入っています。そのため、リウマチや高齢で手の力が出にくい場合は、使いやすいです。ちょっとべたべたするのが特徴で、目やにが出るという人もいます。これは目を守るための大切なトロミ成分が増えている証拠です。どちらも平均1ヶ月で効果が実感でき、3~6ヵ月使って目薬が必要なくなる人もいます。

★目薬以外もある!「涙点プラグ」治療

中には、目薬だけでは、辛くて仕方がないという、ドライアイの人もいます。そういう人には、目薬を使わない「涙点プラグ」という治療もあります。涙は目に出てきた後は、鼻を通って口に流れます。そこで、涙が目から鼻に行く通り道となる点を、シリコン製のプラグ=ふたで、ふさいでしまおう、というのが涙点プラグです。点眼麻酔により数分で終了する治療です。

★違和感はないの・・・?

目で異物感を感じるのは黒目です。プラグは黒目に大きく当たるというものではないので、違和感はありません。ただ蓋をしたことで、涙が多く出すぎて困るということはあります。治療の間は、涙の多い状態を維持することが大事で、涙の量や質が改善し、その後プラグを抜いて、目薬もいらなくなる人もいます。シリコンのような異物が、嫌だなという人には、溶けるふたもあります。

★コラーゲンタイプのプラグもある!

シリコンの場合費用は、3割負担で3千円ほどの治療で、溶けるふたの場合は、3割負担で、もう少し高い4千5百円ほどの費用となります。溶けるふたの素材は、コラーゲンの塊です。ただし、しばらくすると溶けて流れてしまうため、何度か繰り返さなければいけないというデメリットもあります。すべての眼科医がやってくれるわけではないですが、現在つらくて仕方がないというときは相談してみてください。

★予防が大事

ドライアイ予防として、大事になってくるのが食生活です。涙の油分の質を高める、オメガ3系脂肪酸を摂るために、青魚を摂るようにしましょう。また、涙に含まれているタンパク質の一種「ラクトフェリン」を増やすには、ヨーグルトやチーズなどが良いです。加えて、加湿は大事で、濡れたタオル1枚でも部屋に干しておくだけでも十分です。

 

日本全国8時です(松井宏夫)

解説:医学ジャーナリスト松井宏夫

 

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170320080000

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